多胎ファミリーが集まる場所 「にこにこ広場」♪

多胎ファミリーが集まる場所
「にこにこ広場」♪

公開日:2022/08/09

作成者:*あき*

 

双子・三つ子育児フリースペース「にこにこ広場」♪

草加市では多胎児*のいる家族のための「にこにこ広場」を定期的に開催しています。
*多胎児=双子(双胎)や三つ子(品胎)など、同時期に発育し出産した複数の子の総称。

n-000市の広報やホームページには掲載されているものの、それ以外に広く告知されているわけではないので知らない人も多いのではないかと思います。
そして、開催していることを知っていても、様々な事情(1人で双子を連れて出かけるのが大変、初めての場所は緊張する、昨今のコロナ禍で人と会うのが怖い…など)で参加できていない多胎ファミリーもいらっしゃるかもしれません。

また、2020年に双子を出産した私(*あき*)自身が「多胎育児って1人の子や年の違うきょうだいの育児とどう違うの?」と聞かれる機会もあり、多胎児の子育てのリアルを少しでも知ってもらえたら…と思い、まずは少しでも参考にしてもらうべく、市内で唯一の多胎児向けの場であるにこにこ広場を紹介することにしました。

にこにこ広場に行ってみよう!

12_5cm_妊婦にこにこ広場は、3歳ぐらいまでの多胎児とその家族(両親や祖父母、きょうだい)と、多胎児を妊娠中のプレママやその家族が無料で参加できます。
草加市保健センターの3階で、今年度は年に6回実施しています。

1)予約

参加するためには前日までに予約の連絡が必要です。妊娠中から定期的に電話連絡などをしてくれている保健師さん、助産師さんなどが在籍している保健センターへの電話なので、あまり抵抗なく連絡できるのではないかと思います。
私は電話する際にはいつも、その時に大変なことを聞いてもらったりささやかな愚痴をこぼしたりしてしまっています。笑

当日は車や自転車、徒歩などで保健センターへ向かいます。
駐車場の数が限られていますので、車を利用予定の方は予約の際に一言伝えておくと安心です。

25_5cm_双子ベビーカー保健センターは建物が古く、エレベーターは双子用ベビーカー1台入るのがギリギリです。ベビーカーの方は譲り合って使用します。

2)受付

n-013階に上がって受付で名前を伝え、子ども用の名札を受け取ります。挨拶がてらスタッフさんと近況などを報告したり、久しぶりに参加した子どもの成長を見て驚かれたり、いきなりテンションが上がります^^

入口には広報誌や子育てに役立つコミュニティーの情報が載っているチラシや資料が置いてあり、自由にもらえます。
今回は社団法人日本多胎支援協会の「多胎育児のコツと心得」(授乳や沐浴などの動画が見れます)、NPO法人つなげるさんの「多胎ママパパ専用チャット」(オンラインを活用した支援のお知らせ)のチラシをいただきました。こうして情報をいただけることもありがたいポイントです。

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ベビーカーを置いたりトイレなど身支度を済ませてから、ソーシャルディスタンスの心配もないぐらい広いお部屋に入ります。
マットを敷き詰め、おもちゃをあちこちに散らすように置いて、子ども達が遊びやすい場所を作ってくれています。
ドアや窓を開けて換気もしつつ、使用したおもちゃもすぐ拭けるようにと感染対策にも気を遣っていました。

3)入室~遊びの時間n-04

10時を過ぎ、一組また一組と集まってきます。子どもたちは早速スタッフさんに促されておもちゃ遊びをしていました。
この日は1歳~1歳9か月の双子の親子4組と、夏に出産予定だというプレママさん、という計5組だったので参加者はあまり多くなかったのですが、ぼっくるん隊の取材メンバーに加えて助産師を目指す学生さんたちも実習に来ていたので見守る大人の目が多く、各親子に常に1人以上のスタッフさんがついてくれるような体制でとても手厚かったです。

10時半をまわると、遊んでいたおもちゃをいったんみんなで片付けます。
そしてスタッフさんの声かけで輪になって、30分程みんなでお歌をうたったり踊ったり手遊びをしたり、スタッフさんが絵本の読み聞かせをしたり…。内容的には他の広場でも見られる光景ではありますが、大きいお子さんが複数いる時には体を動かす時間を増やすなど、その日参加する子の月齢に合わせてプログラムを組んでいるようです。

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ママのそばを離れない子、ノリノリで歌や踊りに参加している子、自由に興味あるところに歩いている子と様々でしたが、特にママが1人で双子を連れていると2人を同時に追うことができないので、スタッフさんがしっかり子ども達を見守ってくれているのでとても安心感があります。  

