更新日:2024/02/22
幼児期は、ママ・パパが手をかけなくても自分でできることが少しずつ増えていきます。しかし自分でできるようになるまでは、上手くできずに失敗してしまうこともよくあります。子どもが自分でやりたいと思う「自立心」や自分でやれた「達成感」を大切にして見守ってあげましょう。
歯とお口のケア
乳歯は、永久歯に比べて酸に弱くエナメル質がうすくやわらかいため、虫歯になると進行がはやく、虫歯菌が永久歯に感染することもあります。生え変わり後の永久歯や顎の発育にも関係があるので、乳幼児のころからお口のケアを習慣づけ乳歯の健康を保つことはとても重要です。
草加市では、1歳7か月児健康診査と3歳3か月児健康診査の時に歯科診察も行います。希望すれば歯みがき指導を受けることもできます。
関連ページ
虫歯を予防するポイント
虫歯の予防には「歯みがき」「正しい食生活」「定期的な歯科健診」が大切です。
・1日3回のうち1回は丁寧に磨きましょう、就寝前の仕上げ磨きをしっかりと。
・ダラダラ食べたり飲んだりしないようにしましょう。
・よく噛んで食べる習慣を身に付けましょう。
・定期的な健診を受けることで、虫歯を早期に発見できます。
仕上げ磨きのポイント
歯ブラシはえんぴつ持ちで、力を入れずに細かく磨きます。その際、上唇と歯茎をつなぐ「すじ」の部分に歯ブラシが当たると痛いので、指を添えて保護しながら磨いてあげましょう。
特に虫歯になりやすいところ
・上の前歯の外側
・奥歯のかみ合わせ(溝)
・歯と歯の間や歯茎の境目
お口全体をよく見て、優しく丁寧に磨きましょう。
ハミガキ剤(歯みがき粉・ジェル)を使い始める時期は
ハミガキ剤は、子どもがひとりで口すすぎができるようになってから使い始めましょう。
ハミガキ剤は、歯垢(プラーク)を効率よく除去します。歯ブラシに慣れてきたら、お水を「ペっ」と出す練習を始めるといいですね。子ども用にいろいろな味のハミガキ剤もあります。歯みがきを楽しい習慣にするために上手に活用してみてください。
フッ素配合のハミガキ剤は虫歯予防の効果があります。子ども用のフッ素配合ハミガキ剤を使うときには、説明書をきちんと読んで、適切な量を使うようにしましょう。
歯科医院でのフッ素塗布
フッ素には、歯質を強くする、初期の虫歯を再石灰化するなど、虫歯予防の効果があることがわかっています。ですが「フッ素を塗ると虫歯にならない」わけではありませんので定期的に健診を受けるのは大事なことです。フッ素塗布を希望する場合は、かかりつけの歯科医に相談してください。
歯の生え変わりと仕上げ磨き
3歳頃までは、「保護者磨き」を中心に、3歳を過ぎた頃からは、「自分磨き」の後、「仕上げ磨き」をしてあげましょう。子どもが自分で歯みがきができるようになっても、上手に磨けるようになるには練習が必要です。歯ブラシの持ち方や、磨く順番など、親子で一緒に楽しみながら練習しましょう。
基本の磨き方
・毛先を歯面(歯と歯茎の境目、歯と歯の間)にきちんと当てる
・毛先が広がらない程度の軽い力で磨く
・小きざみに動かす(5~10mmを目安に1~2歯ずつ磨く)
乳歯は、6歳前後から永久歯に生え変わり始めます。
この時期の歯みがきは、生えている途中の歯があったり、乳歯が抜けて隙間ができたり、歯並びがデコボコしていて子どもだけでは上手に磨けません。小学校の低学年までは本人の歯みがきだけでは不十分なのでお口のチェックをして「仕上げ磨き」もしてあげましょう。
指しゃぶり
赤ちゃんは、ママのお腹にいる時から指しゃぶりをしていて、それは生まれてすぐに母乳を飲むための練習だと言われています。手をうまく使えるようになると、口の中に自分の手や足、物を入れて、形や硬さ、大きさを認識するようになります。
