公開日:2016/11/09
作成者:とま.*
東武スカイツリーライン新田駅から徒歩1分ほどのところにある喫茶店ツネさん。陽だまりはこの素敵な喫茶店を会場に、毎月第4土曜日に開催されています。
入口から覗いてみても、席がすでにほぼ満員で、おじいちゃんおばあちゃん、はたまた小さい赤ちゃんを抱っこしているママなど幅広い年代で時が過ぎるのも忘れて、おしゃべりに花を咲かせていました。
みんなの保健室「陽だまり」主催者の服部さんは、草加で看護師経験が長いので、看護師仲間と『健康でその人らしく暮らすことをサポートしたい』と語らううちに仲間の輪が広がり、草加でご活躍の看護師・助産師・ヘルパー・保健師など総勢10名ほどのメンバーが集まり、悩みを語り合い、朗読や音楽を聴きながらおしゃべりできる“お互いさまのコミュニティ作り”をモットーに、たくさんの出会いや、語り合いの場を提供しています。
参加費は500円で、ツネオリジナルサンドイッチかシフォンケーキ、コーヒーか紅茶が付きます。
オープニングセレモニー★
2016年4月23日、初回の内容は、オープニングセレモニー・懇親会ということで、前半はメンバーの紹介、サポーターの紹介、喫茶店ツネさんの紹介、個別の悩み相談などを行いました。
後半はギター・ピアノを使用したステージ発表で、参加者のカラオケや、ギターによる即興演奏でツネさんのテーマ曲を作曲するなど、大いに盛り上がりました。
7月は脱水と紫外線がテーマ★
2016年7月23日、第4回目の内容は、前半は薬剤師の橋口さん、伊藤さんによる脱水症状と経口補給療法についてのお話でした。参加者へ経口補水液OS1(ペットボトルとゼリー)の差し入れもありました。
50kgの方で毎日2リットルの汗をかくこと、夜のお茶・カフェイン・アルコールは脱水し、熱中症を引き起こすことなど、夏の暑さが厳しい時期に、大切なお話を聞くことができました。
暑いからとビールをグビグビいきたい・・けど、ほどほどにですね^^;
後半は安藤ちづるさんによる紫外線のお話で、日焼け止めの表示の見方・選び方など丁寧に面白くプレゼンされていました。
紫外線は良くない!?日光にはあたるべき!?どちらも正解で、「日があたった」と肌や眼で認識し、夜に活発に再生活動をするので、焼けた肌が朝、黒くなっていた!など子供のころ経験したなぁと思いました。
紫外線は肌や眼には、害になるので、日焼け止め・サングラス(薄めのもの)をつけると良いそうですよ。
アロマの時間では川西さんがお話され、オレンジの香りのするオイルを手になじませ、参加者同士でふれあいをしました。
「いつも頑張ってるね~」と他人に言ってもらいながら肩のマッサージをし合い触れ合うと、ほんの数秒の時間でしたが、なんともリラックスできて、スッキリしました♪自宅でも子供たちと少しの時間を作って、やってみようと思いました。
人と、人との触れ合いって、やっぱり大切ですね。
*この日はちょうど草加元気放送局の取材もあり、その様子をYouTubeで見ることができます。*
10月は子育て世代の介護問題★
2016年10月22日、第7回目の内容は、介護保険の問題です。
子育て世代の介護の実態と、高齢者から見た子育て中の介護について触れました。
前半は、草加市社会福祉協議会の白河部さんによる介護保険制度のお話でした。
介護保険のしくみ、申請・利用方法、現状など色々と考えさせられる内容でした。
どんな内容か少し抜粋しますと、埼玉県東部(草加はここに位置する)の高齢化率・伸び率が高く、今の介護保険料は5000円ほどで、9人の若い人で1人のご老人を支えているとのこと。10年後の介護保険料は8000円ほどに膨らみ2~3人の若い人で1人のご老人を支えることになっていく現状を知りました。1人が1人を・・・という時代もそう遠くはないなぁと思いました。
白河部さんは最後に、ツネさんが場所を開放し、みんなで集まって、老若男女問わず地域の人の輪をつなげる活動は、とても素晴らしいとおっしゃっていました。
