草加市内の幼稚園は魅力がいっぱい～草加藤幼稚園編～｜そうか子育て応援・情報サイトぼっくるん

公開日:2016/03/30

作成者：白

12592319_864361903683379_5887202401767305898_n 松原団地駅を出て西に進むと、松原団地のD地区内、松原小学校の隣に草加藤幼稚園があります。
美しく刈り込まれた植栽が囲む園庭をマリア像が見守り、この園がキリスト教～ローマ・カトリック～精神による教育方針を掲げていることを示しています。
キリスト教の愛の精神に基づいて、子どもたちが常に神を賛美し、感謝のこころで相互愛に生きることを目指せるよう環境を整備し、教育方法に「モンテッソーリメソッド」を取り入れている草加藤幼稚園。
市内で唯一のモンテッソーリメソッドによる特色ある教育は、子ども一人ひとりの自発的な活動を助けることを目的としています。
他にはない自由で創造的なカリキュラムに子どもたちがどんなふうに取り組んでいるのかご紹介します。

うちの幼稚園、ここが一番！

在園児のママたちに、幼稚園選びの決め手やどんなところに魅力を感じているか聞いてみました！

◆保育園や他の幼稚園でなく草加藤幼稚園に決めた理由は？

12573807_864361470350089_1187423174694830868_n ・自分が専業主婦なので幼稚園に。縦割り編成なこと。（m-flowerさん）

・仕事をしていますが、子どもと私自身にとって無理のない範囲内なので、保育園に入園する基準には不足していました。幼稚園なら延長保育が利用できるので仕事を続けられました。子どもの個別性をとても大切に考えていること、３年間クラス替えのない縦割りクラスであること、子どもが集中して物事に取り組む時間があること、新しい園舎ではありませんが大切に手入れがされていることなどが決め手となりました。見学などで子どもに合う園だと感じました。（ピタゴラさん）

・子どもが小さいうちは仕事をせずに子育てに集中すると決めていたことと、子どもを草加藤幼稚園に入れたいと思っていたので、保育園という選択肢はありませんでした。３歳になっても体力がなく、同じくらいの歳の子が大勢いることを怖がる子だったので、集団保育の幼稚園に年少から入れるのは無理だと思っていましたが、草加藤幼稚園は自由保育だし、私自身が非常に興味を持っていたモンテッソーリ教育を取り入れている幼稚園でしたので決めました。家で静かに何かをするのが好きだった子どもには合っていると思いました。（はるさん）

・子どもが３人います。上の子２人は１年間保育園に通いましたが、３人目ができたのを機に退職し、幼稚園に変えました。とても自由な園だという口コミを聞いて決めました。（Ｋさん）

・年中から入園しました。年少でもカトリックの幼稚園に行っていたこと、幼稚園の方針から子どもがやっていけると思い選びました。（Ｈさん）

・幼児期を「預かり」でなく「教育の時間」として子どもに過ごさせたいと思ったから。子どもの成長につれて親と一緒の時間は徐々に減っていきますが、４～６歳児には9：００～１４：００くらいの外での活動時間が適切ではないかと感じたから。日本の漠然とした幼児教育よりも、年代に応じた指導法がはっきりしている「モンテッソーリ教育」を取り入れ、日常動作の特性を活かした「お仕事」を通して、少人数で丁寧な見守りと指導が受けられるから。若い先生からおばあちゃん先生まで、多様な大人と触れ合い学ぶことができるから。（イングマルさん）

◆入園してよかったこと、草加藤幼稚園の魅力など

・自主性を重んじるところ。スタッフ（先生、シスター等、すべての大人）がおだやか。様々なことを経験し、満足できるまでとことんやりきることができる。（m-flowerさん）

・子ども一人ひとりを尊重してくださること。子どもが主役であること。縦割りクラスなので年上の子を見て学んだり、年下の子に配慮ができるようになる。アットホームな雰囲気で、整えられていること。（ピタゴラさん）

・子ども一人ひとりの状態に合わせてくれる（うちは体力がなかったので、年少の１学期はずっと午前保育にしていただきました）。子どもが自主的にやりたいことをやれる（気に入ったお仕事は、毎日延々とやっています）。縦割りクラスで年上の子が年下の子の面倒を見るので、他の子への配慮ができるようになる。（はるさん、Ｋさん）

・モンテッソーリ教育により自発性が育つ。お母さん方も本当に子ども思いの方が多い。（Ｋさん）

・自由な時間に自分でやりたいことが選べる。実際に包丁を使ってきゅうりを切り、持って帰ってくる。少人数なので先生の目が行き届いている。（Ｈさん）

・幼児期の子どもの特性を十分理解し、行動・発想の自由と自立（律）を助け保障する方針。幼稚園の時間・場所は「子どものもの」として、親とのかかわりは必要最小限であること。費用が安いこと（制服、給食はない分自由。保育料も控え目で、リサイクルを多用することできめ細かくものを大事に扱う姿勢に好感）。（イングマルさん）

一人ひとりの自発性を大切に、「敏感期」を育むモンテッソーリメソッド。

草加藤幼稚園の最大の特徴であるモンテッソーリメソッド。１９７２年に導入し、現在ほぼ全部の先生が資格を持って指導にあたっていますが、この教育法の特徴は大きく分けて次の３つです；

1）自由に個別活動をさせること　２）子どもの中の自発性を重んじること　３）縦割りクラス

同年齢の子どもを集めたクラスでみんなに同じカリキュラムを与える一斉保育に対して、モンテッソーリメソッドでは子ども一人ひとりが自分で選んだ活動をします（この活動を「お仕事」といいます）。自由な環境のもと、子どもたちは自分のお仕事を納得がいくまで繰り返します。異年齢混合の縦割りクラスで、年下・年上の子どもたちがお互いに学び合います。

