更新日:2024/03/21
小学1~2年生の頃
【小1プロブレム】
小学校に入学した新一年生のクラスで、授業中にも関わらず廊下へ出たり、教室内をうろうろする生徒がいることで、授業が成り立たない状況が長期間続くことを言います。
入学前の「遊び」中心の生活から「学び」に変わるギャップの大きさが、要因の一つと考えられています。草加市では、幼稚園・保育園・小学校・中学校の交流・連携に取り組んでいますが、基本的な生活習慣を身に着けることなど、家庭での教育も重要です。小学生になる準備として、家庭でできることを考えてみてはいかがでしょう。
【もやもやとする気持ち】
この頃の子どもたちは、自分の不安定な気持ちに、気付きにくい・上手く伝えられないので、「もやもや」(不安)があります。子どもが甘えてきた時や話をしてきた時は子どもに寄り添い、悩みには親子で一緒に考えてあげてください。
【場面緘黙症】
家庭では普通に会話が出来るのに、学校などでは話せない(声を出さない・会話が出来ない)、また体を思うように動かせない緘動(かんどう)という状態になる子がいます。子どもによって症状は異なり、要因も様々で、入学・転校など環境の変化で一時的に発症する子もいます。気になる場合は相談してください。
場面緘黙症journal
かんもくネット
オススメテレビ番組
で~きた(NHK for school)
関連ページ
悩んだら
子育てコンパス>子育て家庭全般>子ども達の未来を考える
小学校3~4年生頃
ギャングエイジ
3~4年生になると、子どもたちの間では急に仲間意識が強まり、顔ぶれの決まった5~6人の友達と結束の強い小集団(ギャング)で行動するようになることがあります。その時期をギャング・エイジといいます。社会的なルールや人間関係の大切さ、思いやりの心や我慢する力などを学んでいきます。子どもが、大人になっていくための過程ですが、親に干渉されるのを嫌い反抗的な態度を取ったり、グループ内で対立してしまうこともあります。
保護者としてはあわてることもあると思いますが、「手を離して目を離さない」距離感を意識した見守りの姿勢をとってください。行き過ぎた行動を注意する時は、子どもの行動を否定せずに、必要なことを伝えるようにしましょう。
小学校高学年~
思春期
思春期とは、第二次性徴(性ホルモンによる身体的変化)とともに、異性への関心が高まる、小学校高学年ごろから高校生ぐらいまでの時期を言います。対人関係が広がり、今までと物の見方が変わり、いろいろなことに気づき始めます。感受性や気分の高揚、不安や動揺などがみられる場合があります。「反抗するようになったな」と親が思うのもこの時期です。親や大人にとって難しい年頃であるのは言うまでもありませんが、子どもたちにとっても、大変な時期と言えます。子どもと共通の趣味があると会話が広がり、お互いの理解も深まるかもしれません。親や周囲の人が、子どもたちの成長を見守り、上手にサポートしてあげたいですね。
「反抗期がないと大人になってから心配」という説もありますが、親子・友人などと話したり自分を認めてもらえると、思春期特有のイライラや不快感のエネルギーを発散できるお子さんも多いようです。反抗期について悩んだり、親としての関わり方に不安になった場合は迷わず相談してください。
関連サイト
児童・思春期外来(埼玉県立精神医療センター)
小学校高学年から中学校への移行期において、子どもの学びにとってのよい親子関係とは(ベネッセ教育総合研究所)
体のこと
性について
性教育は小学校で、写真やビデオなどを使い、助産師さんや保健師さんから話を聞いたりしますが、全てを教えるのは難しいと思います。
子どもは、自分の体が変化することへの戸惑いや不安を感じる時もあるでしょう。家庭でも、性のことを伝える必要があると思いますが、どのタイミングでどのように話すかを悩む方も多いでしょう。子ども側からすると、聞きたくなかったという子もいれば、聞いてよかったという子もいる、とてもデリケートな話題です。
