公開日:2021/09/09
作成者:こむすび
他の町会のことも知りたい!
こんにちは、こむすびです。2019年に町会の記事【前編】(基本情報など)を書きました。今回はその【後編】なのですが、テーマはずばり「他の町会はどうなの?」です。【前編】では私の加入した町会を扱ってご紹介しましたが、地域によって会費や活動は様々なので他の町会についても知りたいと思っていました。
そこで、ぼっくるん隊メンバー&事務局スタッフに協力してもらい、加入している町会について「会費はいくら?」「どんな活動をした?」「加入して思うこと」などをアンケート※で答えてもらいました。
※コロナ禍前に集めたものです。プライバシーを考慮して町会名は掲載していません(その分、本音が見れるかも?!)。
会費はいくら?
金額(年) | 備考 |
2,000円 | マンションの管理費と一緒に |
2,400円 | 毎月200円 マンションの共有部分の費用として管理費に含む |
3,000円 | 年3回(1回1,000円)集金 社協や赤十字、お祭りの寄付も含む |
3,500円 | 年1回集金 社協500円を含む |
4,000円 | 会費3,000円+募金1,000円を4月に一括払い |
4,800円 | 募金も含まれる 4月に一括払い |
地域よって金額は様々でした。「募金の有無」も金額の差に影響しているようです。あとは、行事の数や活動の規模などによっても変わるかもしれませんね。なお、集金方法は戸建ては「班長さんが担当」、マンションは「引き落とし」という傾向がみられました。
集金は子連れがオススメ!?
😀 ここで、実際に集金を担当したことがある白さん(ぼっくるん隊メンバー)の体験談をご紹介します。
【白さん】 我が家を含めて20軒以上の戸建てに集金に回ることになりました。面識があるのは両隣と、子どもの登校班が同じ1軒ほど。前任者から「土日の夕方の在宅率が高い」とアドバイスをいただいた際に「集金時、いろんなこと言う人がいるけど」と意味深なことを言われドキドキしていました。 |
😉 そこで、スムーズに集金を行うために「お子さんを一緒に連れて行った」そうですね?
【白さん】 結果は大成功でした!現金の受け渡しで手がいっぱいになるので、領収証を子どもに持ってもらいました。子どもが挨拶しただけでご近所さんの好感度アップ(子どもはいいなぁ…)。 一番効果が大きいと感じたのは、警戒心を感じさせずに済むということです!「お手伝いしてえらいわね」とお菓子をくださる方もいて…恐縮です(><) |
😯 「子連れ集金」って多いんでしょうか?
【白さん】 班長経験のあるお隣さんは「行くなら子連れだよね。私だって大人だけだったら出ないもん!」と言っていましたし、集金の際にお会いした方からも「うちも連れて回りますよ。人当たりが良くなりますからね」と言われました。 終わってみれば居留守ゼロ、3回の出動で全軒の集金を完了しました。子どもサマサマです! |
😆 そういえば、私の家に集金に来た人も子連れでした!インターホン画面にお子さんが見えて「集金だ」とわかり、安心して出れましたよ。
【白さん】 ただ、子どもを使わないと集金ひとつ成り立ちづらい現状から、町会の意義についていろいろ思うところがありました。 |
😐 なんだか今の時代のご近所づきあいを表しているかのようです…。私も集金担当になったら子連れで行こうと思います!
加入したきっかけは?
転入した時に町会の方があいさつに来てくれた。 |
マンション購入時に自動的に加入した。 |
マンションに引っ越ししてからしばらくしてマンション独自の自治会ができ、繋がりがほしくて自分から参加した。 |
子どもがいるので、イベントに参加したいと思ったから。 |
マンション独自の自治会に所属しているとは思うが、実はあまりよくわからない…。 |
戸建てに引っ越し後、数年してから会長が訪ねてきて「入会してください」と言うので断る理由がなく。 |
転居と同時に、新築だったので町会の班長さんが来た(9軒分譲で、その中で班長を回している)。 |
加入のきっかけは「自分から」「(マンション)購入時に自動加入」「町会の方から声掛け」の3パターンくらいでしょうか。ちなみに「賃貸(アパート)は入れ替わりがよくあるので居住を把握できず、声掛けしづらい」と町会の方から聞いたことがあります。
なお、草加市の町会加入率は約5割※だそうです。※参考『草加市施策評価市民アンケート』より(2017年実績 52.59%)
係(担当)・活動について
班長になった年に回覧板、集金、お祭り、防犯パトロール、廃品回収の係を担当する。 |
年2回の決算と新年度の集まり(会議)の出席。 |
祭りの時に人が足りず、店番を一時的に頼まれた。 |
年ごとに新しい役員・係決めがあり、基本は部屋番号順にまわってくる。 |
防災、駐輪駐車、広報、営繕など他にもいろいろな係がある。 |
10年ほど前に防災の担当をしました。年1回避難訓練を行うため消防署に出向き打合せ。自分が担当した年はハシゴ車での上階からの避難や、マンションで備蓄しているアルファ米で期限の近いものを炊き出し(発電機使用)参加した住民に食べてもらった。 |
映画放映会やボーリング大会。 |
係や役員の経験はまだないが、毎年立候補してくれる住民の方々で成り立っている。 |
年間を通じて、おもちつきやお祭りなどのイベントが数回マンション内である。 |
自治会のもちつき大会(もちづくりと配る係とやった)。 |
子供がいる世帯だけではなく年配の方も積極的に係を引き受けてくれる。 |
