公開日:2017/06/21
作成者:じぃ
親子の広場「のび~すく旭町」ってこんなところ
親子の広場「のび~すく旭町」は、草加市シルバー人材センターが運営しており、新田駅の西、イトーヨーカドー新田店と外環自動車道の中間にあるビルの1階にあります。
150㎡ほどの広い会場は、元コンビニだっただけあって道路に向けて窓があり広く開放的な空間で、ベビーコーナーや学習室など、目的に応じた区分けがされています。
0歳~満3歳の子どもと保護者が利用でき、月曜日以外は土日祝日も含め午前10時から午後4時まで開いています。月曜日は1歳4か月くらいまでの赤ちゃんを対象とした「あかちゃんひろば」として午前10時半~午後1時まで開いています。
利用料は子ども1人300円(2人目から200円、あかちゃんひろばは100円)ですが、1か月フリーパス(1,200円、2人目から600円)もあります。
広いだけあっておもちゃもたくさんありますが、手作りのおもちゃが豊富に揃っています。
利用者に聞きました
どんな人がどのように利用しているか
利用者は旭町を中心に新田駅西側からの人が多いですが、松原のほうから来ている人もいました。
イトーヨーカドー新田店のそばで駅からも近いので、電車利用の人もいるようですが、ほとんどが徒歩か自転車で来ているようです。生後2か月くらいから利用できる「あかちゃんひろば」から利用をはじめ、今ではフリーパスを利用して週3~4回利用している人も。子ども2人でも2人目からは半額なので、お財布に優しいとのことです。
利用のきっかけは、友人やネット検索、市の赤ちゃん訪問のときなどの情報はもちろんですが、買い物の時に通りかかり、大きなガラス張りの中で楽しく遊んでいる親子の姿を見て、自分達も利用してみようと思ったという人もいました。
「のび~すく旭町」の魅力
設備が充実 = カーペットの部屋があったり、食事が別室でとれる。
スタッフが優しい = 初めての利用のとき、スタッフが紹介してくれて仲間入りがしやすかった。積極的にスタッフが関わってくれて、おばあちゃん世代と触れ合うことができる。子どもの名前を覚え、呼びかけてくれるのがうれしい。
情報交換ができる = 異年齢の集団で過ごせる。子どもがコミュニケーションを学ぶことができ、ママ同士の情報交換ができる。
みんなと過ごすカリキュラム = ただの見守りだけでなく、絵本の読み聞かせや体操が日常的に行われている。
保育士さんもいるし、きめ細かに見守ってくれて安心。積極的に声をかけてもらえるのがほっとする。
温かいお弁当 = 電子レンジを使わせてもらえるので、食事を持ってきても温かく食べられる。
色々なイベント = 折り紙や紙皿を使った工作、クリスマス会や誕生会、豆まきなどの時季にあったイベント、なんといっても『のびの畑』での「芋ほり」までできる。子どもだけでなく大人まで楽しめる。
スタッフに聞きました
スタッフは、シルバー人材センターの会員なので、全員60歳以上のおじいちゃん、おばあちゃん世代です。
11人の会員がシフトを組んで1日3人が常駐しています。11人のうち2人は男性で、普通に男女がいる家庭のような雰囲気を心掛けているそうです。
施設の責任者は保育士さんで、月1~2回はスタッフ研修会を行っていて、そのほか年1度はのび~すく青柳との合同研修会でスタッフの資質向上を図っています。また、親子参加型の懇談会やアンケートを行って、利用者の意見を取り入れるようにしています。
本来シルバー人材センターの会員は同じ場所に3年以上従事しない決まりなのですが、ここでは経験も重要なことから5年に延ばしているとのことでした。
こちらには、シルバー人材センターがつどいの広場事業を立ち上げたときから15年にわたり携わっている素敵なおじいちゃんがいますよ♪
スタッフになったきっかけは、保育士として仕事をしてきて定年などを機にシルバー人材センターの会員になったという人や、豊富な子育て経験を持ち、子どもに関わった仕事をしたいという人たちで、皆さん子どもが好きで生きがいを感じているそうです。先ほど紹介したおじいちゃんスタッフは、「昔は仕事に追われ、子育てに参加できなかったから」と、ここでの仕事にとてもやりがいを持っている様子がよくわかりました。
スタッフのスタンスとしては、人生や子育ての先輩として経験を押し付けるのではなく、利用者と「ともに過ごす」ことを一番大切にしているそうです。
シルバー人材センターが「のび~すく」を作ったきっかけは、親子がいつでも来て遊べる常設の場所を作りたかったからで、おじいちゃん、おばあちゃんと子どもがのんびりとしたペースで遊べる、温かい見守りの場所を目指しているそうです。
おススメを聞いてみました
〇安心安全
開場30分前と閉場後、施設の整備やおもちゃの除菌等を行い、清潔で利用しやすい環境づくりに努めている。
〇手作りおもちゃがたくさん
特に牛乳の紙パックを活用したおもちゃがたくさん。
型はめパズルや小麦粘土(毎週火曜日に新しく作りかえる)も人気。
○あかちゃんひろば
毎週月曜日のあかちゃんひろばはママたちの出会いの場でもあるので、新しく入った人は自己紹介してもらったりして近い月齢同士で仲良くなれるよう配慮している。
学習スペースで開いている『赤ちゃんマッサージ』は助産師さんの指導のほか、わかりやすいようビデオも使用。
生後2か月から来れるので、小さい赤ちゃんが楽しめるおもちゃや体操などもたくさん!
