更新日:2024/12/13
様々な進学先
中学校卒業後は、高等学校(高校)以外にも、専修学校・高等専門学校・各種学校など、色々な進学先があります。
専門的に勉強してみたい分野がある、取得したい資格や免許があるなどの場合は、高等専修学校に進学するのもよいでしょう。将来に向かってどこに進んでも応援したいですね。
草加市内の中学校卒業者の進路状況
令和4年度の中学校卒業者総数 2,059人のうち、高等学校:全日制1,786人/定時制28人/通信制182人、専修学校:9人、高等専門学校:5人、就職:6人でした。
下記のリンクから市内の卒業者の進路状況を確認することができますので、参考にしてください。
中学校等卒業者の進路状況調査
埼玉県内の高等学校卒業者の進路状況
令和4年度高等学校卒業生の進路状況です。県内高等学校卒業者数 52,446人のうち、大学等進学者:33,882人、専修学校等進学・入学者:10,440人、就職者(就職のみ):5,693人でした。
下記のリンクから高等学校卒業者の進路状況を確認することができますので、参考にしてください。
高等学校卒業者の進路状況調査
関連ページ
進学か就職か
進学するか、就職するかという大きな分岐点がでてきます。
「勉強したくない」という理由で就職と決める前に、希望する仕事に必要な資格があったり、就職先が専門卒・大卒を採用していて自分の就きたい職業でも求人がない場合があるなど、早く仕事に就くことのメリット・デメリットを話し合うと良いと思います。「大学を出て欲しい」「就職して欲しい」という親の希望があるかもしれませんが、本人の考えや気持ちに耳を傾けてください。
中学入学・高校受験・大学受験などの節目を迎える時に、就職・進学など進路の方向性について、本人が「これからどうしたいか」考えていることを、家族のなかで話し合えると良いですね。
進路を決めるために
本人に目標とする職業があるならば、そこから進路を決めることも良いでしょう。どのような進路をとれば目標にたどり着けるのかがわかると、自分の選択肢が見えてきます。大学に通うことで得られる資格、専修学校でも得られる資格なども様々です。
また、「目標がない・分からない」時は、自分の得意な分野や、興味を持っていることがあれば、そこから学びたいことを探してみてはどうでしょう。
学校によって色々な分野の学科があるので、気になる学校の資料を取り寄せたり、オープンカレッジ・学校説明会などに参加して情報を得られるとよいですね。学校のホームページで、学科の特徴など様々な情報を公開しているところもあるので、チェックしてみましょう。
通学している学校の先生や、家族や友人に相談したり、一緒に情報収集してみるのもよいと思います。
関連サイト
これからの進路を考えているあなたへそして、保護者のかたへ(埼玉労働局リーフレット)
学生の方(埼玉しごとセンター)
「高校生就職活動スタートブック」はこちら (2023年 更新)(厚生労働省 埼玉労働局)
女子大学生、短大生、女子高校生、教職員(就職担当等)のみなさんへ(厚生労働省)
ハローワーク インターネットサービス(厚生労働省職業安定局)
関連ページ
高等学校の志望校を決める時
高等学校(高校)には、大学進学に向けての勉強をする学校や、就職に向けた専門的な技能を身に着ける学校などがあり、高校卒業後の進路まで見据えて自分に合った志望校を、親も一緒に考えると良いと思います。また、学校の種類によって学費などのかかるお金が異なるため、費用も含め志望校を検討すると良いでしょう。給付金や支援金の情報も知っておくと良いですね。
志望校を決める目安として、次のようなものがあります。
種類・学科・事業
*種類・学科
公立高等学校 (県立・市立など) |
学校数も多く、様々な学科がある。 全日制・定時制・通信制などの課程がある。 |
私立高等学校 | 様々な独自のカリキュラムがある。 成績などの条件によって、受験をせずに内部推薦で 大学へ進学できる学校がある。 全日制・定時制・通信制などの課程がある。 |
国立高等学校 | 学校数・定員が限られ、入試の難易度が高い。 すべて国立大学の附属校。 |
埼玉県の公立高校・私立高校、東京都の私立高校は、下記のリンク先で確認してください。
知りたい>学校>高等学校など>高校などの紹介
高校就学のための支援金や補助金があります。下記のリンク先で確認してください。
埼玉県立高等学校の授業料・入学料等のあらまし
知りたい>子どものいる家庭への支援>すべての家庭への支援
*学科
普通科の他に、総合学科や専門学科などがあります。
専門学科には、理数科・英語科(外国語科)・音楽科・美術科・工業科・商業科・家政科などがあります。
*事業
各県立高校では、地域に信頼される学校を目指し、様々な事業に取組むことにより「魅力ある高等学校づくり」を行っています。
