更新日:2024/12/13
思春期の子どもとの関わり
思春期とは、第二次性徴(性ホルモンによる身体的変化)とともに、異性への関心が高まる、小学校高学年ごろから高校生ぐらいまでの時期を言います。
対人関係が広がり、今までと物の見方が変わり、いろいろなことに気づき始めます。感受性や気分の高揚、不安や動揺などがみられる場合があります。
「反抗するようになったな」と親が思うのもこの時期です。
親や大人にとって難しい年頃であるのは言うまでもありませんが、子どもたちにとっても、大変な時期と言えます。
反抗期がないと、大人になってから心配だという説もありますが、親子でコミュニケーションが取れ、親が子どもを尊重できる関係であったり、心を許せる友達がいたりすることで表現の仕方が違って見えるのではないでしょうか。親も周囲も、子どもたちの成長を見守り、上手にサポートしてあげたいですね。
子どもと共通の趣味を持ったりすると、会話も広がり、お互いの理解も深まるかもしれません。
反抗期について悩んでいたり、親としての関わり方に不安がある場合などは相談してください。
関連サイト
児童・思春期外来(埼玉県精神医療センター)
子どもの学びにとってのよい親子関係とは(ベネッセ教育総合研究所)
関連ページ
いじめ問題
自分の子どもがいじめる側になるのも、いじめられる側になるのも、親としては辛いことです。
ふさぎ込んでいる、学校に行きたがらない、食欲がないなど、子どもの様子がいつもと違ったら、子どもの話を聞いてみましょう。
日頃の親子関係が重要
子どもが「いじめ」に関して、どのように感じているかを知っておくのも大事です。「弱い子がやられる」「悪い奴がいるから仕方ない」など、他人事でとらえてはいないでしょうか。
また、「もし、あなたがいじめにあったら、1人で悩まずに話をしてほしいな」「なにかあったら頼りにしてね」など「いつでも相談できるよ」ということを発信しておきましょう。
いじめについて相談したい
思春期になると、子どもの意見をまず尊重しなければいけない場合があります。学校に知られたくない、先生には相談して欲しくない、自分で解決できる、とにかくほっといて欲しいなど、子どもなりの意見がある場合は、親が先走って行動しないことも大切です。子どもが納得できるサポートができたらいいですね。
まずは、担任の先生などに相談するのが一番ですが、他にも相談場所はあります。
★さわやか相談室★
いじめ、不登校等、学校生活に関わることがらについて、児童生徒や保護者の相談にさわやか相談員が対応します。 さわやか相談室は各中学校に配置しています。開室時間・予約方法等については、各中学校にお問い合わせください。
スクールカウンセラーにご相談したい場合は、各中学校にお問い合わせください。
<さわやか相談室一覧>
開室場所 | 住所 | 学校代表電話番号 | 相談室電話番号 |
草加中学校 | 氷川町2179-4 | 048-925-5201 | 048-921-0050 |
栄中学校 | 松原3-7-1 | 048-941-2587 | 048-941-0020 |
谷塚中学校 | 谷塚上町62 | 048-925-2421 | 048-925-0177 |
川柳中学校 | 青柳7-35-1 | 048-931-5827 | 048-931-9999 |
新栄中学校 | 新栄1-33 | 048-941-5034 | 048-941-0500 |
瀬崎中学校 | 瀬崎5-3-1 | 048-927-6297 | 048-927-0880 |
花栗中学校 | 花栗4-15-12 | 048-941-5833 | 048-941-0330 |
両新田中学校 | 両新田西町368-1 | 048-924-5051 | 048-924-0660 |
新田中学校 | 長栄1-767 | 048-942-9872 | 048-941-0600 |
青柳中学校 | 青柳8-58-10 | 048-936-4001 | 048-936-0055 |
松江中学校 | 松江3-14-33 | 048-936-9903 | 048-932-2400 |
その他の相談先
埼玉県教育委員会の相談窓口(いじめや不登校、学校生活のことなど)
困ったときの相談窓口
ぼっくるんサイト内で相談先が検索できます
悩んだら
◆ぼっくるん隊の関連ページ◆
ぼっくるん隊が、教育支援室を取材してきました。
こそだてサポート>「学校に行きたくない!」 子どもの悩みにどう対応する?
