公開日:2018/11/12
作成者:えりひょん
平成30年4月1日より新しい園舎での保育が始まったという新田幼稚園へお伺いしました!
まず出迎えてくれたのは新キャラクターのカエルさんでした。
コンセプトは「緑」「光」「水」
新園舎建築にあたり、コンセプトは「緑」「光」「水」を設定されたそうです。
そこには理事長の想いがたくさん詰まっていました。
「緑」は古くから新田幼稚園を見守ってくれている「楠木」に合わせて。
「光」はどの教室にも平等に太陽の光が入るようにとの願いを込めて。
「水」は理事長が幼少期を過ごした、田園地帯だった当時の新田から。
「木」の「緑」
門をくぐると見えてくる楠木。
この楠木は古くから新田幼稚園の子どもたちを見守ってくれているようです。
その楠木の緑と合わせて園のところどころに「緑」が取り入れられていました。
まず目に入ってくる屋根が緑です。
園庭と園舎の間にも緑。よく見ると手洗い場も緑です。
園舎へのメインの入り口上部には楓の木を模したオブジェがあり、こちらも緑の葉っぱがキラキラとしています。
門から見える園舎の側面にも「緑」の木が!
このように外からみてわかるところにたくさんの「緑」がちりばめられていました!
全面南向きにこだわった平等な「光」
実際園舎に入ってみると次に感じられるのは「光」でした。
メイン玄関のドアは全面ガラス張りです。
この写真だとわかりにくいですが、このガラスドアから太陽の光がたくさん入っていて、とても明るい玄関でした!
旧園舎では、平等に太陽の光が入らなかったこと、さらに夏の西日を気にされて、理事長が全面南向きの園舎にこだわられたとのこと。
なるほど!それでこのように直線の園舎になったのですね!!
各教室の窓も大きく、太陽の光が子どもたちを照らしていました。
そして「光」へのこだわりは教室のドアにも。
たくさんの光が抜けるよう、教室のドアには大きな窓がありました!
ビオトープで「水」を表現
取材日(H30.10.29)はまだ完成していませんでしたが、園庭の一角にビオトープが作られるとのこと。
今はまだ仮住まいのこちらの亀さんたちも、ビオトープ完成後にはそちらへに引っ越し予定とのことです。
このように「緑」「光」「水」をたくさん取り入れた園舎はまさに自然と一体となった園舎でした。
続いて、もう少し詳しく園内をご紹介しますね♪
「光」と「緑」あふれる「ホール」
まずご紹介いただいたのがこちらの「ホール」です。
ドアを開いた瞬間、木のとてもいい香りがしてきました!
ホールの両サイドには大きな窓があり、こちらも太陽の光が降り注いでいました。
さらにこだわりがこちらのステージ奥の間仕切りを開いたところにありました。
とてもわかりにくい写真で申し訳ないのですが、ステージ奥の間仕切りを開くと、さらに大きな窓が壁全体に広がっていて、その窓の外には、このようなデッキスペースが!
ここにもトネリコの木をイメージしたオブジェが飾られていました。この周りを囲むベンチや机もステキですよね。
ちょっとしたピクニックなどが楽しめるように、との理事長のこだわりで作られたスペースだそうです。
門から見えた園舎側面に生えていた木はこちらのスペースの木だったんですね。
暑すぎて外遊びが出来なかったこの夏、預かり保育の園児さんがこちらで遊んだそうです。
「光」差し込む明るい廊下と「水」へのこだわり
「光」をテーマに建てられただけあり、廊下を歩いていても、とても明るいのが印象的でした。
階段横の窓には「緑」の装飾が施してあり、こちらにもコンセプトである「光」と「緑」が感じられました。
また、廊下で驚いたのは各学年に1台「ウォーターサーバー」が設置されていること!園児のみなさんは、家から水筒を持参するようですが、水筒の水がなくなってしまった園児さんにはこちらのウォーターサーバーの水を補充されるそうです!
そしてさらに驚いたのがこちらのエレベーター!足を怪我した園児さんや体の不自由な保護者のかたなど様々なかたの利用を想定してこちらのエレベーターを設置されたとのこと。
学年に合わせた「自然」を意識したトイレ
トイレは学年ごとに教室の前に設置されているのですが、年長さん向けのトイレと年少・中さんのトイレではドアの設計が異なっていました。
幼稚園のトイレに慣れない年少さん(年中さん)のため、個室のドアにすりガラスの窓を設置。
年長さんはすりガラスなしでさらにドアの背丈が高めとのこと。子どもの発達段階に合わせたこだわりがありますね!
そしてふとトイレの天井を見上げると空と緑が!ここにも自然を意識したデザインがありました。
大人気遊具は思い出を残しつつリニューアル
園舎を建て替えるにあたり、親世代も遊んだというアスレチックが残るのかどうか、に対する問い合わせが非常に多かったそうです。
・現在の安全基準をクリア
・木でできているため、子どもたちが触れる部分はすべて新しくする
・からくり時計や小人たち、屋根など親しまれていたものはそのまま復活
このように、変えるべきところは変え、残すべきところは残し、新生でもどこか懐かしい「ころぼっくるとりで」となったようです。
園舎に合わせて制服にも「緑」を
今回新しくなったのは園舎だけではないようです。
制服と体操着も新しくなったとのこと。
ブレザーは変わらず、ズボンやスカートが緑にリニューアル。
それに合わせて指定の靴下も白から紺色に変わったそうです。
登園カバンも他にはなかなか見ない形の鞄でした!
私は、大人が持ってもかわいい斬新な形だと思いました。
体操着も、どこかのアスリートが着ていそうな垢ぬけた青のものに。
まとめ
明るく新しい木の香りが漂う園舎は本当に素敵な学び舎でした。
こんな園舎で過ごせる子どもたちはさらに楽しい園生活を送れることと感じました。
楠木をはじめとして、自然を大切にされる想いが伝わってきました!
預かり保育も充実しているようで、働く保護者にも優しい園でした。
案内いただいた園長、コンセプトを詳しくご説明くださった理事長のお人柄が明るい園内にあふれていました。
忙しい中お時間をいただきありがとうございました!
【取材後の感想】
取材日:2018/10/29
取材・作成者:白、えりひょん