公開日:2021/07/16
作成者:えりひょん
市内の小学校でノートパソコンのようなものが一人一台貸与されるようになったこと、ご存じですか?これまでも学校のPCルームなどで共有のパソコンを使っての授業がありましたが、『GIGAスクール構想』の一環で、ICT環境を整備し、より幅広く教育上で活用することを目指し、一人一台端末が実現したようです。多くの学校で、令和3年度は「GIGAスクール端末活用元年」となったわけです。
そのような中、GIGAスクール端末を持ち帰り、自宅で接続テストを兼ねた懇談会が開催されるという手紙を、子どもが学校から持ち帰りました。以前も白さんの記事でオンライン懇談会のレポートはあったものの、謎に包まれた「GIGAスクール端末」を持ち帰ってのオンライン懇談会、ということで、「これはぼっくるん隊として記事にせねば!」となりました!
家でWi-Fiに接続!?学校からの手紙で安心
オンライン懇談会をやります!という手紙を受け取ったときから、一番気になっていたのは「自宅でインターネットに接続」が出来るのか?ということでした。私自身、スマホ、タブレットなどはもちろん、ゲーム機やあらゆる家電をWi-Fiに繋げて使用しているので、なんとなく手順はわかるものの、やはり新しい機械をはじめて接続するときは緊張します。それが学校から持ち帰るもの、となるとさらにドキドキでした。
でも、学校側が事前に『タブレット端末を家庭で接続する手順』という手紙を配ってくれたので、子どもが実際の端末を持ち帰る前に、頭のなかでシミュレーションが出来ました。これは、大変ありがたかったです。全員が同じ機種を使用しているので、もちろん表示される画面も一緒。つまり、学校が画面キャプチャを取ってくれたものがすなわち自分の子が持ち帰る端末でも表示される。その手紙が、先んじて配られたことは、安心感に繋がりました。
「フムフム、、、こんな画面が出るのね」「ほほう、ここをクリックなのね」などと、手元に実物がなくてもイメージがわきました。さらに注意書きとして「ご家庭で利用されているネットワーク名(SSID)を選択し、パスワード(暗号キー)を入力してください」と記載があり、事前に必要な情報がわかったことも、助かりました。
SSID と パスワードってなんのこと?
「SSIDとパスワード」って何のこと?と思ったとしても、先にこの手紙が配られています!調べる時間はたっぷりありました。SSIDと検索してみると、情報がたくさん出てきます。要するに接続するネットワークのあだ名みたいなものだということがわかりました。
「パスワード」についても同様で、調べていくうちにどうも「Wi-Fiのルーターの説明書に書かれている」ということがわかりました。説明書を引っ張り出してみると、確かにそれらしきものが書いてありました。事前にここまで調べられたので、あとはもう端末を持ち帰る日を待つのみでした。
ランドセルにパソコンを入れる時代到来!
手紙に書いてあったことはネットに繋ぐ方法だけではありません。ランドセルにどうやってこのパソコンを入れたらいいかも、かなり詳しく書いてありました。物の扱いが基本雑な男子には、嬉しすぎる情報です。
そうして迎えたパソコン持ち帰り当日(懇談会の前日に持ち帰りました)。子どもたちは恐らくこの手紙の指導を学校で受けて、ランドセルにしまってきたのでしょう。いつもより少し重たいランドセルを背負って、嬉しそうに帰宅しました。
うちの子たちはホクホクした顔で、大事にそーっと端末を取り出すと、さっそく学校で使っているアプリなどを教えてくれました。「写真を撮ったんだよ!」「絵が描けるんだよ!」と説明してくれる表情はとても誇らしげでした。「雑に扱うんじゃないか」と心配だったのですが、『キーボードも付いていてかっこいい機械』だからなのか、予想以上に丁寧に扱っていました。サクサクと操作する小学校低学年の姿に、「デジタルネイティブ」というのはこういうことか、考えるよりもまず触って覚えてしまうのか、と実感しました。
実際の端末はA4サイズくらいの大きさで、1キロちょっとくらいの重さです。子どもが扱うことを前提に、軽量化(すぎる)よりも、どちらかというと頑丈さを追求したんだろうな、という作りです。ぱっと見はノートパソコンですが、モニターをくるっと回すとタブレットのようにも使えて、キーボード入力ができない学年の子たちでも使いやすそうな印象です。
いざ接続!!ウェブ会議アプリも!
