こだわりが詰まった新園舎♪ 「いなり幼稚園」

こだわりが詰まった新園舎♪
「いなり幼稚園」

公開日:2019/01/10

作成者:*あき*

明るさと見通しの良さを重視した居心地の良い新園舎

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草加市の東の端にあるいなり幼稚園。
2015年の取材時にはちょうど新園舎の新築工事中で、およそ半年後に園舎ができた際に再訪問し園舎の紹介のみ追記させていただいていたのですが、さらに最近になってひと通りの大がかりな工事が完了したとお聞きしてあらためてお邪魔してきました。(過去の記事は こちら からどうぞ♪)

旧園舎のあった敷地から道路を挟んだ向かい側にできたかわいらしい建物が新園舎です。
”どこにいても自然光が降り注ぐ明るい園舎であるように”と一階建てにこだわり、全部の教室が園舎の外側に配置されています。

取材日はどんよりとした天気でしたが、教室は電気を付けなくても下の一枚目の写真のような明るさがあり、少人数保育でただでさえ広々と使えるのですが、大きな窓があるおかげかとても広く感じました。

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徹底的に動線を考えた無駄のない設計

園舎内の左右に教室があり、一番奥のホールまではどこの教室からも一直線で行けます。
中央に手洗い場が設けられているロビーのような廊下は、雨の日や休憩時間には体を動かせる運動スペースや遊び場になったり、教室を出て整列するような場面でも便利に使えます。
天井には反射材代わりにもなるミラーが貼られていて、自然光が届かない場所でもやっぱりとても明るい印象です。
トイレも、どの教室からでも行きやすいように建物の中央辺りにあり、水回りを集合させていました。

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玄関を入って右手には広い多目的トイレを設け、送り迎えや参観日に来た保護者や兄弟も利用しやすいように、という配慮を感じます。
また左手にある職員室は、園庭に面しているので外で元気良く遊ぶ子どもの様子もいつも感じられるのはもちろん、子どもたちの出迎えやお見送りがスムーズにできるようになっていました。
ちなみに、運動会は園庭で行うのですが、園児たちの待機場所を冷房の入った園舎内(下駄箱から廊下)に作ったことで暑さ対策にも気を配れるのこと…細かいところまでよく考えられていると感心してしまいました。

土壌を改良し、自然派の子どもたちがのびのび遊べる園庭に

IMG_8458IMG_6039前回の追加取材の際にはまだ改良前だった園庭の土もこの夏に入れ替えが完了し、園長先生たちの念願であった樹皮などを混ぜた柔らかく足にやさしい土になりました。
柔らかいのに水はけも良く、取材時に歩いたときも直前まで雨が降っていたとは思えないサラッとした状態でした。

園庭の周りは今は若木が少し植えられている状態ですが、旧園舎のようにもっと自然に囲まれるように、これからどんどん緑を増やしていきたいとおっしゃっていました。
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現在はアスレチックのような大きな総合遊具は置いていませんが、「子どもたちは自然に、遊ぶものを見つけるんですよね」と園長先生。
45662305_1856690481117178_5890425557723643904_nIMG_6133というのも、カラフルな遊具に交じって置かれているナチュラルな遊具(タイヤの上に板を置いたトランポリン、棒渡り、テーブルやイスなど)は、日曜大工が趣味の副園長先生が廃材などを使って手作りしたもなのだそう!
副園長先生が何かを作っている姿を見て子どもたちも創作意欲を刺激され、「あれ作ろう!」「こういうのを作りたい!」と一緒に作り始めることもあるとか…そんな姿が日常の中で見られるのはとても素敵だと思いました。
副園長先生、今後は子どもたちの隠れ家のような木のおうちを作りたいとおっしゃっていましたよ!

子どもにも大人にも嬉しい工夫がたくさん!

すべての教室に飾ってあった掛け時計は、時計が読めない子どもたちでも「長い針がパンダさんのところになったら~」などと指示が通りやすいように時間に12匹の動物が配置されているものを使用しているのだそうです。
下駄箱に置かれたクラス名が書かれた立て札は、卒園時に園児ひとりひとりの名前を入れて贈ったものをアレンジしているそう。

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園舎に入ると真っ先に飛び込んでくるボルダリングの壁(と、その下の昆虫や幼虫のいるケース)は、子どもたちを毎日ワクワクさせているとわかります。
園庭に置かれた、木を囲むように作られたベンチ(これも副園長先生のお手製!)は、保護者の方に一息ついてもらいたいという思いで作ったのだそう。

園舎の設計や土の改良もそうですが、どれをとっても園児や保護者への愛を感じますし、自然に触れることを大切にしていることがひしひしと感じられました。

旧園舎の跡地は…

新園舎の向かいにある「明学院」の敷地内にあった旧園舎は、すっかり取り壊されて完全に更地になっていました。
広々とした敷地の一部は農園になっていて、子どもたちが野菜を植え育て、みんなで調理したものを食べるなどの食育に繋げているそうです。

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まとめと感想

・初めてお伺いしたいなり幼稚園は、外観から園舎の中まで自然にこだわっていて、園庭にある手作りの遊具、おままごと用の机や、トランポリンなどは副園長先生が木のトゲで怪我をしないように入念にヤスリをかけてるとお伺いし愛情の深さを感じました。

園舎に入った瞬間、ふわ〜っと開放感に包まれ、園児さんたちが伸びやかに活動されている様子を拝見し、3人目はここに入れたい!と思ったくらい♪

園長先生はとても朗らかで親しみやすく、一人一人の気持ちに寄り添い、その優しい笑顔でみんなが安心して過ごすことができるのだと感じました。(とま.*)

・それぞれ1歳児、0歳児を連れての取材でしたが、丁寧に親切に案内していただいたので園の良さをじっくりとお伺いできました。
特にうちの歩きたい盛りの1歳児はちょろちょろ動き回っていたのですが、副園長先生が優しく相手をしてくださって本当にありがたかったです。
少人数ならではの良さが引き立つ新園舎はとても魅力的で、車での送り迎えも可能とお聞きし、ご近所の方以外にもぜひ多くの方にお勧めしたい!と思いました。(*あき*)

お忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました!

 

取材日:2018/11/9
取材者:とま.*、*あき*
作成者:*あき*