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4)ママタイムn-12

お歌や読み聞かせのおかげでスタッフさんとすっかり打ち解けた子どもたち。再び用意されたおもちゃや遊具のエリアに集合し、スタッフさんの見守りのもとで遊びます。子ども達同士もどんどん仲良くなっていきます。

その間、ママたちはママたちだけで輪になって(パパ達は子どもを見ながらやはりパパ同士集まって)のトークの時間。順番に自己紹介をしながら、自分の環境や今の悩みなどを吐き出していきます。
多胎育児の中の困っている事、関心があることなどが止まることなくあふれ出ていて、みんなそれを激しく共感しながら真剣に聞いていました。先輩ママの経験談はもちろん、双子を育てた保健師さんや経験豊富な職員さんからの実践的なアドバイスも聞くことができ、生きた情報がとてもありがたいと思いました。

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この日のママタイムの内容をちょっとだけ…

・自宅の安全対策やお部屋の使い方

・寝室どうしてる?
 →双子と母が一緒に、姉(小学生)兄(幼稚園児)と父が別室で寝ている
  全員一緒に寝ている(母と父の間に双子と幼稚園児の兄を挟む形)

22_55cm_双子セルフ授乳・卒乳の手順どうした?
 →ミルクは1歳過ぎてフォローアップミルク→牛乳…と移行して自然に卒業できた
  おっぱいはそれぞれのペースでいいよね!

・ミルク消費量
 →完全ミルク育児の場合は1缶が3~4日、ミルクと母乳混合でも1週間ほどでなくなる…安い時に箱買いがおすすめ!

・上の子に比べて双子の写真が極端に少ない(写真を撮る時間すらない)!泣

・ワンオペで2人と遊ぶ工夫
 →屋内で大きめ遊具を導入したり、家の敷地内や庭等の目の行き届く範囲で遊ばせる…無理しない!

・24時間では足りない…生活の工夫
 →何かをやらないで(やりたくても優先順位を付けて、割り切って諦めて)少しでも負担が少ないようにする
  シルバーさんやファミサポに登録を済ませて利用する(出産後は登録のための外出も難しいかもしれないので、妊娠期に登録を済ませるとベター!)

5)さようなら~♪n-14

せっかく盛り上がってきたところで、あっという間にお開きの12時が近付いてきました。最後にみんなで片付けて、さよならのおうたを歌いまn-15す。
お誕生月の双子ちゃんがいた場合にはここでハッピーバースデイを歌って、手作りのメダルをかけてお祝いしてくれます。みんなでお祝いできるのも楽しいひとときです♪ 
出席カードにシールを貼って、名札と一緒に回収しておひらきとなりました。

この日は皆さん初めてお会いする方たちばかりだったこともあってか、時間が過ぎても個別に質問しあったり連絡先を交換したりしていました。

解散後、スタッフさんは使用済のおもちゃやマット、部屋の清掃をされていました。

<職員さんから皆様へ>
現在保健センターでは、おもちゃ、マットの消毒はもちろん、あらゆる感染対策を行い皆様の来所をお待ちしております。
広々したオープンスペースがおすすめです!是非一度来てみてください。

メンバーからの疑問に答えてもらいました!

職員さんにお聞きしました♪

にこにこ広場や草加市の多胎児支援について気になることなどを、職員さんに聞いてみました!

31_5cm_上の子と双子■多胎児のきょうだいは一緒に連れて行っていい? 

OKです。夏休みなど、場合によっては4才以上でも大丈夫です。予約の際に一言お知らせください。また、妊婦さんも大歓迎です!

■多胎児(+きょうだい)が徒歩か自転車、バス等で移動するのはとても大変…
駐車場が空いていれば車で行ってもいいですか?

n-00車での来場は可能です。
ただ、がん検診などが入ってる日は混んでいますので、来所予約の際にご確認ください。

徒歩の場合は保健センターまでの歩道がかなり狭いので、2人乗りの横型ベビーカーの方は特にご注意ください。
参加してくれた方には安全な行き方を案内しますのでお声かけください。

■広場にスタッフはいつも何人くらいいる?

8_5cm_保健師さん常時、保育士1名、保健師1~2名、看護師1名がいます。 
参加人数によって助っ人が加わることがあります。

■現在(または今後)の草加市の多胎家庭支援があれば知りたい
また、(経済的なものを含めた)支援や4歳以上のつながりはありますか?