学校から帰宅し、子どもたちが学校で使っている様子を教えてくれた!とサラッと書きましたが、帰宅から実際に使えるようになる前に、何度もシミュレーションを行った「Wi-Fi接続」という山がもちろんありました。「これやる前に宿題やっちゃいな!!」といういつもの声がけと同時に、私は早速接続開始です。
何度も頭の中でシミュレーションしてきたし、学校からの手紙とまったく同じ画面なので、つまずくことなくスムーズにWi-Fi接続完了!SSIDやパスワードも事前に調べておいたおかげで難なくクリアです!
しかし、事前準備はここで終わりではありません。実際に翌日の懇談会に参加するためには「Google Classroom」というやつを開き、「Google Meet」に接続しなければなりませんでした。でもこれもみんが同じ画面になるので、学校の手紙の画面キャプチャを見れば、まったく問題ありませんでした。
どこをクリックすれば「Google Classroom」が開くのか、懇談会に参加するための「Google Meet」はどこをクリックすればいいのか、悩むことはありませんでした!学校からの手紙、とても心強かったです!!
オンライン懇談会本番へ!!
学校からの手紙のおかげでここまで楽々こなし、安心して翌日を迎えました。本番は、指定された時間に昨日と同じことをすればいいだけです。いざ、昨日と同じ手順でGoogle Meetに参加してみると、昨日はオンライン懇談会が始まっていないので表示されなかったのですが、ちゃんと担任の先生や他の参加者の顔が表示されました!
私は在宅勤務で、オンラインミーティングは何度も参加しています。それでも使い慣れない端末、初めての学校関連での参加だったので、無事に参加できるまではどこか不安でしたが、問題なく参加できることがわかり、ホッとしました。
子どもも同席できる、ということだったので、息子も嬉しさ半分恥ずかしさ半分でモニターの前に座っていました。いつも教室で見るお友だちがパソコン画面に表示されていることがちょっと不思議だったようです。
こちら側のマイクは基本オフなので、どんなに後ろで子どもたちが騒いでも問題なし。モニター前であまりにもおふざけが過ぎるときは、カメラをオフにも出来る、そんな環境なのは本当にありがたいし、何より移動時間がないのは時間節約にもなります。今後、懇談会はすべてオンラインでもいいんじゃないか?と私は感じました。小さい子がいても、預け先を探さなくていいし、一緒に連れて行って騒いでしまって困った、なんていうこともありません。(さすがに初回なのでやりませんでしたが)カメラをオフにして、音声だけ聞きながら家事をすることもできそうです。(先生ごめんなさい)
市内の別の小学校でも同じ取り組みがあったようです【*あき*さんの感想】
我が子の学校でも、初めてのオンライン懇談会が実施されました。
えりひょんさん同様、学校から丁寧な手順書やプリントを持ち帰ってはいましたが、当日子どもがタブレットを持って帰宅してから懇談会開始まで1時間ほどしかなく、予想していたより慌ただしかったです。
中には時間に遅れた方や音声接続がうまくできなかったという方もいました。
タブレットの扱いに不馴れな方もいることを考えると、もう少し時間的にゆとりがあった方がよかったかもしれません。
懇談会自体は滞りなく、むしろ速やかに終わりました。
我が子は、それぞれの家にいる同級生の顔を画面越しに見ながら、普段は参加できない懇談会に一緒に参加できたのが楽しかったと言っていました。
もし懇談会が学校で実施されていたら、我が家は下の子3人を連れていくか家族に見ていてもらうかの調整が必要でした。
また、家から学校まで結構遠いエリアでもあるので、個人的にはオンラインでできたことはとてもありがたかったです。
「どう使いこなすか」がポイントですね
ワクワクドキドキのGIGAスクール端末を使用してのオンライン懇談会でしたが、とてもスムーズに参加することが出来ました。事前に引っかかりそうなポイントを洗い出し、丁寧に準備をしてくださった先生方、大変だったと思います。本当に、ありがとうございます。
良いか悪いかは別として、ICTとともに生きていく今の子どもたちにとって、タブレットPCは単なるツールとして、鉛筆やノートと同じようにこれからも隣にあるものです。ゲームに夢中になりすぎるのではないか、目が悪くなるんじゃないか、姿勢が悪くなるんじゃないか、有害な情報に触れてしまうのでは・・・心配事を列挙したらキリがありませんが、このような機械にまったく触れずに大人になることは不可能な時代です。どうやって賢く使うのか、どうすれば自分にとってプラスになるのか、モノとしてポンと渡したり、「ダメダメ」と制限をかけるだけではなく、重要となる「使いこなし方」をしっかり大人が教えてあげなくてはならないんだな、ということを感じました。大人だって正しい使い方を学び続けないといけませんね。
取材日:2021/6
作成者:えりひょん