公開日:2016/12/02
作成者:はな、*あき*
夏休みが終わってから冬休みに向かう2学期は気候の変化が大きく、季節のイベントや学校の行事も多いので身体の疲れが出始める頃でもあります。
お子さんたちは元気に学校へ通われているでしょうか?
市内のデータでは、2013年以降、不登校(30日以上の欠席)をしているお子さんが増加している傾向にあります。
理由はさまざまですが、悩みを抱えている子どもも多いよう。
そんな子どもたちはもちろん、保護者や学校からの相談に応じる市内の施設があります。
さまざまな専門のスタッフが揃う「教育支援室」です。
小・中学校と連携して子どもの成長と教育をサポート
教育支援室には、臨床心理士をはじめ臨床心理専門員、学校支援指導員、特別支援教育指導員、市内の小・中学校を巡回する相談員など、専門のスタッフが在籍しています。
子どもに対する支援はもちろんのこと、保護者の悩みについても、学校生活全般の不安や悩みなど、さまざまな子どもに対する相談を行っています。希望をすれば、小・中学校の先生方とも情報を共有し、学校生活においてもサポートできるよう体制を整えることもできます。
相談できる内容や相談に至るまでの手順などは、ぼっくるんの下記ページで案内されていますので見てみて下さい。
ぼっくるん>「教育支援室」ページ
子どもに登校渋りを感じたら…
今まさに子どもが学校に行くのを渋るようになってきた…そんな時、親としてどう考え、子どもにどう接するのが良いのか悩むこともあると思います。
行きたくない理由をはっきり伝えてくれればいいですが、なかなか本心を言ってくれないこともありますよね。なかには、「学校へ行きたくない!」とは言わず、朝になるとお腹が痛くなったり、体調が悪くなったり…。そんな子にはどう対応したらよいのでしょうか。教育支援室の方にお話をうかがいました。
「気持ちの整理がつかない。その理由が、子ども自身の成長に伴う内面的な葛藤からくるものなのか、友だちなどの対人関係または学習等学校生活に関わるさまざまな環境から来ることなのかを知る必要があります。
原因が明らかである場合は解決に向け動きますが、同時に子どもの気持ちを理解し、共感しつつ支援・指導することがポイントとなります。まずは、子どもをそのまま受けとめ、心身の安全と居場所を確保することがなによりも大切です。
しかしほとんどの保護者の方は、そのまま受け止めることの大切さを理解しながらも、子どもを大切に思う気持ちとすぐにも何とかしなくてはいけないとの思いから、”登校するべき”ことを前提に助言をするケースが少なくありません。
これは、保護者としては当たり前な気持ちではありますが、子どもは親の助言が欲しいのではなく、ただ聞いて欲しいだけなのかもしれません。
子どもの気持ちに寄り添うことを優先する場合、早急な対応を要する場合など、原因をつかんだ上で何らかの支援をすることは不可欠です。
さらに、具体的な支援は、ご家庭・学校が情報を共有し、視点と方向性を同じくして、互いが協力していくことで効果が期待できます。
さまざまなケースがありますが、子どもの登校渋りを感じて保護者の方も困っているときは、ぜひ教育支援室を活用ください。支援室は必要に応じて、学校と情報を共有しつつ、保護者と子どもの気持ちに寄り添いながら支援を行います。」
子どもの心をほぐすには…
”子どもの気持ちを否定せずに共感してあげることが大切”…これまでの子育ての中でも何度か見聞きしていたことで、頭では分かっているつもりでいましたが、それが子どもの心身の安定や居場所づくりに繋がると聞いてあらためて納得し、同時にとても深く考えさせられました。
親としては早く問題を解決したいと先走りがちになってしまうこともありますが、登校を無理強いさせないというのは重要なポイントですよね。
原因がわからないときは、無理に話を聞き出そうとするのではなく子どもと楽しい時間を共有することが大切だというお話にも納得。子どもの気持ちがほぐれて口数が増え、そんな中で子どもの気持ちがわかったり、解決につながることも多いそうです。
また、子どもの問題行動も心のサインだといいます。子どものSOSに早く気づいてあげるには、普段から子どもの様子を見てよく理解していることが大切ですよね。
特に心配なことがなくても、時々は担任の先生に学校の様子を聞いておくのもいいですね。そして子どもの様子に不安を感じたり心配なことがあったときは、まずは担任の先生に相談。
それでも不安なことがあった場合は、教育支援室に相談してみましょう。
住所:〒340-0013 草加市松江1丁目1番32号
電話:048-933-7591
取材日:2015/某日
作成者:はな(代理編集・加筆修正等:*あき*)