更新日:2024/12/04
孫を預かる時のポイント
病院に行く時、急な用事や残業の時、息抜きしたい時、自分の時間が欲しい時・・・
幼い子どもをじぃじ・ばぁばに預かってもらえるとパパ・ママは大助かりです。
じぃじ・ばぁばにとってかわいい孫と一緒に過ごす時間は、元気をもらえたり地域の交流が生まれたりとよいことがたくさんあります。
普段は大人だけの生活に慣れているので、孫を預かる時は、前もって日頃の様子を聞いて安全に配慮しておくことも必要ですね。
お家でのルールを確認しておきましょう。
かわいい孫へのじぃじ・ばぁばの愛情は尽きません。「じぃじ・ばぁばの家に来た時は何をしてもいいよ」と、わがままを許してしまいがちです。甘やかしすぎに気をつけたいですね。その反対に、普段は叱られないことで「こら!そんなことするんじゃありません」と叱られたりすると、いつもと違うので混乱してしまう原因になります。
預かる前に、パパ・ママから子育ての方針や日頃はどんなルールを決めて過ごしているかを聞いておいて、孫との楽しい時間を過ごしましょう。
生活のリズム(平熱、食事や昼寝の時間など)
普段と違い、大人ばかりの環境になって緊張してしまう子や、お泊りしたくても夜になると寝付けなかったりする子もいます。できるだけ「いつも」と同じような「生活リズム」で過ごすようにしましょう。いつも食べているメニュー、就寝時間、排泄の様子、服装なども聞いておきましょう。
慣れない環境で体調を崩してしまわないか心配になりますが、「平熱」と「いつもの生活リズム」を知っておくと体調変化にも早めに気付くことができます。
今と昔では、赤ちゃんのお世話の仕方や子どもへの接し方が変わっていることがあります。新しい情報を知っておけば、世代間のギャップで行き違いにならずスムーズにできますね。
食事とおやつ
好きな食べ物や苦手なもの、どれくらい食べているかなど、普段の食事の様子を聞いておくといいですね。「手を洗おうね」「いただきますしようね」など、じぃじ・ばぁばがお手本になってあげると、手洗いやあいさつもできるようになって楽しい時間を過ごせると思います。
おやつは、食事で足りない栄養を補う意味があります。季節の果物、野菜スティック、牛乳、乳製品、芋類、おにぎりなどがいいですね。孫が欲しがると、ついあげたくなってしまうじぃじ・ばぁばですが、食事を食べなくなることを心配して、おやつの量や時間を決めているパパ・ママもいます。「たまに来たのだから…」とあげすぎないように気を付けて、お茶請け用にとってあるお菓子なども、孫の目につかないところにしまっておいてください。
また、食物アレルギーに関しては、食べてしまうと命にかかわる物もあるので、食べさせてはいけない物がないか、必ず確認しておいて与えないようにしましょう。
孫と楽しく遊ぼう
生まれて半年くらいの赤ちゃんは「いないいないばあ」が大好きです。 これは、いったん隠れた顔が期待通りに出てくる喜びと安心感を味わう遊びで、赤ちゃんに短期の記憶力、予想力、想像力が芽生えはじめた証拠でもあります。赤ちゃんは何度もやりたがるのですが、パパ・ママは飽きてしまって「おしまい」と切り上げたい気分になります。そんな時こそじぃじ・ばぁばの出番。繰り返しのあそびにアレンジを加えてみたり、孫と一緒の時間をめいっぱい楽しみませんか。
子どもは遊びを通して体の動かし方を学び、創造性や想像力をぐんぐん伸ばしていきます。スキンシップやコミュニケーションの絶好のチャンスです。時には本気になって遊び、孫と一緒に楽しい時間を過ごしましょう。
遊び方はいろいろ
・よみきかせ、手遊び
・昔遊び(けん玉 お手玉 あやとりなど)
・お絵かき、折り紙 工作
・ごっこ遊び
・アナログゲーム
(ボードゲーム・オセロ・将棋・ジェンガ・トランプ・カルタ…)
じぃじ・ばぁばが子どもの頃楽しんだ昔ながらのあそびや、新たにリメイクされ販売されているおもちゃもあります。 お散歩の時に草花を見つけて遊んだり、セミ採りなどの昆虫採集も楽しいですね。
スマホやパソコン・テレビのゲームやアプリなどは、年齢を考えて時間を約束しておくといいですね。
手遊び・童謡
じぃじ・ばぁばが昔よく聞いたわらべ歌やパパ・ママが良く知っている童謡など世代ごとにたくさんの歌や手遊び歌がありますが、どの時代の歌でも赤ちゃんはとても良い反応をしてくれます。
子どもが好きな手遊び歌の例
・いっぽんばしこちょこちょ
・ずいずいずっころばし
・おせんべやけたかな
・トマトがトントントン(野菜のうた)
