公開日:2015/07/13
作成者:ゆーみん
「夏休みだ!家族でどこか旅行に行こう!」と考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、そんなワクワクする旅行も”子どもと一緒”となると、準備や移動に時間が掛かったり、不安なこと、知りたいことがいっぱい出てきたりしますよね。
私も息子(1歳7か月)と初めて飛行機に乗る時は、不安でいっぱいでした。何が不安なのかって、途中下車出来ないことが不安でした。ぐずって周りに迷惑を掛けたら、耳が痛くなって泣いたら…と悩みはつきませんでした。
そこでぼっくるん隊としても、不安に思っているパパ・ママに少しでも参考になればと思い、息子と飛行機に乗る前の準備から実際に乗ってみた体験談をレポートしたいと思います。
出発準備
まず、空港に到着してから飛行機に乗るまでにやること・やりたいことを挙げました。
①手荷物を預ける・搭乗手続きをする
②昼食・親戚へのお土産を買う
(極力、空港までの移動で荷物を減らしたいので、空港で買うことにしました。)
③息子をキッズコーナーで遊ばせる
④息子のおむつを替えて飛行機に搭乗する
そして家族と話し合い、出発時刻の2時間前に空港に着くように行くことに決めました。
大人だけだったら、空港でお昼を食べるとか、ちょっと空港内のお店でショッピングなんてことがないかぎり出発時刻の2時間前に行くことはなく、子どもと一緒に行くということで、これほど時間の使い方が違うのだと思いました。
次に空港までの交通手段を検討しました。
「電車・バス・車」3つの選択肢がありましたが、我が家は電車にしました。電車は、必ず座れるわけではないので、大変なこともありますが、息子がぐずった時に途中下車出来るし、ラッシュの時間ではないので、比較的車内もゆったりとしているだろうと考えたからです。
実際は、息子を抱っこひもで抱っこしながら電車に乗り、車内が空いている時は座席に座らせました。息子は少しぐずりましたが、窓の外の景色や、車内広告の写真などを見て楽しんでました。乗り換えが楽で少ない経路を選んだのも良かったと思います。
子どもの年齢や状況によって交通手段や経路は変わると思います。ぜひそれぞれに合ったものを選んでいただけると良いと思います。
空港に到着!!搭乗手続き~保安検査場
今回は電車移動だったので、ベビーカーを持っていきませんでした。航空会社のホームページで、ベビーカーを無料で貸出しているとあったので、到着してすぐに借りにいきました。個人のベビーカーを持って行った場合でも手荷物で預けることになり、ほとんどが機内への持ち込みが出来ません。空港で貸出しているベビーカーは搭乗口まで使えるので便利です。
ベビーカーは出発ロビーの搭乗手続き等を行う、各航空会社のカウンターの前に置かれていました。ショッピングセンターやスーパーにあるのとほぼ同じで、ベビーカーの下に荷物をたくさん載せることができました。
また「赤ちゃん連れのお客様便利マップ」がついていて、授乳室やおむつ交換代のあるトイレ、子どもを遊ばせられるキッズコーナーの場所などが記載されていました。マップの裏には搭乗口での注意事項があり、事前に確認し準備しておけるので、搭乗口もスムーズに通過できそうです。
大きなスーツケースは手荷物で預け、お土産とお昼を買い、保安検査場へ向かいました。
保安検査場では、子どもはベビーカーに乗ったまま通過できます。係員の人がベビーカーを押してセキュリティを通過しますが、どうしてもベビーカーに反応してしまうので、通過後に係員の人がポンポンと子どもを触ってチェックします。
人見知りがある場合はちょっと勇気がいる場面ですが、すぐに終わるので頑張りましょう!
