更新日:2024/04/01
赤ちゃんがいる生活
赤ちゃん中心の生活に
生まれたばかりの赤ちゃんは、2~3時間おきに目を覚まして母乳やミルクを飲み、また眠るというリズムを繰り返します。
ママ・パパは、おむつを1日に何度も交換したり、泣いた時にはあやしたり、今までと生活が大きく変わります。
ママとパパで家事・育児を協力していけるよう、出産前からイメージして話しておくとよいですね。
無理せず焦らずできることを
赤ちゃんのお世話は毎日同じとはいかず、予想外のことも起こります。自分のことや家事が今まで通り・思い通りにできないことに戸惑うかもしれませんが、産後のママの体はとってもデリケートなので無理は禁物です。
産後は赤ちゃんのお世話と「ママの心と体」を休めることを優先し、「家事はできなくても仕方がない時期」と割り切って、今できることに目を向けてみましょう。できない時期がずっと続くわけではありません。ちょっとだけ肩の力を抜いてみてください。
赤ちゃんとの生活リズムに合わせた工夫
赤ちゃんとの生活リズムが徐々にわかってきたら、それに合わせた家事のやり方を少しずつ工夫してみませんか。方法や時間帯などは、出産前と同じようにやろうとしなくても大丈夫です。
例えば・・・
・朝やっていた家事を夜にしてみる
・ご飯の準備は、赤ちゃんの機嫌がいい時に材料をまとめて切って保存・食べる前に調理と工程を分ける
・赤ちゃんがお昼寝で掃除機が使えない時はフローリングワイパーを使う
・ご飯とおかずで分けていた食器を、ワンプレートにして洗い物を減らす など
赤ちゃんの成長にともない家事がはかどる時間や方法、ママとパパの「できること」「できないこと」も変わっていくので、その都度やり方を見直してみましょう。
最初はうまくいかないこともあるかもしれませんが、「こんな感じでやってみたよ。」「これは違うやり方にしてみようか。」と話し合って小さな工夫を重ねていくことで、それぞれの家庭にとっての『ちょうどいい家事』がわかってきます。
赤ちゃんに合わせた環境作り
家具の配置・生活用品を置く場所など、子どもの事故につながらないように考えて決めましょう。赤ちゃんが触れる範囲にあるコンセントには、カバーを付けるなどの対策をしましょう。最近は地震などの自然災害も増えているので、防災対策として避難経路の確保をしておくことも大切です。
ペットがいる場合は、衛生面やペットの居場所、赤ちゃんとの接触などについて確認しましょう。タバコを吸う方がいる場合は、置き場所や吸う場所を改めて見直してみてください。
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家族で大切にしたいもの
気持ちを伝え合う
家事や育児で忙しい毎日の中でも、遊びや食事、おでかけなど家族で過ごす時間や、ママ・パパそれぞれの休息・睡眠、趣味、仕事などの自分の時間も大切にしたいですね。日々の体調やスケジュール、家庭の状況によってそれらの優先順位は変わってきますが、お互いに今の自分の状況や優先させたいものを伝え合うことで、協力をしたり相手を気遣う「思いやり」が生まれ、時間のゆとりや気持ちのゆとりへとつながります。
自分たちの家庭で大切にしていきたいものは何なのか、そのためにどういう過ごし方をしていきたいか、赤ちゃんが生まれたタイミングで改めてママ・パパそれぞれの気持ちを伝え合うと良いですね。「家族で大切にしたいもの」を夫婦で育んでみませんか。
利用できるものを探してみよう
家事や育児を手助けしてくれるグッズや家電・サービスは、探してみると色々あります。
・食材や日用品の宅配サービス・ネットスーパー
・簡単に調理ができる冷凍食品や下ごしらえが必要のない料理キット
・ロボット掃除機や乾燥機付きの洗濯機
・掃除や買い出しなどをしてくれる家事サービス
・子どもを一時的に預かってくれる一時預かり保育 など・・・
それらを利用することで、家族それぞれが心地よく過ごせ、夫婦で守っていきたい「家族で大切にしたいもの」に近づけるようならば、試してみるのも良いですね。
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産後クライシス
産後クライシスとは?
出産をきっかけに夫婦の関係が悪化してしまう状況を産後クライシスと呼びます。
様々な要因が重なって、結果として産後クライシスに陥ることが多いようです。
女性は、出産によって女性ホルモンのバランスの変化が著しく、イライラしたり、時には攻撃的になってしまうこともあります。家事の負担に加え、夜泣き、オムツ替え、授乳、寝かしつけなどで睡眠も食事もろくに取れないこともあり、パパのささいな言葉や行動にイライラしやすくなってしまいます。そんな時、パパは「なぜ、こんなことでイライラするの?」「いつもイライラしている」と感じるようになってしまうのです。男性は徐々に父親としての自覚が芽生えていくといわれています。ママにとっては、子どもが最優先なのは当たり前のことですが、パパだけ取り残されたような気持ちになることもあります。気持ちのズレが積み重なってしまうと夫婦間に溝ができてしまうようです。
出産後は大変なことも多い時期ですが、夫婦の関係は長い時間をかけて変化していくものです。お互いの気持ちを伝えあい、協力しあうことで、産後クライシスを遠ざけて夫婦関係を良くしていくことができます。
ママはどうしたらいいの?
