公開日:2016/01/26
作成者：*あき*
草加市を縦断する国道４号線を越谷方向へ進み、外環を超えた先にある清門北交差点を左に入ると左手に見えてくる清門幼稚園。園庭にそびえたつ白いお城のような建物が特徴的な、市内で最も北西部に位置する幼稚園です。
バリアフリー化された近代的な園舎が竣工したのは平成１３年度のこと。１０年以上が経ってもまだピカピカな半円形の園舎と、
楽しそうな遊具や広い駐車場、第２運動場や複数の畑まである広大な敷地の中で、この日も子どもたちの元気な声が響き渡っていました。”日常の集団生活の中で自然に身につく成長を大切に、カリキュラムを詰め込むのではなく個々のペースを尊重して見守る保育を心掛けている”という清門幼稚園の魅力に迫ってみました。
うちの幼稚園、ここが一番！
園児のママたちに、幼稚園選びの決め手やどんなところに魅力を感じているか聞いてみました！
◆保育園や他の幼稚園でなく清門幼稚園に決めた理由は？
・働いていなかったので幼稚園にしました。家から近く、未就園児保育（ぴよぴよ）がとても楽しかったからです。主人の出身園だったので安心感もありました。（リアノさん）
・のびのびとしている印象を受けた為。一人ひとりの個性を受け入れてくれ、何かがうまくできなくてもダメな子と思わず受け入れてきちんと見てくれると思ったから。（Ｓ子さん）
・育児に専念したいと仕事に就いていなかったので。そして、ほとんど言葉を発さずオムツもとれていなかった息子を、快く「受け入れます」とおっしゃってもらえたから。成長のゆっくりな子に対しても無理強いせず、本人が自分からやろうという気になるまであたたかく見守ってくれる幼稚園です。息子は年少で入園し、その年の夏頃には言葉も増えてきて、他の子たちとの成長の差はほとんど感じられなくなりました。（かんたママさん）
◆入園して良かったこと、清門幼稚園の魅力など
・毎日給食があるのでお弁当作りは行事の時だけ。先生方が用意してくれる発表会の衣装がとても可愛い＆カッコイイことと。目の前に第２運動場があり、そこで運動会が開催されること。（かんたママさん）
・園舎が綺麗で清潔感があり、子どもたちがのびのびと過ごせています。そして先生方が面白い！（K.Ｎさん）
・知識を詰め込む保育ではなく、遊びを通していろいろな経験ができています。
先生の人数が多く目が行き届いている印象で、（新年度など）泣いていたりなかなか馴染めない子に対してもあたたかく受け入れて、 卒園後のことまで考えて「自分の意見を自分の言葉で伝えられるように」といった、先を見通した保育をしてくださいます。（Ｓ子さん）
熱心で魅力的な先生方とのびのび保育♪
アンケートの中で何名もの保護者の方が、先生について「親身になってくれる」、「熱心」、「面白い」等とコメントしてくださっていますが、それはどんなところでしょうか？
「近頃は幼稚園でも、体育（体操・スイミング等）や英語などの科目で外部の講師を招くことも多いと思いますが、清門幼稚園では外部の講師はいません。教えることはすべてクラスの担任が（…時には他のクラスの先生も一緒になって）教えます。
毎日一緒に過ごす担任だからこそ気付く視点を大切にしてもらいたいということと、子どもたちの日頃の様子や成長を考慮しながらカリキュラムを考えることで、保育者が責任を持って子どもたちを見るという意識も高まります。そうするとおのずと、子どもたちの先生への信頼感が増していくんです」と園長先生。
「目標に向かって中期的な課題に取り組ませるとか、毎日たくさんのカリキュラムを用意したりお勉強のような時間を作ってやらせることは簡単です。でもそうでなくても、子どもたちは日々の生活の中で集団生活のルールやモノの使い方などの知恵を身に着けていきます。この子は何が得意で何が苦手か、発達がゆっくりな子や食べられない食材がある子…一人ひとり違う子どもたちの性格やクラスの雰囲気を担任がすべて把握していて、それをもとに計画が立られます。こまめな打ち合わせで他のクラスの先生方も情報として共有されているので、何かあった時もフォローできます。」
この日も苦手な課題に取り組めずに職員室にいる遊びに来ている子がいたのですが、教室に帰して取り組ませることはなく、職員室にいる先生方が寄り添って見守ってらっしゃいました。
長期的な目標にみんなで取り組むことで達成感を味わう
運動会が終わったばかりだったこの日は、自由遊びの時間を長めに設けてゆっくりとした時間を過ごしたクラスが多かったようでした。天気が良かったので園庭は賑わっていましたが、片隅の秋の草花を愛でている子や日なたぼっこしながらおしゃべりしている子も。