出発ロビーのキッズコーナー
羽田空港の出発ロビーには子どもが遊べるキッズコーナーが設置されています。私は今回第1ターミナル利用だったのですが、第1ターミナルには2か所キッズコーナーがありました。キッズコーナーは靴を脱いで遊べる場所で、大きくてやわらかいクッションや、滑り台のような遊具などがありました。息子が遊んだ方のキッズコーナーの近くにはベンチがあったので、座りながら子どもが遊ぶのを見ていることもできました。それほど混雑してるという印象はなかったですが、休日や大型連休中などは混み合うかもしれません。
近くにはアンパンマンの自販機があり、ジュースを買うこともできます。どちらのキッズコーナーからも飛行機が見えました。
キッズコーナーでいっぱい遊んで、疲れて飛行機に乗っている間はお昼寝…というパターンを私は密かに狙ってましたが、失敗に終わり、目的地に着くまで、息子は寝ませんでした。
キッズコーナーで30分程遊び、おむつを替えて搭乗口へ向かいました。
飛行機に乗る前にやっておくといいこと
トイレにも行ったし、もう飛行機に乗るだけだ!と思うかもしれませんが、飛行機に搭乗する前にやっておくといいことがあります。
それは、機内持込荷物の整理です。座席の下に置く荷物と、座席の上に入れる荷物をあらかじめ分けておくことで、狭い機内で荷物を整理することなく座席に着いたらすぐ座れますし、フライト中も上から荷物を降ろさずに済みます。
座席の下に置く荷物には、機内で使うものを入れます。飲み物や昼食、おやつ、ウェットティッシュ、飽きた時用のおもちゃや絵本など。座席の上に入れる荷物には、おむつや着替えなど、必要に応じて使いそうなものを入れました。写真の緑のカバンが座席の下に置く荷物で、黒いカバンが座席の上に入れる荷物です。
搭乗の仕方は色々
小さい子ども連れの場合は搭乗の仕方も選べます。航空会社によっては、妊婦さんや小さい子どもを連れている方の優先搭乗があります。優先搭乗が出来るのは、膝の上に座らせて乗るくらいの赤ちゃんとその同乗者とのこと。優先搭乗を検討する方は、自分の子どもがその対象となるかどうか確認するといいかもしれません。事前に電話でも確認することができます。
私は、出来るだけ飛行機に乗っている時間を短くして、息子を自由にしていたかったのと(ジッとしているのが苦手なので)、主人や母が一緒にいたので荷物を持ってもらえるという理由で優先搭乗せず、搭乗締切ギリギリに搭乗しましたが、ゆっくり混雑なく搭乗したい場合は、ぜひ優先搭乗を利用されるといいと思います。
飛行機の通路は狭いので、荷物が多い場合や、同行者がいない場合などは優先搭乗がおすすめです。既に搭乗されている方に配慮しながら、子どもを抱っこし、荷物を持って狭い機内の通路を進んで行くのはとても大変だと思います。
飛行機の中での過ごし方
今回私は、JALの「クラスJ」の席を購入しました。クラスJには、赤ちゃん(3歳未満)同伴の方の優先座席があったので、そこを座席指定しました。
クラスJは飛行機の前方にあるので、搭乗してすぐ自分の席に座れ、また座席が広めでゆったりしているので、息子を膝の上に抱っこしていても前後の座席幅に余裕があることがとてもよかったです。隣の座席との間の肘掛はちょっとしたテーブルになっていました。この肘掛、物が置けたりと便利なこともあったのですが、固定されていて、上に上げることが出来ないのが不便に感じました。普通座席は隣の座席との間の肘掛を上げることができるので、座席と座席の間の隔たりを無くせるのですが、クラスJは固定されていた為、息子を隣の座席に移動させたり、授乳する時に足が引っかかったりしました。
いよいよ離陸です。赤ちゃんや小さい子どもを飛行機に乗せる時、気になる人が多い気圧の変化による耳の痛み。痛くなるのは人それぞれですが、子どもが耳抜きできない場合、母乳やミルクなど、何か飲ませてあげるといいそうです。私は、母乳とストローボトルに入れたお茶を飲ませました。飴を舐めるのも有効だそうですが、息子はまだ2歳前、飴を舐められないので母乳とお茶でしのぎました。