性について「相手を尊重する・理性・妊娠などへの責任・愛」など、子どもに理解して欲しい大切なことが多くありますが、これらは目に見えないことが関わってきます。そういった深い部分は、大人でも説明するのは難しく、簡単には出来ないですね。
まず、親として、これだけは伝えたいと思う事を考えてみてはいかがでしょう。
例えば、自分と同じように相手も大切な存在であることを伝えてみる。そして、相手を大切にできる人は、自分を大切にできる人であることを、うまく伝えられたらいいですね。
また、図書館には性についての本があります。本を借りて子どもに渡したり、さりげなく目につくところに置くのも良いと思います。
オススメの本
草加市中央図書館の蔵書にあります。
「ママ、パパおしえて!」
著者 高柳美知子
「女の子・男の子 思春期の性と体の本 親が知っておきたいこと、子どもに知ってほしいこと」
著者 丸本百合子、村瀬幸浩
「イラスト版10歳からの性教育 子どもとマスターする51の性のしくみと命のだいじ」
著者 “人間と性”教育研究所
関連サイト
「命育」家庭でできる性教育サイト(Siblings)
初めて生理をむかえる女の子のための【はじめてのからだナビ】ソフィ・ユニチャーム
からだのノート おとなになるということ(花王 ロリエ)
思春期に見られる体の不快な症状や病気
子どもの発育には「身長」「体重」「性」の成長が関係しますが、このうち「性」に関係する不快な症状の例です。
思春期早発症
思春期とは、おおむね女の子は10歳頃、男の子は12歳頃に始まるものですが、それよりも2~3年早く「乳房が膨らみはじめる」「陰毛が生えてくる」「急激な身長促進」が見られることがあります。これを思春期早発症といいます。
思春期早発症の原因や症状―早期に初経(生理)や発毛、声変わりが生じる(メディカルノート)
思春期遅発症
平均的な年齢より約2年以上遅く「13歳になっても乳房発育がない」「15歳になっても生理が来ない」などの場合を思春期遅発症といいます。
起立性調節障害
自律神経のはたらきが不安定になると、起立など体勢の変化によって血圧や心拍が変動しやすくなり、身体に様々な不調を生じます。これを起立性調節障害といいます。
過換気症候群
呼吸のリズムが早くなったり深くなったりすることで、二酸化炭素が過剰に排出され、血中の二酸化炭素濃度が低下してしまいます。そうすると、しびれ、呼吸困難、動悸といった症状が出現し、パニック状態に陥ることもあります。
検査異常のない頭痛
子ども・思春期世代の頭痛のほとんどは、血液検査や画像検査で異常のみつからない機能性頭痛といわれるもので、片頭痛や筋緊張性頭痛が大部分です。
その他 思春期にみられる症状などについて
思春期に多いからだの不快な症状と病気(女性の健康推進室 ヘルスケアラボWEBサイト)
心配な時は、早めに小児科を受診してください。
関連ページ
いじめ問題
自分の子どもがいじめる側になるのも、いじめられる側になるのも、親としては辛いことです。
ふさぎ込んでいる、学校に行きたがらない、食欲がないなど、子どもの様子がいつもと違ったら、子どもの話を聞いてみましょう。
日頃の親子関係が重要
子どもが「いじめ」に関して、どのように感じているかを知っておくのも大事です。「弱い子がやられる」「悪い奴がいるから仕方ない」など、他人事でとらえてはいないでしょうか。「いじめるって、どんなことをすることだと思う?」「もし、自分がいじめられたらどんな気持ち?」と、仮定した話をして、子どもに想像させてみるのもいいでしょう。
また、「もし、あなたがいじめにあったら、1人で悩まずに話をしてほしいな」「なにかあったら頼りにしてね」など「いつでも相談できるよ」ということを発信しておきましょう。
いじめについて相談したい
同じ言葉をかけても、傷つく子と気にしない子がいます。いじめたつもりのない言動がいじめになる場合もあります。子どもの話を聞くことは大切ですが、それだけで判断せずに、まずは担任の先生などに相談してください。それが難しい時には学校以外にも相談場所はあります。
◆ぼっくるん隊の関連ページ◆
ぼっくるん隊が、教育支援室を取材してきました。
「学校に行きたくない!」 子どもの悩みにどう対応する?