そんな中で、長い時間繰り返し鉄棒をしている年長さんのクラスがありました。
清門幼稚園では、園全体の唯一の目標として、毎年「卒園するまでに全員が逆上がりができるようになる」ということを長期目標としているとか。もう一方の鉄棒で自主的に練習している子もいるほど、逆上がりの練習が日常になっています。その中で、得意な子が苦手な子に声をかけたり、先生方もその気持ちに寄り添って見守り、無理強いはせずにやりたいと思えるように工夫してフォローながら取り組んでいる様子が見られました。
園長先生がおっしゃっていた「熱心な先生方がいるからこその清門幼稚園」の一コマが見れた気がしました。
ちなみに、先生方が手作りしているというお遊戯会の衣装も毎年好評だと言います。ホームページには過去の衣装の一部の写真が掲載されていますので、覗いてみてくださいね！
目が行き届く！明るく・安全・清潔なまぁるい園舎♪
門を入ると広い駐車場があり、そこを通り抜けて半円形の建物の中心にある玄関の自動ドア（中からはロックを解除しないと開かない仕組み）を入ると、広い玄関ホールが出迎えてくれました。 玄関ホールの右手にはカウンター受付を備えた職員室、中央には園庭への出入口、左手奥にはホールがあります。
職員室は、子どもたちがいつでも自由に出入りできるように、ガラス張りでドアのないオープンルームになっています。「体調不良やケガでみんなと一緒に活動できない子たちがここで私やフリー（補助）の先生方と話したり遊んだり、悲しかったり悔しかったり泣いてしまった子がクールダウンしに来たりできるようにオープンにしています。何かが上手にできた時や一緒に遊びたい時には先生に声をかけに来てくれる子たちもいるんですよ！」とのこと。そのお話を聞いているそばから子どもたちが職員室に出入りしていて、保育者と子どもたちとの距離がとても近い幼稚園なのだということがよくわかりました。 職員室と年少・年中児の保育室が廊下でつながっているところにも、先生と子どもたちとの距離を縮める工夫を感じます。
園庭へと続く正面のガラス戸も開放されていて、職員室や玄関ホールから園庭での子どもたちの様子が見えるだけでなく、日差しや風と共に芝生や木々の緑と色鮮やかな花も目に入ってきてとても明るい印象になっていました。園庭に出ると右手にはいくつかの水場があり、夏はこの辺りに仮設のプールが置かれるそうです。
園舎の中央に位置する存在感ある階段とすべり台は２階の渡り廊下からつながっている非常用の設備で、普段は子どもたちは使わないそうですが２階の教室を使う年長児がプールへの移動時にのみこの階段を使うこともあるとのこと。
玄関から見て左奥にある丸みあるスライドドア（下の写真左）はホールの入口です。 中に入るとホール自体も全体的に丸い作りになっていました。天井が高く広々としていて、背の高い窓から日が入るので日中はずっと明るく、２階には撮影用のバルコニーがあったりエアコンも完備されていて、まるで小さな劇場のようです。幼稚園にこんなお洒落な作りのホールがあるのを見たことがなかったので驚きました。
子どもたちが元気に走り回ってもいつもピカピカで、こまめで丁寧なメンテナンスを心掛けているのがわかります。 日当たりと動線が考えられた機能的で清潔な園舎…子どもたちを安心して預けられそうです。
子どもの好奇心を刺激する遊具がいっぱい！
外からお城のように見えた大きな白い建物は、「スーパー童夢」と名付けられた、複数のすべり台のある大きな複合遊具でした。
ロケットやロボットの部分は隠れ家のようにもなっていて、アスレチック要素もあって楽しそう♪ 大きなすべり台は子ども向けとはいえ結構スピードが出て勢いがつくのだとか。入園当初は上手に滑れなかったり着地がうまくいかない子も少なくないそうですが、毎日遊んでいる内にだんだん姿勢良く上手に滑れるようになったり、格好良く着地できるようになったりと、遊びを通して自然と身体が鍛えられているのがわかると言います。 ほかにも園庭のあちこちにかわいい遊具がたくさん置かれていて、まるで小さなアミューズメント施設のようです。 自由遊びの時間が多いのが魅力だと
いう保護者の方もいらっしゃいましたが、それも納得。こんなに遊具が充実しているのだから自由に遊ぶ時間は欠かせませんね。
共用部分のどこを見ても、子どもの安全性と保育者との距離感を考慮した作りになっていました。半円形の建物になっているメリットも感じ、清門幼稚園がどのような保育を心掛けているのか、設備を見ただけで伝わってくるようでした。
役員・係活動について
◆役員や係の活動について