【県指定の事業】
学力向上分野、グローバル人材育成分野、産業人材育成分野、キャリア教育分野、体験活動分野、道徳教育に関する分野の中から、細分化した事業があります。
【国指定の事業】
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)、スーパーグローバルハイスクール事業(SGH)、スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)、中高生の科学研究実践活動推進プログラム、中高生の科学部活動振興事業、教育課程研究指定校事業、外部専門期間と連携した英語指導力向上事業
魅力ある県立高等学校づくりの推進
学力検査の結果・中学校の成績
*学力検査の結果
学力を確認するための手段として、中学校で行う公的テストの学力検査(校長会テスト)や、私立高校や大学等を会場にして行う希望者参加型の学力検査(北辰テスト)があります。学力検査の結果では、偏差値・志望校の合格の可能性が分かります。
*中学校の成績
1年生~3年生2学期までの中学校の成績、生徒会活動・部活動などの特別活動、英検などの資格が記載された「調査書」を公立高校や私立高校の願書提出の際に一緒に提出します。公立高校では「調査書」の内容をそれぞれの高校の基準で点数化し、入試の学力検査の点数との合計で選抜します(実技検査や面接をする学校もあります)。
「調査書」の点数が低い場合は、入試の学力検査で点数を取ることが重要になります。
埼玉県の私立高校では、個別相談会(10月ごろから)の時に、3年次の学力検査結果(偏差値)や通知表(中学校の成績)などの資料を基に合格の可能性や受験に関するアドバイスを聞くことができたり、特待生制度を実施している学校では、北辰テストなどの偏差値や、5教科または9教科の中学校の成績が学校独自で決めた特待生の基準を満たす場合、入学金免除や施設費免除など、学費の軽減を行う学校もあります。
校風・部活
*校風
男女共学・男子校・女子校があり、それぞれに雰囲気が異なります。
「学校説明会」や高校の授業・部活動などを体験できる「体験入学」に参加したり、「文化祭」を見に行ったりすることで、学校の雰囲気や実際に通っている生徒の様子がわかります。
校内にカリキュラムや部活動以外にも生徒の取り組みなどが掲示されているので、その後の進路まで感じることができるかもしれません。
*部活
勉強と部活の両方に力を入れている「文武両道」を掲げている学校があります。
毎年全国大会などで結果を出すほど活動が盛んな部活や、中学校にはない部活が多数あります。
部活以外に同好会のある学校もあります。
埼玉県立総合教育センター(入試情報・学校説明会の日程など)
通学方法・通学時間
*通学方法
徒歩通学・自転車通学・バス通学・電車通学・遠方ならば学校の寮など、さまざまな通学方法がありますが、駐輪場代や電車・バスの定期券代・寮費など、3年間の通学費がいくらかかるのかを事前に確認しておきましょう。
*通学時間
朝学習や放課後学習、部活の朝練や放課後の活動など、授業以外の時間も考慮して、自宅から通える範囲の学校なのか確認しておきましょう。
定時制・通信制
*定時制高校
中学校を卒業して、就職しながら就学したいなどで定時制を選択することができます。
毎日登校することで、授業を受け、部活動に参加するなど、全日制の高校と変わらない高校生活を過ごすことができます。同年齢だけでなく、様々な年齢の同級生と触れ合えるのも特徴のひとつです。
県内の高校では、昼間部の3年間修業や、昼間部・夜間部の二部制、午前・午後・夜間の三部制があります。学科は普通科だけではなく工業科・商業科などもあります。
定時制通信制高校
*通信制高校
全日制・定時制の高校に通学するのではなく、通信の方法により受けられる課程です。一定期間の在籍と「レポート(課題)」「スクーリング(面接指導)」「テスト(試験)」などで単位を修得する単位制となっています。学習スタイルは授業はなく自分ひとりで課題をこなしていくので基本的に自主学習となります。自分一人では難しい学習面、生活面、精神面でサポートを目的としたサポート校もあり併用していくこともできます。
通信制学校広場(株式会社Agoora)
通信制高校ナビ(株式会社クリスク)
進学先の情報収集
*中学校から
高校入試や見学会の日程などの資料は、中学校から配布されます。進路説明会では、受験とはどのような流れで進むのか、受けておくとよい試験・資格、見学会の日程、公立高校に提出する内申点、各高校の選抜基準についてなどの説明がありますので、ぜひ参加しておきたいですね。
高校入試の流れは、以下のリンクから確認してください。
ぼっくるん・知りたい>学校・高校入試の流れ
*学校独自のホームページ