オススメテレビ番組
関連サイト
教育支援室が行う相談案内
さわやか相談室
「いじめ」に関する埼玉県の取組
いじめ防止に関すること
ここにもあります!相談できる窓口が。「いじめ」しない させない 見逃さない(政府広報オンライン)
関連ページ
子どもの安全を守る
登下校・外出時
子どもを犯罪から守るためには、家庭での教育が必要です。また、「防犯対策を繰り返し教える」や「非常時のシミュレーションを一緒にしておくこと」が大切です。例えば、
・一人にならない
・家族以外の人についていかない
・日頃から避難できるお店や「こどもひなんじょ」の場所を確認する
・危険を感じたら、大声を出して逃げ、近くの大人に知らせる
・エレベーターに乗る際には、周囲を確認してから乗る など
「こういう場合、あなたならどうする?」「どうしてエレベーターに乗るときには気をつけなければいけないの?」など子どもに考える機会を与えたり、理由を詳しく説明すると、正しく理解でき、行動に移すことができるでしょう。親子で一緒に通学路を確認したり、安全マップを作ってみるのも良いと思います。
オススメテレビ番組
関連サイト
防犯チェックポイント(警視庁ホームページ)
自分を守る力をつける(子どもの防犯・まもレール)
留守番など1人で過ごす時
留守番のルール作り
留守番の際のルールは大切なことです。日ごろからの約束以外に、年齢にあったルールを作り一人でもより安心して過ごせるようにしましょう。
例:留守番の約束
・誰かがチャイムを押して訪ねてきてもインターフォンにでない・ドアを開けない
・友達が遊びに来ても家にあげない
・パパママの携帯電話の番号を短縮ダイヤルに登録し、何かあったらすぐに電話する
・パパママなど決めた電話以外には出ない
・ケガをした時・非常事態の時の連絡先(近所の方、警察・救急への連絡方法)を書いておく
・火は使わない(電気ポットも含め) など
大人がほんの少しと思う時間でも、子どもには長く感じるもの。もう小学生だからと思わず、確認しながら伝え、ルールを子どもの目に付きやすい場所に貼っておくと、子どもも確認することができます。初めは、短い時間から経験させてみてください。
また帰宅後は、一人で過ごした子ども達を褒めてあげて、子どもから「どんなことをして過ごしたのか」「不安はなかったか」などたくさん話を聞いてあげてください。
子どもと一緒に安全を確認しよう
住宅の形(一戸建てやマンションなど)によって玄関の位置、インターフォン、死角となって不審者が侵入しやすい場所等が違います。危険な箇所・気になるポイントを子どもと一緒に確認すると、遊ぶ時や大人がいない時何に気をつけたら良いのか、わかるようになります。
気を付けたいポイント例
・塀やフェンスに近い窓は、外から不審者が入りやすいので鍵をしよう
・この窓は外から部屋の中が見えるのでカーテンを必ず閉めておこう
・水をはったお風呂には近づかないようにしよう
・人がいない部屋の窓には鍵をかけよう
・短い時間でも外に出る時は玄関に鍵をしよう など
普段から安全に気を配り、注意しておくと良いですね。
火気の保管場所を見直す
子どもは火に対する好奇心が旺盛です。ライターなどで火遊びをして火災になったケースもあります。キッチンのガス台やライターなどの管理方法は子どもの成長に合わせ考えましょう。
花火や消毒用アルコールなどは、火気しやすく危険なため、子どもの手が届かない・目につかないところで管理しましょう。
関連サイト
留守番(子どもの安心ブログ・セコム)
子どもが一人で留守番……前もって教えておくべきことは?(HOME ALSOK)
留守番のルール…誰が来ても玄関開けない(ヨミドクター・健やかキッズ)