・キャベツのなかから
あそび場に行く
市内には、「つどいの広場」や「児童館・児童センター」など、親子や子ども達が遊べる地域の交流の場があり、たくさんの親子が利用しています。孫を連れて遊びに行く方もいます。
いろんな世代が交流することで、今と昔の子育ての違いや、先輩方の経験談を聞き、子育て中のママ達も新しい発見があるかもしれません。じぃじ・ばぁばは子どもの間で流行っている遊びや、ママ達がどんなことに関心を持っているかなどを知る良い機会です。孫の誕生日などのプレゼントを何にするかで迷っていたら、どんなものを好んで遊ぶのか見ておくと参考になるかもしれないですね。
関連ページ
お家の中にある危険と対策
いつもは子どもがいない家です。大人だけで暮らす家には、普段何気なく置いてある物でも小さな子どもにとって危険なものがあります。
誤飲による事故を防ぐ
子どもの口の大きさは3歳児で直径約4cm。これより小さいものは子どもの口にすっぽり入り、窒息の原因になる危険があります。直径4cm未満のものは子どもの周りに置かないようにしましょう。
小さなおもちゃ、スーパーボール、あめ玉、こんにゃく入りゼリー、ピーナッツなどの食べ物、文房具、硬貨、ボタン、紐など、家庭の中の様々なものが窒息の原因になります。
薬品や家庭用品などを飲み込んでしまうと中毒事故を起こしてしまう危険もあります。子どもの目に触れない場所や、手の届かない場所に保管しましょう。例:服薬中の処方薬、ボタン型電池、化粧品、洗剤など
やけどに注意
家の中でのやけどの原因の多くは、キッチンやテーブルの上にあります。テーブルクロスは引っ張ってしまう可能性もあるので外しましょう。
やけどを防ぐためにできる事
・ストーブやヒーターは安全柵で囲む
・ライターやマッチ類はしまう
・炊飯器・ポット・トースターは手の届かないところに置く
・調理中はキッチンに近づけない
・食卓の上の熱い食べ物や飲み物に注意
・コンセントカバーを付ける(指を入れたりすると感電する危険があります。)
転倒や転落を防ぐ
つかまり立ちをしようとして転倒したり、段差でつまずいたり、高い所に上ろうとしてケガをしてしまうこともあります。危険な場所にはベビーフェンスを設置しましょう。
転倒・転落を防ぐためにできる事
・ベランダや窓の下に踏み台になる物を置かない
・ハイチェアの安全ベルトを必ず締める
・階段や段差などに転倒防止の柵を付ける
・ドアや窓は鍵をかける、補助カギを取り付ける
水の事故を防ぐ
子どもは水遊びが大好きですが、わずか水深5cmでも、溺れてしまう危険があります。
水の事故を防ぐためにできる事
・浴槽・洗面器にお湯を残さない
・浴室に鍵をかける
・洗濯機のふたを閉じる
緊急時の対応
子どもは元気にしていても、急に熱が出たり、思わぬことでけがをしてしまうこともあります。そんな時のためにパパ・ママの連絡先、かかりつけの病院を聞いておくと良いですね。
◆急な病気やけがで受診した方がよいかわからない時、24時間365日いつでも相談できる窓口があります。
子どもの病気・ケガの時は受診するべきか迷ったら
◆夜間や休日に子どもの急病の診療を行っています。
草加市立病院内「子ども急病夜間クリニック」
◆日曜日、祝日、年末年始(12月30日から1月3日)の救急患者や負傷者の診療を行います。
休日当番医
(緊急時に備えて念のために、保険証を預かっておくと安心です)
関連ページ
関連サイト
政府広報オンライン>「えっ?そんな小さいもので?」子供の窒息事故を防ぐ!
消費者庁>子どもの事故防止>誤飲による中毒事故を起こさないようにするために
草加八潮消防組合「各種応急手当講習会」(普通・上級救命講習等)
こちらの都合もちゃんと伝えましょう
子育てに家事や仕事に奮闘中のパパ・ママは孫を預かってくれるじぃじ・ばぁばを頼りにしています。頼られるじぃじ・ばぁばも嬉しく感じるものですが、ついつい頼られすぎて重荷に感じてしまうこともあります。
できないことがあるのも当たり前、子育ての中心はパパ・ママです。じぃじ・ばぁばは、あくまでサポーター、趣味を楽しんだり地域の活動など自分たちのライフスタイルも大事にしてください。
「その日は予定が入っているからまた今度ね」「午後なら預かるわ」などじぃじ・ばぁばの都合もきちんと伝えて下さい。
孫を預かるポイントは『楽しんで、無理せず、できる時にできる事だけ』。無理して体調を崩すなど、ストレスがたまり関係がぎくしゃくしてしまわないようにしましょう。