保健センターとしては、妊娠期からの支援(電話や訪問でのサポート)はもちろん、多胎児を出産された時には病院から連絡が入るので、お母さんへの電話連絡やこんにちは赤ちゃん訪問から、4ヶ月児、10ヶ月児健診と切れ目ない支援を行うよう心がけています。

なお、多胎家庭の支援ではないのですが、草加市では「母子健康手帳」のモバイルサービスを導入しています。
登録すれば予防注射のスケジュール管理ができたり、身長と体重を登録して成長曲線が見られます。「健康カレンダー」に二次元コードが載っているので参照ください。

双子に関しての経済的な支援や4歳以上の支援に関しては特にありませんが、にこにこ広場で繋がったお母さん同士が、その後も地域で繋がり続けてくれるといいなと思います。

■多胎育児をされる方へ…

双子の育児はサポートがないとお母さんの負担がとても大きいと思います。そして、実際に育てている先輩ママさんだからこそわかることも多いと思います。
にこにこ広場や保健センターを利用して、お母さん同士でつながることで、1人で悩みを抱え込まないようにしていただければと思います。

参加者さんにお聞きしました♪29_5cm_多胎サークル

◇双子を連れて外出しようと決めたきっかけ

・子どもたちの体力が有り余ってきた為(大きくなると外で遊びたくなる)
・ずっと家で1人で子ども達を見ていると息が詰まりそうになるので

◇にこにこ広場に参加した理由

・同じ双子を持つママたちとの情報交換や気持ちの共有ができる
・広場の間は誰かしらが子どもを見守ってくれるので少し息抜きも出来る
・以前ここで知り合った方とまた会いたいと思ったので

◇双子育児の中で大変なこと39_5cm_離乳食

・とにかく人手が欲しい!何をするにしても目も手も足りない…(特にお風呂、ご飯、寝かしつけ…)
・パパが長期間育休を取ってくれてとってもありがたく心強かったけど、休暇があける時が不安…
・基本的に睡眠不足…(我が家は私も子どもも体調をあまり崩さないけど、)お昼寝するような時間もない日々なので体力がないととてもやっていられない…
・移動が大変!上の子と3~4人で出かける時などは特に手段が相当限られるので、行動範囲が狭まってしまう…
37_5cm_幼稚園児双子・お食い初め、七五三、入園・入学など、子どもの節目節目の行事には当たり前だけど出費がいつもほぼ2倍…成長に伴って食費もかさんでいくので金銭的なことは将来を考えても心配…
・身内も含めて、多胎児を育てたことがない人からの的外れなアドバイスや無責任な言動に傷つくことがある…(しかもそれをなかなか理解してもらえない)
・自分の息抜きの時間がまったく取れない…時期によっては1人でゆっくりトイレに行くのも困難なことも…
・(ママタイムでも家事の外注や家族や周囲を頼る案などが出ていましたが、)身内でもそうでなくても、人を頼ることも気を遣う…そしてお金も人数分(つまり2倍)かかることも多い…

「多胎児は単胎児よりもリスクがあがる」って、具体的にどういうこと?12_5cm_管理入院_病室スマホ_肌色

お腹の中に複数の命が同時に存在する多胎児の妊娠は、”安定期がない”と言われるほど赤ちゃんにも母体にもいろんなリスクがあります。管理入院が必要なケースもかなり高いです。
そして生まれてからも、ただでさえ目が離せない小さな子が目の前に2人いる、その子たちを日々生かしていくというだけで大変です。
さらに、少し成長すると右へ左へ走り出す子を1人では追いきれませんし、1人ではできないことも2人が協力すると可能になってしまうこともあります。(例:1人がゲートを乗り越えようとする→もう1人がその子を押すなど手伝うことで転落したりケガをしたりゲートを破壊する…など)
3_5cm_ちらばる親はできるだけ先回りで予防対策をとる必要があり、その為には情報を自分から得ないといけないし、どれだけ先回りしても防ぎきれないこともあります。でも、予防することで心が楽になることもあると思います。
また、産後に心身ともに疲弊してしまうこともあります。そういうあらゆるリスクが、にこにこ広場や保健センターを活用することで少しでも小さくできると思います。

にこにこ広場を取材して …

市内に子どもの遊び場はたくさんありますが(参考:ぼっくるん「乳幼児の親子」)、”多胎児に限定した場がある”ということが本当にありがたく、特にママたちの心の拠り所となっている特別な場所でもあるということが改めてわかりました。
n-06私自身も、双子の親となって初めて多胎児向けの情報や居場所の少なさに困惑した1人ですが、意を決して初めてにこにこ広場に足を運んだ時の、”他の遊び場とは違うアウェイ感のなさ”に救われる思いでした。