パパも初めての子育てです。何をどうやったらいいか分からない。
協力したくても、仕事が忙しくて、どう子育てをしていいいか分からない。そう思っているパパもいるでしょう。そんな時は、ママがどんな状態か、何を手伝ってほしいかを明確に伝えてみるのもいいですね。
ママと一緒に育児をすることで、ママの大変さや、”パパ”としての役割も実感できると思います。また、実家の両親に頼りすぎると、パパの出番がなくなってしまいます。頼りないと思うこともあるかもしれませんが、パパが子どもと触れ合う時間を持つことも必要ですね。
そして、ママが思っていた通りに上手にできなくても、手伝ってくれたことへの感謝の気持ちを伝えてくださいね。
パパはどうしたらいいの?
それなりにやっているのに、ママからダメ出しばかりされてしまうというパパもいます。
はじめのうちは「ダメ出し」される慣れない育児や家事も、積極的に関わっていくことで段々に慣れて、ママの負担が減っていきます。
パパがやってくれるという安心感が、ママのイライラの緩和につながります。出産前から、夫婦でベビーグッズを買いに行ったり、出産後の役割分担を決めておくこともいいですね。
産後はホルモンの影響でママの気持ちが不安定になることを理解して、受け入れてあげることも心の支えになります。ママの気持ちに寄り添う言葉をかけてあげましょう。大変なこの時期を夫婦で支え合う気持ちが大事です。
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じぃじ・ばぁばに相談
新米ママ・パパにとってはすべてが初めての子育てです。一生懸命でもどうしたらいいのか分からないこともあるかもしれません。
そんな時、頼りになるのは経験豊富な「じぃじ・ばぁば」です。そばにいて見守ってもらえるだけで安心します。
じぃじ・ばぁばに手を貸してもらいながら経験を重ねていくことができるでょう。
でも気を付けたいのは、頼り過ぎないことと、お互いに無理をしすぎないこと。孫のためにと頑張りすぎてしまうじぃじ・ばぁばもいます。「じぃじ・ばぁばにまかせていれば安心」と思ってしまうパパもいます。じぃじ・ばぁばからのアドバイスをやり切ろうと一生懸命になりすぎて疲れてしまうママもいます。
子育ての中心はママとパパです。自分たちのスタイルに合った子育てをしていけるといいですね。
お手伝いをお願いする時は、じぃじ・ばぁばの都合を確認して、具体的にどんなことをしてもらいたいかを伝えましょう。
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下の子の出産 上の子の預け先
下の子の出産のとき
下の子の出産でママが入院する時、上の子だけを家に残しておくことはできません。
パパの仕事の都合や、実家の事情も合わせて考え、家族で協力し安心して出産を迎えたいですね。
・パパがお休みを取って子どもの世話をする
・家族に家に来てもらう
・上の子を実家で預かってもらう
でも、考えていなかったことが起こるかもしれません。こんな時に急な陣痛が始まったらどうしますか。
例えば こんな時 |
➡ |
どうしたらいいの? |
・パパは外出中 上の子と2人 ・上の子を幼稚園に送った後 ・上の子の小学校下校時間 |
・近所の方に一時的に上の子を預かってもらう ・祖父母に迎えに行ってもらう ・パパがカギを持って帰るまで、友達の家で待たせてもらう |
万が一、家族で対応できない時は、近所の方に頼る場面もあるかもしれません。いざという時に備えて、困ることは何か、誰にどんなことをお願いできるかについても話し合っておきましょう。
陣痛が始まった時の連絡方法や、産院へ行く手順などもシミュレーションしておけば、落ち着いて出産に臨むことができますね。出産するママを家族で支え、どう向き合って、どんな行動をとればよいか、上の子達にも伝えて安心させてあげましょう。お兄ちゃんお姉ちゃん達も、可愛い赤ちゃんの誕生を楽しみにママの退院を待っていてくれることでしょう。
預け先はどこに?
保育園・幼稚園などの延長保育
上の子が保育園・幼稚園にいて、急に入院することになった時のお迎えは、パパや祖父母など家族が行くことになると思います。保育園・幼稚園までの経路やどれくらいの時間がかかるかも確認しておくといいですね。延長保育が必要になる場合は、早めに園に連絡しましょう。
ファミリー・サポート・センター
「お迎えの時間に間に合わない」「日曜日に預かって欲しい」などの場合は、ファミリー・サポート・センターに相談してみてください。ファミリー・サポート・センターに登録している提供会員による一時預かり、保育園・幼稚園の送迎などをしています。土曜日・日曜日の預かりも可能です。
一時預かり保育
一時的に子どもを預かり保育をしている、保育園・認可外保育園・保育ステーションがあります。利用申込みはそれぞれの施設にします。預かり時間・料金などに違いがありますので確認しておきましょう。
【気をつけたいこと】
ファミリー・サポート・センター、一時預かりの保育園、いずれも事前の登録が必要です。そして、急な預かりや夜間の対応はできないところがほとんどです。パパの育児休業取得も、会社には、あらかじめ申請が必要です。出産を無事に迎えるために、職場・家族・ご近所・預け先などに事前に相談しておきましょう。
今まで預けられたことがない子は、出産前に練習しておくといいですね。パパや家族のお迎えにも慣れておけば、より安心できると思います。
保育園・放課後児童クラブの利用
保育所等や小学生対象の放課後児童クラブは、妊娠・出産を理由に申請できます。保育期間は出産予定月と前後2カ月の最長5か月です。
利用・申請に関する問合せ
・保育所等の入園を希望する方 保育課 電話:048-922-1491
・放課後児童クラブの入室を希望する方 こども青少年課 電話:048-922-1448
困った時は
「預け先がどこにも見つからない」「夜間子どもを見てくれる人がいない」などで困った時は、こども家庭課へ相談してください。
こども家庭課 (子育て支援センター内) 電話:048-941-6791
月曜日から金曜日 午前8時30分~午後5時(祝日・年末年始を除く)
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