つかまり立ち、伝い歩き、ひとり立ちや歩き始める頃など、成長・発達とともに指しゃぶりは減る傾向にあるようです。しかし、「いつかはやめるよね…」と思っていても、指しゃぶりを頻繁にする癖がついてしまい、歯並びに影響が出る場合もあります。心配なときは、3歳児健診や歯科健診の際に相談をしてください。
指しゃぶりが原因で、鼻呼吸の習慣が身につかず、口で呼吸するくせがつく場合もあるので注意しましょう。「指しゃぶりはやめなさい!」など叱りつけると余計に指しゃぶりが増えてしまうこともあります。優しく諭すように教えてあげられるといいですね。
「指しゃぶりしているな」と気になった時は、好きな絵本やおもちゃ・ボールなどで、一緒に遊んであげるのもいいですね。遊びに夢中になり、自然と指が口から離れることが増えていきます。
関連サイト
おやこでブラッシング&子育て相談
公益財団法人 日本小児歯科学会
クリアクリーン歯の健康基本のき(花王)
ママのお悩み相談室>フッ素ケアに関するお悩み(LION)
歯医者さん教えて・フッ素塗布(埼玉県歯科医師会)
子どものお口の健康(一般財団法人 日本口腔保健協会)
トイレトレーニングはいつから?
まずは、子どもがトイレトレーニングを始められる準備ができているか、確認してみましょう。
スタートするための3つの条件
・ひとりで歩ける
・言葉を理解し片言で話せる
・おしっこの間隔が1時間半~2時間以上あいている
発達には個人差がありますが、膀胱におしっこをためられるようになるとおしっこの間隔が2時間くらいになり、その頃から尿意(もうすぐ出そうな感じ)を自覚し始めます。からだの準備が整ったら、トイレに誘う事から始めましょう。
ママの準備もOK?
また、子どもの準備はできていても、ママの準備はどうでしょうか?
「妊娠中で、もうすぐ出産予定」「下の子を出産したばかり」などの場合は、ママが大変になってしまいます。子どももママも負担にならないような時期に始められるといいですね。
「昨日は成功したのに今日は失敗した」「日中は大丈夫なのに夜だけダメ」など、できたり、できなかったりを繰り返しながら、徐々におしっこが出る感覚を覚えていき、おむつがはずれていきます。
「おむつは、いつかはずれるもの」くらいの気持ちで、焦らずのんびり取り組んでいきましょう。
トイレトレーニングに興味を持ってもらうには
・トイレトレーニングの内容の動画を見せる
・トイレに子どもの好きなキャラクターのポスターを貼る
・上手にできたらシールを貼る
まずは、トイレに興味を持ってもらうことが大事。座るだけでもほめてあげましょう。
失敗ばかりでイライラするなど、行き詰まった時には思い切って少しお休みするぐらいの気持ちで進めましょう。
ステップ台を用意しておくと、うんちをするときに踏ん張れるようになりますよ。
トイトレ日記 (2019.02.15)
夏・冬を快適に過ごすために
気温の高い夏、寒さの厳しい冬は特に体調を崩しがちです。毎日を元気に気持ちよく過ごせるよう、部屋の温度・服装・食生活などに気を付けてあげましょう。また、幼児期は周囲のことに意識を向けることがまだ未熟なので、思わぬことでケガや事故に繋がる場合もあります。周りに危険がないかを確かめてあげましょう。
感染症の予防
小さな子どもが風邪やインフルエンザ、新型コロナなどに感染すると、重症化しやすいので心配になりますね。外から帰ったら、手洗い・うがいなどの習慣を身に付けましょう。
家庭での感染症予防
・手洗い・うがい
・早寝早起きなど、生活習慣やリズムを整える
・バランスの良い食事を心がける
・室内の温度・湿度を快適に保つ
十分な換気や、外出時はできるだけ人混みを避けるなど、家族みんなでの感染予防が大切です。
手洗い・うがいの練習
外出から帰ってきた時、食事の前など、手洗い・うがいの習慣はとても大切です。幼児期は、興味を持った物は何でも触れて確かめたい時期なので特に注意したいですね。自分で手洗いが出来るようになったといっても、正しくできているかわかりません。ばい菌やウイルスを洗い流すために、上手な洗い方を練習しましょう。