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ここでの先生の役割は、環境を整えることと見守りです。モンテッソーリメソッドでは、幼児期には文字や運動、話し言葉など特定の事柄に対して強い感受性が現れ、特別敏感になる時期＝敏感期があり、それぞれの能力を身につけるのに最適な時期として重要視しています。先生は子どもが使いやすいよう道具や教材を適切に準備しておき、子どもが敏感期に出会ったのを見逃さないように活動を見守るのです。

自立を促す毎日のお仕事。

子 12592349_864361067016796_7589863092338662287_n どもたちは毎日登園すると、自分の顔写真と名前が書かれた「おはようカード」を表に返します。
出席カードにシールを貼り、持ち物を整理したあとは、すぐに遊ぶのではなく自分で選んだお仕事に取り組みます。先生の見守りの中、どんなお仕事をするのかというと……

本物の包丁を使ってきゅうりを切る
見本をよく見て安全に野菜を切るやり方を学びます。

紅茶をいれる
お湯を注ぐところは先生がやり、子どもは砂時計で時間を計り、カップを準備し、お菓子を選びます。おもてなしの仕方を身につけることが目的で、使ったカップも洗って拭きます。

クロスステッチ
本物の針を使って先生がゆっくり手本を見せ、それを子どもがまねします。取材に訪れた日も、６歳の男の子が一針ずつ丁寧に刺していました。

図書カードに記入
保護者も利用可能な図書コーナーがホールにあって、利用したい子どもは図書カードに自分の名前を記入します。まだ文字が書けなくても、先生のフォローのもと、所定の手続きを経て利用することを学びます。また、ここから文字を書くことへの欲求が育つ機会にもつながります。

ひらがなパネルを使ってなぞり書き
各教室の壁にひらがなのお手本が貼ってあり、そばに一文字ずつ書かれたパネルと、文字の部分が彫ってあるパネルが置いてあります。文字に興味を持った子どもはこれを一枚ずつ見て形を知る、なぞる、紙に写し書きと段階的に学びます。
敏感期に適切な教材を提供することで、１週間ですべてのひらがなを覚える子もいるといいます。

絵の具でお絵かき
絵の具やのりを使ったあとは道具を洗い、雑巾も洗濯板で洗って干し場に干すところまでが一連のお仕事です。子どもの手の大きさに合わせた小さな小さな雑巾は、用途別に縫い糸で色分けされています。

12631401_864361533683416_4355631404214095921_n 　 12646976_864361197016783_8370455299519538661_n

教室では３名ほどの先生が子どもたちにぴったり寄り添って、すべての子が何をしているのか把握しています。
時には先生がゆっくりやってみせ、子どもがお仕事をしやすい環境（子どもの目の高さに立って道具を配置する、折りやすい大きさの折り紙を揃えておく、など）を整えておきます。どの子も自分のお仕事に集中していて、取材時も部外者の存在を気に留める様子もなく、黙々と取り組んでいました。

副園長先生によると、これらのお仕事を通して「日常」を大切にしているといいます。靴を揃える、身支度、食器洗い、ふきんをしぼる。環境を整備しておけば、小さな子どもでも基本的な生活習慣を自発的に身につけることができるのです。
子どもたちの自発性は運動会などの行事への取り組みにも表れていて、先生が特別な時間を設けなくても自分たちで練習を始めるのだとか。歌も遊びの中で覚えてしまうそうです。草加藤幼稚園では、行事の準備のために先生が声を張り上げる場面はないといいます。

12647543_864362153683354_5827790180977918279_n DSC04300明るさお仕事は登園後～１０：４０頃までで、そのあとはお集まり（お祈り）の時間や園庭で体操の時間になります。それが終わると自由遊びとなりますが、お仕事をもっとやりたい子は引き続き取り組むこともできます。

縦割りクラスは3年間変わらず。

一人ひとりを尊重し、枠にはめないカリキュラムは、年齢差にとらわれないクラス運営が可能です。クラス替えはなく、満３歳～６歳の子どもが同じクラスで活動します。このこともモンテッソーリメソッドの特徴で、年下の子どもは年上の子どもを見て学び、年上の子どもは年下の子に教えることで自らも学びます。たとえば、お茶を入れることのように３歳児に難しいお仕事は、年長の子どもが教えてあげます。自分も年少時にそうやって教えてもらってきているので、自然にフォローができるのだと副園長先生はおっしゃいます。

モンテッソーリメソッドを取り入れている幼稚園が近隣にないこともあり、八潮市、越谷市や足立区など市外から通園している方も少なくない草加藤幼稚園。そのためバスルートの設定がむずかしく園バスがありません。そうした事情から車通園のご家庭が多いのですが、住宅地で駐車場がないので、朝と帰りは沿道に先生が出て園児の受け渡しをする「ドライブスルー方式」で対応しています。

役員・係活動について

ＰＴＡはなく、役員、係活動はほとんどありません。有志のママが自主的にクラスの連絡係や運動会の補助などのお世話係を買って出るような形です。

・年中の時に運動会の補助（当日打ち合わせ）をやりました。年長では卒園の準備係をこれからやります。
市外から通っていることもあり、お迎えの時くらいしか他のママに会わないので交流がほとんどなかったのですが、年中の運動会の係をきっかけにメールを交換して遊びに行き来するようになりました。
ママランチ会のようなものはないので、そういうのが苦手な方も多いようです。（はるさん）