公開日:2019/10/18
作成者:福まる
草加市に子ども会が6団体あることをご存知ですか?
そもそも子ども会ってなに?という方もいるかもしれません。
福まるが子どもの頃は当たり前にあった子ども会ですが、年月とともに減少していると聞きます。
福まるの子どもが小学1年生になったことを機に、子ども会へ入会し、さまざまな体験をさせてもらいました。
こんなに素晴らしい体験がいろいろとできるのに、減少してしまうなんてもったいない!
みんなにも活動を知ってもらって、どんどん入会してもらいたい!
そんな気持ちから、子ども会をご紹介しようと思いました。
こちらの記事を書くにあたり、草加市子ども会育成者連絡協議会(以下「草子連」と称する)の副会長であり、草加市子ども会の会長である安高さんにお話を伺いました。
子ども会はみんなが育ちあう場所
子ども会の魅力はやっぱり「いろいろな体験ができる!」ということです。
1年を通してたくさんのイベントがあるので、他の小学校の子たちや、学年の違う子たちとも友達になることができます。その中で自然とコミュニケーション力も育まれるのだと思います。
大人が全てお膳立てをするわけではなく、子どもたちだけで考えるシーンが多くあるので、「自分で考えて、自主的に動く力」が身に付きます。
私が子ども会を知ったときに、とても魅力に感じたイベントは「学校でキャンプ」でした。
普段通っている地域の小学校に、子どもたちだけで泊まるのです。(付き添いの大人は数人います)
ただ泊まるだけでなく、地震体験や煙体験、消火器訓練などを通して防災について学びます。
私が子どもだったら学校に泊まれるなんてワクワクしただろうなと、ちょっぴり羨ましく思いました。
年間イベント(例)
【草子連の主な事業】 |
4 月 定期総会 10月 自然ふれあいキャンプ ※このほかに各子ども会でそれぞれ独自の行事を行っています。 |
草子連のイベントには、「自然ふれあいキャンプ」や「彩の国21世紀郷土かるた」大会の練習などがあります。ふれあいキャンプは4年生から6年生が対象で、毎年大人気のイベントです。かるた取り大会の練習も勝ったり負けたりしながら、おやつも食べつつ、楽しんでいます。
上記のイベントは、草加市の子ども会共通のもので、この他にも市内6つの子ども会独自のイベントもあります。
福まるの子どもが所属するのは「草加市子ども会」というところで、独自イベントは昨年「流しそうめん」を行いました。
たくさんの子どもが参加し、とてもにぎやかで楽しかったです。
なんとテレビの取材も入ったんですよ。
場所がキッチンスタジオアオイエというリノベーションされたお家だったことも、話題になる要因の一つでした。
福まるがアオイエを取材したページはこちら |
子どもたちが主体性を持って活動する
子ども会では中学生、高校生、大学生の子たちが「ジュニアリーダー」として存在し、草子連の行事の企画や運営、事前準備まで全て行います。
中高大学生の子どもたちが企画したイベントに、小学生の子どもたちが参加し、さまざまな体験活動を通じ、互いに成長することができます。
子ども会は小学生から大学生、そして育成者、それぞれの立場で、交流し、学び、成長できる場なのです!
※「育成者」とは保護者のこと。これは、保護者や地域の大人たちが協力しながら子ども達を地域で育てていくという考え方に基づくものです。
草子連や各子ども会のイベントの多くは、地域密着型で、価格も安価、気軽に参加できます!
我が子は友達と誘い合って入会しましたが、今では友達が参加しないイベントにも一人で申し込みをして参加しています。
参加者同士であっという間に仲良くなってしまうようです。たくましくなったなと感心しました。
草加市に子ども会は6つあります
※クリックすると見やすいです!
草子連は、草加市内の6つの子ども会をまとめているんですね。
草子連(正式名称:草加市子ども会育成者連絡協議会)1967年(昭和42年)に設立されました。今年で52年目を迎えます。 事務局は草加市役所の子ども未来部子ども育成課です。 地域の各子ども会同士の交流や、お手伝いスタッフとしてジュニアリーダーの派遣も行っています。 |
電話:048-928-6421 FAX:048-928-9632 |
住所:草加市住吉2-2-8(草加市立勤労青少年ホーム内) |
※もしご自分のお住まいの地域に子ども会があるのかわからない、あるけれど入会の仕方がわからないなどありましたら、上記までお問合せくださいね。
「子ども会体験会」を毎年6月に開催しています!!
これから入会を考えているけれど、どんなことをしているのか知りたい!という方へ。
ヨーヨー釣りや射的、輪投げやスーパーボールすくい、らくがきせんべいなど、子どもたちに人気の遊びがめじろ押しです。遊びを通して子ども会を体験してみてください。
その場で入会申し込みもできますので、ぜひご参加をお待ちしています♪
草加市子ども会について
福まるの娘が入会した草加市子ども会は、市内の(いや全国の)子ども会の中でも珍しい「学生であるジュニアリーダーが立ち上げた子ども会」なんです!子どもによる子どものための子ども会で、運営も学生が行ってきました。
昔はどこの地域に住んでいても、子ども会を通じてたくさんの体験ができました。しかし2006年には80団体あった子ども会が12団体にまで減少。子ども会に入会したくても地域にないという状況になってしまったことで、当時学生だった安高さんが自ら役員となり、「草加市子ども会」を設立しました。
このおかげで現在も地域に子ども会がない子たちが、子ども会イベントに参加できるようになったのです!