ちなみにストローボトルは、上空で開けると気圧の影響で噴き出すこともあります。開ける時は注意し、できれば離陸前にこぼれない程度にふたを緩めておくのもいいと思います。
おおよそ2時間のフライト、息子はお昼を食べ、おもちゃで遊び、当たり前のように退屈し、最後の方で騒ぎ始めました。すると、すかさずCAさんが絵本を持ってきてくれました。この絵本で数分大人しくなったものの、また騒ぎ出しました。今度はミッキーのかわいいハガキを持って来てくださり、絵を書いて息子を楽しませてくれました。CAさんが業務に戻った後も、息子はミッキーのハガキを見たり、絵を書いたりしてご満悦で、なんとか無事に目的地の空港に到着しました。
事前準備をしっかりして当日は旅を楽しもう
飛行機の中では、CAさんがしっかりとサポートしてくれました。機内サービスの飲み物は、息子の分だけでなく、私の分もコップに蓋とストローをつけてくださり、子どもを抱っこしながらでも飲めるようにしてくれました。そんな些細な心遣いもとても有難く、子どもと飛行機に乗ることを色々不安に思っていましたが、CAさんがサポートしてくださるのだと思うと、そんな不安も消えてしまいました。
もちろん子どもが騒げば、周りの方にも迷惑をかけてしまうので、事前に「ご迷惑をおかけするかもしれませんが…」と一声かけるだけでも違うと思います。実際に騒いでしまった時は、CAさんも気にかけてくれますし、機内には絵本などもあります。利用する航空会社によって違うかもしれませんが、小さい子どもにおもちゃやグッズをくれたりもします。
また機内で「mama&babyおでかけサポートガイド」という冊子をいただきました。国内線・国際線の赤ちゃん・子ども向けのサービスが紹介されていたり、機内での過ごし方のヒントやお出かけ必需品リストなども載っていました。役立つ情報が満載で、飛行機に乗るときのバイブルになりそうです。この冊子の内容の一部はホームページからPDFファイルをダウンロードすることもできます。
子どもと一緒に飛行機に乗ることをあまり不安に思わず、事前の対策をしっかりした上で、当日は各航空会社のサポートをうまく利用し、飛行機の旅を楽しんでいただけたらと思います。
飛行機に乗るならこれは持っていこう!機内お役立ちグッズ
○小さいビニール袋
息子の靴を入れるのに使いました。機内はもちろんのこと、道中の電車の中で靴を脱いだ時にもすぐに入れられるように、出しやすいところにしまっておきました。私は、ディズニーの小さいお土産袋を使いました。ミッキー好きの息子は機内でもミッキーを指さして喜んでました。手提げタイプの袋が便利です。
○おもちゃ
普段よく遊ぶものやお気に入りのものを持っていくといいと思います。周りの人に迷惑になってしまうので、音が出ないものを選ぶといいと思います。紙とペンもお絵かきをしたり、大人が絵を書いて子どもと遊ぶことができます。
○薄手で大きめのブランケットやタオル
機内で授乳する時は肩にかけて目隠しにし、子どもが寝た時はブランケットとして、1枚で色々なことに使えるのでとても便利です。
○手提げ袋
荷物が増えた時や機内で荷物を分ける時などに使います。座席は狭いので、機内で使わない荷物は手提げ袋にまとめて座席上の荷物入れにしまうと足元がすっきりして過ごしやすくなります。
行先が海外ならパスポート申請を
私と息子の行先は国内でしたが、飛行機に乗る時は、行先が海外の方もいますよね。
でも、いざ子どものパスポートを作ろうと思っても、パスポートって何歳から必要なの?どこで申請すればいいの?と、疑問に思うことも多いかもしれません。そこで、子どものパスポートの申請をスムーズに行えるように、初めてパスポートを申請するときの手順から必要書類、知っておきたいポイントなどを、パスポートコーナーの担当の方に聞いてきました。
パスポートは申請日から6営業日で発券できます。申請から発券までおおむね1週間と考えていいですが、祝祭日があるとその分遅れます。パスポートの申請は余裕を持って行いましょう。
パスポート申請に必要な書類は以下のものです。
●一般旅券発給申請書(5年用・青色)1通