回覧板ははじめはピンポンして手渡ししていたが、不在の時も多いため、今では玄関のドアのところにかけていることがほどんど。戸建てよりマンションの方が近所付き合いは少ないと感じる。 |
新築分譲地の戸建てを購入したため、そのエリアを一つの班として1年交代で集金や回覧板などのリーダーを担当。在宅時間が各家で違うので「〇月〇日~〇月〇日のX時~X時に集金に伺います。都合悪ければ電話してください」といようなメモを4月はじめの回覧板に貼ったり工夫している。 |
町内のイベントはとても役員さんが頑張ってくれている。若い人は青年会での活動がメイン。(若い人は忙しいのでどうしても年配の人メイン) |
私はまだ係・役員の経験はありませんが、いずれ班長の順番が回ってきます。なお、係・役員の決め方については「順番」または「立候補の方で成り立っている」という回答がほとんどでしたが「お願いされた」という人もいました。
加入して思うこと
■良かったところ■
ご近所の方とすぐに親しくなれたこと。 |
地域のことでわからないことがすぐに相談できた。 |
年末にパトロールがあるので安心感がある。 |
防災訓練もあり、いざというとき協力できると思った。 |
お祭りが楽しい お菓子を配ったりお店が出る。 |
引っ越しの時、地域のことをいろいろ教えてくれた。 |
子供の見守り・心配をしてくれる(夕方一人で〇〇にいたとか)。 |
役員の人がしっかりと仕事をしてくれる町会なので安心。 |
つながりができてよかった。 |
良かったことは、イベントで子供が同じマンションの子と遊べて楽しそうなこと。 |
マンションで問題となっている課題やお金がどのように使われているかわかった。 |
■微妙なところ・その他■
最近は高齢者の1人暮らしのおうちが増え、班長を免除となるので、班長の順番が早くなってきている。 |
班長になった年はいろいろと役目があるが、順番なのでお互い様という気持ち。 |
盆踊り大会の時は土日ともお手伝いに行くので少し負担に感じる。 |
加入当初は1冊の名簿(名前、住所、電話番号)が各戸に配布されたが、個人情報の関係なのかその後は無い。 |
回覧板も当初は掲示板に掲示されていたが、今はない。 |
マンション内で理事会があり防災訓練などもおこなっているので、町会に入っているメリットを感じたことがない(マンション居住で地域町会に加入)。 |
年に1度、引換券付きのお祭りチラシがポストに投函される程度。 |
集合住宅は「地域」というより、どうしても「その中(マンション内)だけのつながり」になりがちだと思う。 |
負担ではあるが、皆の協力で成り立っている自治会なので、仕方ないと思う。 |
マンション内で月1回理事会があるが、それが「自治会」なのかはわからない。 |
メリットは正直思いつかない。ただ1つ、お祭りの情報が回覧板で回っくるのは良い。 |
回覧板だと回りきるまでに時間がかかる。いざという時(迅速な情報共有が必要な時)どうするのかな?と思ったことがある。課題はあると思うが、これからは(回覧板も残しつつ)普段からSNSで活動状況をシェアするなど、情報ツールの積極的な活用も検討してはどうかと思う。 |
「地域住民と繋がりがもてる(安心・防犯)」や「お祭り等イベントに参加できる(子どもが喜ぶ)」をメリットと感じている方が多かったです(お祭りなどの子ども向けイベントは、加入・未加入関係なく子どもの参加を歓迎する町会もあります)。一方で、「負担に感じる」「メリットを感じない」という声もありました。
コロナ禍の町会
加入して約半年後、新型コロナウィルスが流行…
町会に加入した頃、私は「一通り町会行事に参加するぞ~(その体験をまた記事にしよう!)」と思っていました。でも、その約半年後に新型コロナウィルスが流行しはじめ、行事の中止が続き、地域の方と交流する機会が無くなってしまいました。
イベントが全く無かったわけではありませんが、息子はマスク着用が難しかったので(風邪はひいてないけど)「もし、くしゃみが出たら周りの人は不安になるだろう」と思い参加を見送りました。
緊急事態宣言中は不安になることが多かったですが、意外にも回覧板が孤独感を和らげてくれました。定期的に回ってくるので「地域と(誰かと)繋がっている」感じがあって、心の安定剤になった気がします。ただ、最初の頃は、多くの人が触れたであろう回覧板を触るのは少し抵抗がありましたね…。
「新しい生活様式」での町会活動
ぼっくるん隊メンバーの町会も2020年はお祭り等が中止になったと聞きました。おそらく、ほとんどの町会が例年と同じような活動はできなかったと思います。色々な制限がある中で今後の町会運営をどうしていくか、役員の方々は色々と苦慮されているのではないでしょうか。
私の町会では今年、総会で行う採決(行事・予算・係など)を書面(回覧板で回し、サインをする)にしたり、新組長・新班長への引継ぎも出席者を限定して実施するなど、密集をさけたやり方を取り入れています。行事に関しては既にいくつか中止が決まっていて、そのためか今年の会費は減額となりました。みなさんの町会はいかがでしょうか?
コロナ禍はまだしばらく続きそうです。遠くに行けない(地域で過ごす時間が長い)今こそ、町会の在り方・運営など改めて考えてみるいい機会かもしれません。対面交流ができるようになった頃に「変えた方(変えない方)がいいこと」「新しいアイデア」など、地域住民みんなでシェアできたらいいなと思うこの頃です。
作成者:こむすび