◆正しい手の洗い方
・手を洗うときは石けんで手のひら、手の甲、指先、爪、指の間をこすります。
・特に爪や指は洗い残しが多いところ。手だけでなく、手首までしっかり洗います。
・洗った後は石鹸を完全に流して清潔なタオルで拭きましょう。
・使い捨てのペーパータオルなどを利用するのもオススメです。
家族で一緒に洗ったり、歌を歌いながら洗ったりするのも手洗いの練習になりますね。
子どもが好きな香りのハンドソープを選んであげるのも楽しいですね。できたら褒めてあげればやる気もアップします。「正しい手洗い」が病気の予防になることも伝えてあげましょう。
◆うがいの練習
うがいがまだできない小さい子は、口に水を含んで吐き出すだけでも効果があります。「ブクブクうがい」ができるようになったら「ガラガラうがい」の順番で、お手本を見せてあげながら練習しましょう。
・「ブクブクうがい」はゆっくりと口に水を含み、「ぺっ」と吐き出す
・できるようになったら口に水を含んで頬を動かします。
・「ガラガラうがい」は口に水を含んだまま、上を向く練習から
・上を向けるようになったら「あー」と声を出してみます。
水をこぼしてしまうのが気になるときは、お風呂場で練習するのもいいですね。
子どものマスク着用
新型コロナウイルス感染症などの感染対策について、国は状況に応じ方針を掲げています。
子どものマスク着用についての情報は、下記の厚生労働省ホームページに掲載されています。
※2歳未満の子どものマスク着用は推奨されていません。
予防接種について
予防接種のタイミングは、感染症にかかりやすい年齢などをもとに決められています。
子どもの健やかな成長と健康のために、接種時期を遅らせずに受けるようにましょう。
予防接種・子どもの病気(感染症)については下記関連ページを参照してください。
関連ページ
知りたい>予防接種の基礎知識
知りたい>乳幼児期・学童期の予防接種
知りたい>子どもの病気(感染症)
ノロウイルスなどに注意
ノロウイルスによる食中毒は、1年を通じて発生していますが、特に冬場の感染が多く、持病のある人や乳幼児、高齢者などは、脱水症状を起こしたり、症状が重症化するケースもあるので注意が必要です。
普段から感染しないように、丁寧な手洗いや日々の健康管理を心がけましょう。
ノロウイルスは、子どもの突然の嘔吐からはじまって、その後家族も立て続けに感染してしまうケースが多いといわれます。
*調理器具・ドアノブ・衣類などの消毒は、塩素消毒液による消毒や85℃で1分間以上の加熱が有効的です。(アルコール消毒はあまり効果がありません)
おう吐物などの処理
少し前まで元気に遊んでいた子が、突然おう吐することもあります。おう吐や下痢の症状が出た場合、感染症に感染している可能性もあるので、適切に処理しましょう。
処理の手順
・患者のおう吐物やおむつを処理するときは、使い捨てのガウンやマスクや、手袋などを着用する
・ペーパータオル(市の凝固剤等をつかってもよい)などでおう吐物等を乾燥する前に除去する
・その後、おう吐物の付着していた場所を、浸すように塩素消毒液でふき取る
・ふき取ったおう吐物や手袋などはビニール袋に密閉して廃棄する
(できればビニール袋の中で1000ppmの塩素消毒液に浸す)
・換気は屋内への拡散防止のため、おう吐物処理が終わってから
空気の流れに注意して行う
・処理が終わったら丁寧に手を洗う
室内の取り出しやすいところに、使い捨てのガウンやマスク、手袋、ペーパータオルや新聞紙等、塩素系消毒剤、ビニール袋などをまとめて用意しておくと、いざというときも慌てず対処できます。
関連サイト
食中毒予防の原則と6つのポイント(政府広報オンライン)
ノロウイルスに要注意!感染経路と予防方法は?(政府広報オンライン)