初代会長である安高さんから弟さんへ会長が引き継がれ、その後も学生たちが後を継いできましたが、2018年4月、後継者がいないことや草加市子ども会の立て直しの必要性から再度安高さんが会長に就任しました。
安高さんは市の職員であり、かつてはリノベーションスクール@そうか担当でもありました。
福まるはリノベーションスクールをきっかけに、安高さんを知り、草加市子ども会のことを知り、興味を持ったのでした。
安高さんは見かけによらず(笑)「底知れぬパワーと情熱のある人」なんですよね。
入会して2年目に感じたこと
入会して2年、定期総会にも参加してみて思ったことは、子ども会の担い手問題です。
他の地域の子ども会でも同じかもしれませんが、保護者たちが率先して役員を引き受けられない現状があります。
学生が立ち上げた草加市子ども会でも、中高大学生は試験や受験、部活と日々大忙し。子ども会のために週末集まることが難しくなっているようです。
※写真の二人はジュニアリーダーさん
実際に市の職員として平日働いている安高さんは、週末のお休みが子ども会のイベントだけで終わってしまうことがあると思います。
そんなときでもいつも感心するのは、2人の小さなお子さんを抱えて子ども会イベントを開催しているところです。父親の鑑ではないでしょうか!!
私たち保護者が育成者として、子ども会運営の一端を担えるように、何か方法はないかなと私も考えるようになりました。
写真は今年度、育成者(保護者)たちが企画したボーリング大会(説明をしてくれているのはジュニアリーダー)です。松原ボウルにたくさんの子どもたちが集まり、盛り上がりました。
安高さん「子ども会で体験した感動エピソード」
安高さん:草加市子ども会を設立した年は、私は浪人生でしたが、初代会長に就任し、中心となって設立から運営まで携わりました。この会の設立が、子ども会人生の中で一番の思い出であり、一番の苦労でもあり、本当にいろいろなことがありました。
中でも特に思い出深いエピソードが一つあります。
草加市子ども会を立ち上げた2006年10月。
当初は小学生12名でスタートしました。その12名の中に、小学校1年生の男の子のT君(内気で社交性がなく、なかなか友達と打ち解けられず、あまり会話がないタイプ)がいました。
T君が3年生のとき、理想の子ども会像を表現した事業を実施したいと考えていた私は、「子どもたちが企画し、子どもたちが運営する、子ども主体の事業」というのをテーマにキャンプを行いました。
このキャンプでは、事前に子ども会議を開いて、何をやりたいか意見を出し、その意見を元に中学生のリーダーを中心に準備等を行いました。
小学生とリーダーだけで2時間かけて電車で最寄り駅まで行き、1時間かけて山を登り、ご飯を作り、寝泊まりするというキャンプでした。
そのキャンプで、夜キャンプファイヤーをやっていたら、一般のお子さんがうらやましそうにこちらを見ていました。
それに気が付いたT君は、普段人見知りで自分から声をかけたりしないし、あまり友達とも話さないのに、自分から声をかけて「一緒にキャンプファイヤーやろうよ」と誘いました。
その光景を見て、これまで子ども会の活動に参加し、今回子どもだけでキャンプをやり、それによって自信をつけ、ついにこんなことができるようになったのかと感動したのを、今でも鮮明に覚えています。
このエピソードにより、やはり子ども会は必要であり、重要だと確信した私は、現在も子ども会に携わっています。なお、うれしいことにT君は今もリーダーとして活躍してくれています。
保護者の方へのメッセージ
安高さん:保護者の皆さんには、ぜひ育成者として、小学生や中高大学生を見守り、一緒に育てていただければと思います。
地域の子ども会に入会していただければ、草子連の活動にもご参加いただけます。草子連では、小学生から大学生までの子どもたちが、それぞれの立場で活躍しています。
地域で活動し、草加というまちで様々な経験を積み、思い出を作りながら成長することが、まちへの愛着に繋がり、子どもたちの生きる喜びにもつながっていくと私は考えています。
子ども達にとっては「ふるさと」であるこのまちで、保護者のみなさんや地域の大人たちが、子ども会という場を通じて、子どもたちの成長を見守る。
そういう環境づくりをこれからもしていきたいと考えておりますので、ぜひ、ご理解、ご協力をお願いします。
福まる:安高さんの考え方にとても感銘を受けました。そうなんですよ!
まちへの愛着って大事ですよね。私が小さい頃は親の転勤であちこちに住んでいましたから「ふるさと」の感覚はありませんでした。
でも今、転勤のない夫と結婚し、子どもたちは生まれたときから今までずっと草加市に住んでいます。私もぼっくるん隊の活動を始めて4年目、草加市に愛着を感じるようになりました。
子どもたちにも、この草加市で子ども会を通して、たくさんの楽しい思い出を作ってほしいと思うようになりました。
ぜひ子ども会へ入会してください♪
今からでも、いつでも入会できます!!
草子連としてのイベントは、11月「草加ふささら祭り」に出店したり、12月クリスマス会があったり、かるた大会の練習にも参加できますよ。
年会費 | 基本料金480円+240円×子どもの人数(きょうだい)=720円 |
※草加市子ども会の金額です。毎月ごとにお金を徴収するスタイルの子ども会もあります。
年会費は、各子ども会で設定されていますので、詳しいことはこちらまでお問い合わせください。
イベントは毎月のようにありますが、参加は自由です。
イベントごとにお金がかかるものもありますので、興味のあるものだけ参加するというのもアリだと思いますよ♪
★SNSやっています★ |
|
草子連(Facebook) | https://www.facebook.com/pages/category/Education/草加市子ども会育成者連絡協議会-草子連-407004893570017/ |
草子連(Instagram) |
https://www.instagram.com/sokoren.sokacity/?hl=ja |
草子連パンフレット |
草子連パンフ |
取材日:2019/9/25
取材者・作成者:福まる
※こちらのサイトは、文字サイズ中をおすすめします。他のサイズですと文字や写真がずれる場合があります。