ホームページを見ると「学校見学会」「部活見学会」「学校説明会」「一日体験入学」「体験学習会」など様々な形で学校をPRしています。3年生に限らず参加できる学校もあるので、興味を持った時点で予約・参加するのもよいでしょう。
卒業生の進路状況などの情報を収集することもできますので、チェックしておきたいですね。
*進学フェア
公立・私立の高等学校等が出展し、自校の紹介や入学・進路相談を行う「進学フェア」などのイベントが埼玉県内の数か所で行われます。複数の学校からパンフレットを入手することができ、学校の教師が対応してくれるのでその場で聞きたいことなどを相談ができる貴重な機会です。
会場によって参加する学校が違いますので、目当ての学校があるかどうか事前に調べておきましょう。予約が必要な場合もあります。
埼玉東部進学フェア(NPO法人ゆめネット)
彩の国 進学フェア(よみうり進学メディア)
埼玉私学フェア((社)埼玉県私立中学高等学校協会)
中学校の三者面談
中学に入ると定期的に三者面談が行われます。2年生までは生活習慣や、学習態度などの報告の場となっていますが、3年生の夏休み前から本格的に進路に向けて話すことになります。
具体的に進学方向が決まっている場合は、1年生のうちから伝えておくのもよいでしょう。
中学3年の夏の前後には
情報収集したパンフレットなどを見ながら、三者面談までに親子で志望校や将来についてなどの話をしておきましょう。
担任との面談時に「進学先をどこにするか」「第一志望を公立・私立どちらにするか」「私立を併願するか」など、進学についての意思を伝えることになります。
しっかりとした進学先がなかなか決まらない子もいます。成績や興味などでどんなところがあるのかを相談してもよいでしょう。 夏休み中の目標や、やるべきことなども相談できますよ。
充分に話したと思っていても
事前に親子で話していた進学先でも、面談の場で子どもが事前に話し合った内容と異なることを言い出すかもしれません。親は慌てずに子どもの意思を尊重し、意見を聞いてあげましょう。
もちろん受験以外のことも
受験に関わることも大切ですが、学校生活での悩みを相談することもできます。気になることがあったら忘れずに伝えましょう。
希望すれば二者面談も
受験や生活態度について子どもを介して相談するのではなく、先生と保護者だけで話がしたいという時は二者面談をお願いしてみましょう。
高等学校、願書・入学時に揃えるもの
私立高校と公立高校の出願
願書の書き方は学校から指導があります。子どもが清書する前に書き忘れ・入力漏れ、誤字がないかなど確認し、期日に間に合うようにしてください。書類の大切さや手続き方法などを学ぶ良い機会になりますので、郵便局での発送や電子出願手続きは子ども自身にやらせても良いと思います。
埼玉県の公立高校は、昨年まで収入印紙が願書提出に必要でしたが、本年度からは「電子出願手続き」が実施されます。詳細は中学校を通じてお知らせとなります。令和7年度入学者選抜実施要項・入学者選抜要領
私立高校の受験では、出願基準を設けているところが多いので出願希望の高校に相談してください。
3月合格発表~4月入学式までに揃えるもの
県立高校の一例を紹介します
(被服・その他準備品の一式で13~15万円前後)。
被服
・制服(冬・夏 上下・ネクタイ/リボンなど)
・体育着(冬・夏 上下)
・上履き、体育館シューズ
これ以外に男子ワイシャツ、ベルト、女子ブラウス、セーター、水泳着、柔道着、実習服、通学用靴、雨合羽などを必要に応じて購入。
※中学で学ランだった場合は、ボタンの付け替えで中学のものを使用できるところもあります。
※ワイシャツ・セーター・柔道着などは中学のものを使用できるところもあります。
その他準備品
・教科書+副教材(指定書店で指定日購入、科により金額が違います)
・タブレット端末
・辞書または電子辞書(高校生用)
同じ学校内でも、学科により購入準備品・納付時期・納付方法が異なることもあります。
学校指定外
通学用のカバン・自転車・定期券(電車・バス)・駐輪場代などが必要に応じて準備となります。
5月以降納入するもの
PTA会費・後援会費・生徒会費・学年費・積立金などが初年度合計12万~15万円程度かかります
多くは学校指定口座から数回に分けて引き落としとなります。2年生・3年生の年度では1年生よりも少なくなります。
部活動などでも
部活によっては、部費・練習着・道具・ユニフォーム・登録費・遠征代(合宿・交通費)・父母会費(応援バス代)等がかかります。
参考:私立高校の場合
制服代(鞄・靴・体操着・冬のコート等)で15~20万円、教科書・副教材代で3~5万円
入学金・授業料・諸会費・後援会費・積立金などで70万~110万、その他に保険・タブレット端末等の学習機材の費用がかかる場合もあります。
関連サイト
埼玉県立高等学校の授業料・入学料等のあらまし
私立学校の父母負担軽減事業について(令和6年度)