多胎育児に限ったことではないのですが、育児って子どもが成長するにつれて大変なことがどんどん変わっていきますよね。だから何年経っても改善しにくくて、みんな同じような我慢を強いられることが多いと思います。

例えば、今まさに大変な思いをしている人が少しその辛さを口にすると、「あと〇年もすると楽になるよ~、いい思い出になるよ~」と悪気なく言われることはかなり多いです。そうすると、その時にどんなに辛かったとしても「私がもう少しの間、ちょっと我慢すればいいんだ」、「みんな同じように通る道なんだからできない自分がダメな母親なんだ」と感じて、「自分より大変な人はもっとたくさんいるんだから…」と、どんどん誰にも弱音を吐けなくなり、我慢を重ねてしまう人も少なくないと思います。
でも、そもそも辛さは人と比べるものではないはずで、自分が辛いと思った時には誰でも助けを求めるべきものだと私は思っています。

多胎育児は「いつも1人の子どもの事だけを考えてあげられない」ことに、どうしようもない罪悪感のようなものを持ってしまいがちです。だからこそ、全部自分だけで頑張りすぎなくて大丈夫。時には理想を諦めて悔しい思いをしながらでも、どうか子どもや自分が元気で笑顔でいられる選択をしてもらえたらなぁと思います。

そして周りに多胎ファミリーがいる方には、ぜひ一度ご自身の子育て観を取っ払って接してもらいたいです。
28.がんばったね時代も変わり、環境やライフスタイル、家族の形も様々ですよね。同じように、多胎児がいるというのは特殊な状況で、1人の子どもや年の違うきょうだいを育てるのとは違った対応が必要なのだと、あたたかく見守ってもらいたいです。ヘルプやアドバイスはとても嬉しいですが、多胎児の親御さんの気持ちに寄り添ってくれることが、きっと何よりも嬉しいと思います^^

ぼっくるん隊メンバーの感想

「苦労も2乗、幸せも2乗」と友人の双子ママが言っていました。その言葉から、多胎育児の大変さはわかってたつもりでしたが、実際の双子ちゃん達を見ていると、1人がご機嫌、1人が泣いてる…ママの手は2本しかないので、どうするんだろう?やっと寝たと。それも、24時間、365日ですもんね。子どもはとても可愛いけど、キャパオーバーにも睡眠不足にもなるのがよくわかりました。
でも、参加されていたママパパは、本当に子ども達を大切に育てているなぁということが伝わってきて、気持ちが温かくなりました。

今回の取材を通して思ったことは、多胎育児にはマンパワーが必須だということです。そしてママパパも、自分たちだけで頑張るだけでなく、情報を拾ったり、ヘルプを口にしたり、人の輪を広げる事が大切だと思いました。
子どもが育つことは個人的な話ではなく、未来の地域、日本の役に立つことなので、もっとサポートできればいいなぁーと、ちょっと視野が広くなりました。(ぎょん)

◆ ◆ ◆6.ミルク&母乳2.同時授乳

今回、初めて『同時授乳』という言葉を知りました。双子の赤ちゃんの生活時間を整えるため、授乳を同時に行うのです。だた、首のすわっていない赤ちゃんを一度に2人抱っこするのは、1人では難しく、既にこの時点で人手が欲しい…。

※*あき*補足:順番にあげると時間が倍かかり、頻回授乳の時期は特にママの負担が大きいのと、どちらにいつ授乳したのかを忘れてしまうのを防ぐためというのもあります。首が座る前だと、イラストのような形(左:同時に母乳をあげる場合、右:母乳とミルクを同時にあげる場合)で授乳することが多いです。ミルクの場合は、「ママタイム」のところで使用したイラストのようにクッションや専用のグッズ等を使って哺乳瓶を固定してあげたりします。

にこにこ広場は、双子ママをはじめ保育士さん、保健師さんたちとも話ができ、不安を安心に変えられる場所だと思いました。また、妊娠中にしておいた方がよい準備と、出産後にした方がよい準備があるので、妊婦さんも妊娠中にぜひ一度ここを訪れて、先輩ママの経験談を聞いたり、日本多胎支援協会やその他の団体などの情報をたくさん得て欲しいと思いました。(Kukka)

