季節の絵本

季節の絵本

公開日:2016/05/17

作成者:ちえ

春真っ盛り、この時期にぜひ読んでほしい本を紹介します


たんぽぽかがくのとも傑作集 『たんぽぽ』平山和子ぶん・え 福音館書店

冬の間、ロゼットになってしっかりと地面にしがみついていた「たんぽぽ」。もう花が咲き、わたげをつけています。誰でも知っているタンポポですが、雨の日はどんな様子でしょう? 根っこはどんなふう? さあ、本を開いて確かめてみましょう。 本に書いてないこと一つだけそーっと教えましょうか。根を輪切りにして水につけておくと芽が出てきます。さて、何センチまで芽が出ると思いますか。実験してみてください。

タンポポ 同じ題名で昨年発行されたこんな本もあります。比べ読みも楽しいですよ。

だいすき自然『たんぽぽ』荒井真紀 文・絵 金の星社

 

 

そらまめくん

 

『そらまめくんのベッド』なかやみわ さく・え 福音館書店

そらまめくんのふわふわのベッド、気持ちよさそう。えだまめくんやグリンピースの兄弟達がやってきて、「そのベッドでねむってみたい」というのだけど、「だめだめ」とかしてあげません。ところが大変、ある日ベッドがなくなってしまいます。みんなもだんだんかわいそうになって一緒に探します。やっと見つけたベッドはウズラのかあさんがタマゴを温めていました。
それを見つけたそらまめくんは…。

 

 


おおきかぶ『おおきなかぶ』ロシア民話 内田莉莎子再話 佐藤忠良画 福音館書店

おじいさんがかぶをうえました。「あまいあまいかぶになれ おおきなおおきなかぶになれ」すると、とてつもなく大きなかぶができました。かぶはおじいさん一人ではとても抜けません。おじいさんはおばあさんを呼んできました。それでもかぶは抜けません。おばあさんが孫を、孫が犬を、犬が猫を、猫がねずみを呼んできてみんなで一緒に「うんとこしょどっこいしょ」やっとかぶは抜けました。「うんとこしょ どっこいしょ」のくり返しのリズムが楽しい絵本です。

 

      


はらぺこ青虫 

『はらぺこあおむし』エリック・カールさく もりやひさし訳 偕成社

コラージュのカラフルな絵本。満月の夜、一枚のはっぱの上に小さなたまご。お日さまがのぼった月曜日、小さなあおむしがうまれます。お腹ぺこぺこのあおむしはリンゴをひとつ食べました。火曜日はナシをふたつ食べ、曜日が変わる度に新しい食べ物が登場し、食べる数も増えていきます。土曜日、ケーキやアイスクリームいろんな食べ物を食べ過ぎてお腹が痛くなり、日曜日に青い葉っぱを食べてさなぎになります。そして見開き一面の蝶になって出てきます。あおむしが食べた後のまるい穴を、あおむしになったつもりで指を入れて食べるまねをしたり「まだまだおなかはぺっこぺこ」のくり返しを一緒に唱えたり、楽しい絵本です。

 

 

 

わたしのワンピース

『わたしのワンピース』にしまきかやこ文・絵 こぐま社

空からまいおりてきた白い布。うさぎの女の子はミシンでカタカタ縫って真っ白いワンピースを作ります。ところが不思議、そのワンピースはお花畑に行くとお花もように、草原では草の実もようになります。その草の実を小鳥が食べにきて小鳥といっしょに夕焼けの空に舞い上がります。リズミカルな言葉も楽しいファンタジーの世界が繰りひろげられます。

 

 

 

 

 

だってだってのおばあさん『だってだってのおばあさん』 さのようこ作・絵 フレーベル館

ちいさな家に98歳のおばあさんとネコが住んでいました。ネコは毎日おばあさんを魚釣りにさそいます。おばあさんは、「だってわたしは98だもの」と言って、出かけようとしません。ところが、99歳の誕生日、ネコが買ってきたろうそくを川に落としてしまい、ケーキには5本だけ。そのおかげで、おばあさんは5歳の気分になりました。ネコと釣にも行くし、川だって飛び越えられるのです。やわらかいタッチの絵、繰り返しのリズムがここちよいほんのりとした絵本です。

 

 

 

 

ゾウくんの散歩『ぞうくんのさんぽ』こどものとも傑作集 なかのひろたか さく・え 福音館書店

天気がよいので、ぞうくんは散歩に出かけます。とちゅうでかばくんに出会い、「いっしょに行こう」と誘うと、「背中に乗せてくれるのならいいよ」「いいとも、いいとも」と、背中にのせて散歩します。ワニくんやカメくんも背中に乗せてくれるのならと言うので皆をのせて散歩します。さすがのゾウくんも重くてひっくり返ってしまい、池の中へボッチャン。それでもみんなはごきげんです。だって水遊びができるのですから。デザイン化された動物たちも愛嬌があってさわやかです。この本も、繰り返しがリズミカルです。また、ぞうの背中に乗ったり現実の生活ではできない子どもの願望もかなえてくれるようです。

 

 

 

ちょうちょうひらひら『ちょうちょうひらひら』 まどみちお 文 、にしまきかやこ 絵  こぐま社

ちょうちょうがひらひら、うさちゃんにとまった。うさちゃんおもわず、うふふ。しかさんにとまって、しかさんえへへ。ねずみさんにとまって、おほほ。ぞうさんにとまって、ぞうさんあはは。
あたしのところにも、ちょうちょうこないかな……。にしまきかやこさんの 黄色とピンクを基調にした色使いは春のように
暖かい気持ちにさせてくれます。

 

 

 

 

 

てんてんてん『てんてんてん』わかやましずこ 作・絵 福音館書店

てんてんてん てんとうむし。ぐるぐるぐる かたつむり。かさっかさっかさっ これはなんでしょう そう カマキリ。リズミカルな文とはっきりした絵、ボードブックなのでおもちゃと同じように扱っても大丈夫。小さい赤ちゃんでも楽しめる本です。ちょっと大きくなったら、てんてんてん、ぐるぐるぐると指でなぞったりしても遊べます。

 

 

 

 

 

ちびゴリラのちびちび
『ちびゴリラのちびちび』ルース・ボーンスタイン 作・絵 岩田みみ 訳 ほるぷ出版

ジャングルの中、みんな、ちいさなゴリラのチビチビが大好きです。お母さん、お父さんはもちろん、おばあさんもおじいさ んも、ジャングル中の動物みんなちびちびが大好きで一緒に遊んでくれます。みんなから愛され、成長していく嬉しそうなチビチビがとっても愛らしくほほえましく描かれています。ところが、チビチビが大きくなりはじめました。どんどん大きくなって、ステキなことが起こります。ぜひ親子で読んで欲しい一冊です。

 

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