母の会が組織されていてクラスに４名の役員がいますが、母の会のお仕事として毎月数時間ほどの集まりがあるだけで負担は少ないと思います。
係は、運動会係、発表会係、夕涼み会係など各行事の係がありますが、基本的には大変な衣装作りや事前に何日も集まるような活動はなく（場合によりリハーサルがあることもありますが、）行事当日にトイレへ誘導したり、子どもを見たりするお仕事があります。
◆役員や活動で良かったこと
・子どもと接することができ、成長を実感できたこと。子どもに顔を覚えてもらえて、園に行くと声をかけてくれるようになった。（山さん：運動会係、発表会係）
・担任の先生が練習の裏話を教えてくれたり、お手伝いの際に子どもたちより先にダンスの衣装を見ることができた。（かんたママさん：運動会係）
・保護者同士で協力し合い関わる時間が持てることで、行事をより楽しめた。（Ｓ子さん：運動会係）
・リハーサルと当日にお手伝いをします。クラスの子どもたちと触れ合うことができてすごく楽しいし、顔を覚えてくれて声をかけてくれるようになりました。（リアノさん：発表会係）
園での生活を紹介！
どんな制服を着るの？どんなバスに乗れるの？気になる入園後の様子を紹介。
★制服や体操着：あり。
保育時間中は一年を通してポロシャツに短パン、スモック姿（写真左の格好）で過ごします。
ポロシャツは指定のもの（長袖・半袖）がありますが、夏スモックの中は私服も可とのこと。
写真右の制服は年中から購入、着用となります。
年少時は左の写真の一式のみを購入し、この姿で登園します。年中・年長になると制服で登園してからスモック姿に着替えます。
★バッグ等：通園バッグのみ指定あり。
サブバッグやその他の小物類は指定のものはなし。
★バス：3台あり。
赤・青・黄色の3台のバスがあり、主に新田西部エリアを中心に運行しています。
長栄町・新栄町・原町・旭町・金明町・北谷の一部と、川口市安行付近や越谷市出羽の辺りまで運行することもあります。
この他のエリアは時間的な都合でルート外となっており、運行ルート外からの通園希望者は要問合せ。
★専任講師による教科は？：なし。
園を始めてから一度も外部の講師をお招きしたことはありません。体育も音楽も、文字や数などのお勉強もすべて担任がスケジュールを立てて教えています。
★課外教室は？：あり。
美術教室（幼児クラス、小中学生クラス、成人クラス）、ヤマハピアノ教室（個人レッスンのみ）、スポーツクラブ（年中週1回、年長・小学生週2回）
★トイレのスタイルは？：洋式のみ。（第２運動場には和式もあり）
手洗い場もドアも子どもが使いやすい高さに設計されています。
★給食について：あり。毎日給食で、行事の日以外手作り弁当の持参はなし。
仕出し弁当のためアレルギー対応はありませんが、除去や持参など個別に相談。
水筒は各自持参しますが、お昼になると各教室にやかんが置かれ、子どもたちは自分でやかんからコップに注ぎます。
★延長・早朝保育は？：延長保育はあり。
長期休暇中の保育については、春は10日ほど、夏は20日ほど、冬は5日ほどあり。（年末年始やお盆以外にもお休みがあります。）
★遠足はどこへ行くの？お泊り保育は？：春遠足→年長は茨城県自然博物館、年中は清水公園へ親子遠足。
秋遠足→全学年でこども動物自然公園へ。
お泊り保育は年長のみあり。夏季休暇中にむさしの村へ行き、幼稚園に戻ってきて園内で一泊します。
★運動会はどこで開催？：第２運動場
左写真参照。この広い運動場が園舎の斜め前にあります。
★絵本を使ったカリキュラムは？：あり。
教室には年齢に合わせた絵本をたくさん置いていて自由に手に取れるほか、毎日必ず読み聞かせの時間を設けています。絵本にちなんだ作品を作ることもあります。
★主な進学先の小学校は？：清門小学校、新栄小学校への進学がほとんど。
長栄小学校、新田小学校、安行小学校（川口市）へ通う子も例年います。
★障がい児へ対応について
：条件により可能（要相談）
※下の子を連れた保護者や車いすの大人の方でも利用できるように、オムツ代えシートを備えただれでもトイレもあります。
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この情報は取材日時点のもので、設備や制度などは変更になる可能性があります。 特に、入園を検討されている方は最新の情報を必ずご自身でご確認いただきますようお願いいたします。
取材にご協力いただきました園長先生はじめ清門幼稚園関係者の皆様、アンケートにお答えいただいた保護者の皆様、どうもありがとうございました！
＊＊＊関連サイト＊＊＊
幼稚園ＨＰ※音が出ます
取材日：2015/10/7
取材者：*あき*