◆ ◆ ◆

多胎児の子育てとは、出産も、泣くのも、抱っこする時も、同時もしくは時間差…母親、父親だけが全てを担うことは、想像しただけでも大変な事だと思います。
今回にこにこ広場にお邪魔してお話を伺った際、新生時期の双子ちゃんとの生活を思いだし涙を流されたお母さんがとても印象的でした。大変な時を過ごされている多胎児のお母さんとご家族。同じ母として何かできることは無いのか…とても考えさせられました。
新生児期から幼児期と、子どもがとっても可愛い時期を、お母さんやご家族が少しでも笑顔で過ごせるよう、頼れるものは頼ってほしい!と心から思いました。

15_5cm_双子家族お母さんだけではなくお父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、多胎児妊娠中の方、皆さん不安な気持ちや、子育ての困りごとをお持ちかと思います。ご家族、親戚、友人や保健センターの職員さん。誰かに話すだけでも少し気持ちが変わることもあると思います。
草加市では<にんしん出産相談室ぽかぽか><にこにこ広場><つどいの広場・ろけっと>等、子育て支援の場がたくさん設けられています。情報を収集してみて、外出が難しければ、まずはお電話をしてみてください。未来を担う大切な子どもたちを、ご家族はもちろん周囲の方があたたかいサポートで支えることができる…。
そんな日常が当たり前になる日が来ることを願っています。(ムー)

◆ ◆ ◆

当事者になってみないと見えない景色のなんと多いことか…私自身が常日頃から感じていることですが、こと育児においては特にそれを身に染みて感じます。漠然と、大変だろうとはわかっていたものの、双子の妊娠・出産・育児は想像していた何倍も何十倍も大変でした。

でも、今はSNSで情報も集めやすくなってきているし、当事者の先輩ママやその周りの人が立ち上がって声をあげてくれたおかげで、(例えば都内のバスには双子ベビーカーをたたまずに乗れるようになったり、子どもの安全を守るためのハーネスへの理解が深まってきたり等)少し前と比べたら少しずつ暮らしやすい社会になってきている…とも感じています。
にこにこ広場と同じように、”多胎育児をより楽しめるように”と動いている人や団体、場所はけっこうたくさんあるのだというポジティブな情報もたくさん得られます。そういう様々な情報を自らキャッチしながら、大変な育児でもできるだけ楽しみたい!と私は思っています。
ちゅー今回、実習で来ていた学生さんの中にご自身が双子という方がいたのですが、その方が「自分が双子で良かったと、ずっと思ってますよ!」とおっしゃっていたんです。私はそれを聞いてなぜか涙が出そうになって、「うちの双子にも将来そう思って欲しい!」と強く感じました。正直、「双子じゃなかったらこんなに大変な思いはしなかっただろうな…」と思うことはたくさんあります。でも双子だから得られた喜びや幸せも、もちろんたくさんあります!それを子ども達にも感じてもらえるように、これからも我が家なりの育児を頑張っていこうと思いました。(*あき*)

◆  ◆  ◆

取材という名目でしたが、多胎児ファミリーのリアルが垣間見れる場所にぼっくるん隊メンバーが同行してくれたこと、そして上のような感想をもらえたこと、それをこうして記事にして公開することができたことが本当に嬉しいです。27_5cm_双子家庭

これから多胎児の出産を控えている方、今まさに多胎育児をされている方、育児が落ち着いてきてサポートを考えている方など、1人でも多くの必要とする方に届きますように…。

最後になりますが、今回お話を聞かせていただいたママさん、パパさん、保健センターの職員の皆さん、実習で来ていた学生さんたちと先生、ご協力いただきありがとうございました!

  草加市保健センター
住所

〒340-0016
草加市中央1-5-22

お問い合わせ 電話:048-922-0200 / FAX:048-922-1516
開館日時 月曜日から金曜日 午前8時30分~午後5時
※祝日と12月29日から1月3日を除く
 アクセス

草加駅より徒歩12分

バス 草加駅東口3番のりば発谷塚駅東口、手代町循環、山王通りゆき
または、谷塚駅東口2番のりば発草加駅東口ゆき保健センター前下車

ホームページ
(市)保健センター – 草加市役所 (city.soka.saitama.jp)
地図  

※このページに掲載している写真は、取材日かそれ以前にぼっくるん隊メンバーが撮影したものです。参加されている方に許可をいただいたうえで、個人が特定されないよう加工して掲載しています。
また、記事中のイラストはすべてNPO法人つなげるさんが公開している多胎支援用フリーイラスト素材をしています。無断転載や保存などはしないようお願い致します。

取材日:2022/6/1(水)

取材者:ぎょん、*あき*、Kukka、ムー
作成者:*あき*