後半は、子育て世代の介護問題“ダブル介護”をテーマとして、わかりやすく寸劇を交えながら、ご説明されていました。
劇の設定は、子育て中の息子夫婦と、妻に先立たれたおじいちゃんが電話をしているところ。
息子夫婦:「あ、お父さん。今どうしてる?ちゃんとご飯食べてる?」
おじいちゃん:「あ~大丈夫だよ、なんとか生きてる。」
息子夫婦:「今度遊びに行くからね~」
おじいちゃん:「孫の顔も見せてな~」
いざ、おじいちゃんの家に着くと・・・部屋はごみの山、冷蔵庫も空っぽ。全然大丈夫ではなかった。というお話でした。
晩婚化、高齢出産などで、祖父母の年齢も高くなってきていて、子育てしながら介護もするという問題を取り上げていました。ご夫婦も働き盛りで子育て中なので、なかなか介護まで手が回らない現状。そして親にはいつまでも元気でいて欲しい思いがあり、親が介護状態になって弱っていく姿に直面することは、とても受け入れがたいことです。
できることが増えていく育児、できないことが増えていく介護は、
★できることを本人から取り上げないこと
★できないことをサポートすること
という共通点があるので、育児ができるなら介護もできるよ、大変なことではないよというメッセージも含まれているように感じました。
服部さんのコメントより抜粋。
ダブル介護について盛り上がりました。男性の参加者も多く「元気な時から家事の分担は、のちの生活に役立つ」「人になったら仲間を作り、助け合いましょう」等積極的な発言がありました。子育て世代の介護は大変だけど、その姿勢は子供に優しさの教育となり生きるといった発言もありました。すべての世代を対象とした陽だまりならではの世代間交流、意見交換となりましたが、もう少し子育て世代が多かったらもっと活発な意見が聞けたかもしれません。 来月は絵本の読み聞かせです。お子さんもどうぞいらしてください。 |
陽だまりへ参加して思うこと、それは・・
現在ご高齢の方も、かつては日本を支え、時代を作ってきた方々。日本の古き良き習慣や、知識・経験が豊富な方ばかりの集まりなので、たくさんのことを聞き、知る良い機会です。
一緒にお話しをしていて、それぞれの価値観もあり、多方面からさまざまな問題を共に考える時間。とても楽しい時間です。
おばあちゃん世代の方は、私の息子を孫を見るような温かいまなざしで接してくれます。
喫茶店ツネのママさんも元保育士だったということで、子供にも優しく「大丈夫~」と、常に気配りをして声をかけてくれます。
時代も変わり子どもを叱ることがあまりされていない世の中(褒めて伸ばすという教育に代わってきた)。地域みんなで子育てしよう、みんなで住みやすい街づくりをしよう、支えあおうという心意気がとても感じられる、“陽だまり”という文字通り、温かい場所でした。
地域活動にツネさんが場所を開放してくださる。これは日本でもモデルケースとのことで、今後の活動も大いに期待できる活動です。
次回2016年11月26日★
我がぼっくるん隊から、ちえさんが陽だまりで読み聞かせを行います。
ちえさんはぼっくるんで毎月絵本の紹介されていて、たくさんの楽しい絵本を知っている絵本の博士です。
ぼっくるん隊からもたくさんのメンバーが駆けつけます。
事前予約はいらないので、親子で、是非是非ご参加くださいね。
みんなの保健室『陽だまり』
開催時期:毎月第4土曜日
開催時間:14時から16時
場所 :喫茶ツネ(新田駅から徒歩1分)
住所 :埼玉県 草加市 金明町 375-30
料金 :500円(軽食、飲み物含む)
主催者 :服部 満生子さん
お問合せ:080-6652-7017
Facebook:みんなの保健室「陽だまり in 草加」
取材日:2016/4/23、7/23、9/22、10/22
取材者:*あき*、かずとろ、とま.*
作成者:とま.*
※取材日以外に撮影した写真や、主催者から提供された写真も使用しました