〇台所スペースが充実
いつでもお湯を使えて電子レンジもある独立した部屋がある。ひろば全体のランチタイムは11時45分~13時に学習スペースか台所でとれる。
このほか台所では、ランチタイム以外でもお茶を飲んだりお菓子を食べたりすることができる。
〇イベントや発行物
季節のイベントはもちろん、毎日、朝と午後の体操の時間も楽しんでもらえる。
近くに農園を借りていて、季節に応じた農作物の収穫ができる。
そのほか、幼稚園や保育園などに進む子どもの『卒室のつどい』を3月に開催。今年は18人の子どもが卒室した。卒室のつどいでは、親子写真入りのペンダントをプレゼントしたり、お遊戯や人形劇で楽しく送り出している。
ホームページ更新を定期的に行っている。のび~すくHP
○スタッフから一言
2か月から1歳前後(よちよち歩きができるまで)のお子さんを持つママの出会いや情報交換の場であるあかちゃん広場にぜひ来てください!
その日は歩けるお子さんがいないので、安心してゴロンっと遊ばせられます。保育士のお話も人気です。
行ってきた感想
●顔なじみのお友達が来ると駆け寄って嬉しそうに一緒に遊ぼうとする子、1人もくもくと小麦粘土で力作を作る子、子ども同士で楽しそうに遊んでいる横でお話に花を咲かせるママたち、その姿を見守りながら適度に声をかけたりフォローしているスタッフさん…。子どもを安心して遊ばせられる場所のひとつとして、とても頼もしい場所だと感じました。
外から見るよりも奥行きがあり広く、絵本を読んだりお絵かきや工作などに落ち着いて取り組めるお部屋があるのもとても魅力的だと思います。
初めて訪れた親子へのフォローを大切にしていること、毎日の手遊びや歌・ダンスをはじめ季節のイベントや農作物の収穫などにおいても、子どもだけでなく親にも嬉しい企画をたくさん考えてくださっていることなど、スタッフさんのあたたかな思いが伝わってくる広場でした^^(*あき*)
●窓が大きく、明るい室内で毎日元気に体操や読み聞かせをしていて、スタッフさんも来ている親子もみんなで楽しめる空間だなと感じました。スタッフさんひとりひとりが責任を持って子どもたちを見守り、輪を作ったり、楽しませてくれたりと頑張っているんだなーと思い、近くにあったら通いたかったです♪用途に合わせたお部屋があるのも魅力を感じました。(福まる)
●「久しぶりね~」「大きくなったわね~〇〇ちゃん」と、まるで親戚のおばあちゃん、おじいちゃんのように優しく話しかけ、子どもの成長や変化を一緒に喜び、そして自然なかたちでお母さんの肩のこわばりをほぐしてくれる…そんな素敵な力をここの祖父母世代スタッフは持っているような気がしました。三世代同居がとても少なくなっているいま、おじいちゃん、おばあちゃんに囲まれる場があるのも素敵だなって思いました。(じぃ)
■■■「のび~すく旭町」の詳しい情報■■■
所 在 地 | 草加市旭町4-8-11(子育てマップ) |
開催日等 | 月曜日から日曜日(年末年始、お盆を除く) 午前10時~午後4時 (月曜日はあかちゃんひろば 10時~13時) |
問合せ先 | 048-942-7141 |
取材日:2017/3/24,4/3
取材・作成者:*あき*、福まる、じぃ