●戸籍抄本または謄本 1通 (最新の記載内容で6か月以内に発行されたもの)
●写真 1枚
●本人確認書類
<申請書>
パスポートには10年有効旅券と5年有効旅券がありますが、20歳未満は5年有効旅券しか申請できません。それぞれ申請書は違いますので、5年用(青色)のものを用意してください。申請書は、市役所やサービスセンターで入手することができます。申請当日に窓口で記入するよりも、最新のものを事前に入手し、自宅などでゆっくり記入していくのがいいそうです。
申請書記入での注意点は、「所持人自署」の欄です。所持人自署は小学生以上の場合、必ず申請者本人が署名しなければいけません。漢字が書けない場合はひらがなでも大丈夫ですが、2度書き、かすれ、訂正はできません。未就学者で署名が出来ない場合は、父または母が代筆することが出来ます。
<写真>
写真は申請者本人が1人で写っているものが必要です。たとえ0歳児でも1人で写っているものでなければなりません。背景があったり、笑って歯が出ている写真も使用できない為、写真屋に行き、パスポート用の写真を撮影してもらうのが、確実でオススメだそうです。まだお座りが出来ない子の場合は、写真屋に限らず、自宅で、白いシーツ(柄なし)を敷いた上に寝かせ、上から写真を撮るのも方法としてあるそうです。
<本人確認書類>
申請者が高校生以上の場合は、写真の貼ってある学生証と健康保険証が一般的な本人確認書類となります。中学生以下の場合は、申請者本人の健康保険証と父か母(法定代理人)の本人確認書類(運転免許証・有効中パスポート・住基カード等)の両方が必要となります。申請者が高校生以上でも、親(法定代理人)が申請書を提出する場合は、申請者本人と親(法定代理人)の方それぞれの確認書類が必要となります。
また、本人も親(法定代理人)も申請に行けず、祖父母に申請書提出をお願いする場合は、申請書裏面下部にある「法定代理人の署名」及び「申請書類等提出委任申出書」の欄を記入し(小学生以上の申請者は本人が記入)、本人・親(法定代理人)・申請に来る人、3人分の本人確認書類(運転免許証・有効中パスポート・住基カード等)を持参してください。
書類が揃いましたら、「草加市パスポートコーナー」へ提出します。草加市パスポートコーナーは、市役所西棟2階にあります。パスポートの申請・受取共にこのパスポートコーナーで行います。
パスポートの引き渡しは、必ず申請者本人の顔を見て渡すことが決められており、0歳児であっても顔の確認は絶対ですので、受け取り時は必ず申請者本人と行くようにしてください。
草加市 パスポート(旅券)の申請・交付
ここで担当者の方からお得な豆知識を教えていただいたので紹介します!
パスポートの申請は12歳未満がお得なのだそうです。どういうことかと言いますと、同じ5年旅券でも12歳未満と12歳以上では手数料が違ってくるんです。12歳未満は6,000円、12歳以上は11,000円で5,000円も違います。(2015年6月現在)
例えば、すぐにパスポートが必要になることはなさそうだけど、もしかしたら、1,2年後必要になるかもしれないとか、高校の修学旅行で使うかもしれないというのであれば、12歳になる前にパスポート取得していた方がお得に取得できます。
しかし、12歳未満という部分に気を付けなければいけない点があります。年齢計算に関する法律により、年齢は誕生日前日に1歳加算されます。その為、パスポート取得に関する12歳未満の減額措置は、12歳になる誕生日の前々日までに申請をした場合に適用されます。12歳のお誕生日前日に申請を行うと、減額措置は適用されないので、注意してください。
意外に知らなかったお得情報を伺って、私も息子が12歳になる前にパスポート申請をしようと思いました。かなり先の話ですが、息子が高校生になる頃には修学旅行先も海外かもしれないし、パスポートを取ったら家族で海外旅行に行くか!となるかもしれないですからね!!旅行好きの私にとっては、後者を期待してしまいます!!
***参考情報***
羽田空港旅客ターミナル<お子さま連れのお客さま>
作成者:ゆーみん