オススメテレビ番組
関連サイト
教育支援室が行う相談案内
さわやか相談室(児童・生徒・保護者の悩み相談)
「いじめ」に関する埼玉県の取組
「いじめ」しない させない 見逃さない(政府広報オンライン)
関連ページ
性について
子ども達は学校で性教育の授業を受けます。また、友だちやインターネットからその情報を知っているかもしれません。
しかし、それですべてを正しく理解するのは難しく、親として、性のことをどのタイミングでどう話すか悩まれると思います。
子どもの側からすると、親からは「聞きたくなかった」、逆に「聞いて良かった」と反応も分かれるので戸惑うのではないでしょうか。
中学生になると、特定の人を彼氏・彼女として「好き」「付き合いたい」という気持ちが出てくる人もいます。そのような時に 相手を尊重する気持ち・理性ある考え・妊娠などへの責任・愛 など性に関わる大切なことも子どもに分かってもらえると良いのですが、伝え方が難しい部分でもありますね。
まず、親が性に対する正しい知識を得ることが大切です。性に関わることは、男女ともに大事なことと理解し、子どもに「これだけは伝えたい」と思うことを選び、方法を考え、恥ずかしがらずに伝えてください。(本来、性の話は豊かなものです)
間接的に伝えるのも選択肢の一つです。性について書かれた本が図書館にあります。その本を借りてきて、子どもに渡したり、さりげなく見える所に置いてみるのも良いのではないでしょうか。
オススメの本
草加市中央図書館の蔵書にあります。
*「おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方」
KADOKAWA (2020.3.3) フクチ マミ・村瀬 幸浩 著
*「お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!」
辰巳出版 (2018.12.18) のじま なみ 著
*「親子で話そう!性教育」
朝日新聞出版 (2020.6.5) 浅井春夫・艮香織 監修
*マンガでわかるオトコの子の「性 」
合同出版 (2015.6.26) 染矢明日香 著・村瀬幸浩 監修
性的マイノリティ
トランスジェンダー、LGBTという言葉を聞く機会が増えました。
トランスジェンダー(Transgender)は、生まれた時に割り当てられた性別と、自身で認識する性(ジェンダーアイデンティティ)が一致していない人です。
LGBTは、Lesbian(女性同性愛者)・Gay(男性同性愛者)・Bisexual(両性愛者)・Transgenderのそれぞれの頭文字です。
性は4つの要素から構成されていると言われています。
①からだの性…誕生時に判定された性
②こころの性・・・自分が認める性
③好きになる性・・・性的指向
④表現する性・・・性表現
性のあり方に女性男性の明確な境界線はなく、1人ひとり異なります。また、こころの性や好きになる性は、本人の意思で変えたり選んだりできないとされています。
自身が当事者であるとき、いろいろな事情から公表しない人も多いとのことです。自分のふとした発言が、知らない間に身近な人を傷つけているかもしれません。自分の身近にも困っている・悩んでいる人がいるかもしれないと意識を持つようにしてください。男らしく、女らしくではなく、自分らしく生きられる環境だと良いですね。
また、偶然に知ってしまった性的指向や性自認などの秘密は、本人の了承なく暴露する行為(アウティング)は絶対にしてはいけないことです。
LGBTの当事者で悩んでいる方も、カミングアウト(自らの出生や病状、性的指向等を表明すること)された方も、1人で抱えきれないときは相談窓口を利用してください。
相談先
「にじいろ県民相談」(埼玉県LGBTQ県民相談)
よりそいホットライン
恋愛に関わるトラブル
スマートフォンやパソコンからインターネットを利用するようになると、今までつながる機会がなかった人たちと簡単に知り合うことができます。そのため、男女問わず年齢差のある人とのつながりができ、相手をよく知らずに交際することで思わぬ問題が起きたり、異性との関わり方を理解出来ていないことで起きてしまう問題もあります。こういった問題があることを、日頃から親子で話せる環境作りが大切だと思います。
デートDV
DV(ドメスティックバイオレンス)という言葉を耳にする機会が増えてきました。その中で、交際中の男女間で、体・言葉・態度による暴力や虐待によるお互いが対等ではない関係をデートDVといいます。
<DVの例>
・大声でどなられる。
・バカにされる、無視される。
・LINEやメールの返事をすぐに返さないと怒られる。
・友人などとつきあうことを制限される。
・常に行動をチェックされる。
・デートのお金をいつも負担させられる。
・性的な行為を強要される。
DVのサイクルを知る
DVには、サイクルがあると言われています。
突然キレて、暴力をふるったかと思ったら、一転して「ごめんね。二度としない」と何度もあやまったり、やさしくしてきたり、時には泣いて反省する態度を見せたりします。そのたびに「わかってくれた」「今度こそ変わってくれるだろう」と期待したり、相手のことを分かってあげられるのは自分だけと感じ、許してしまったりします。
しかし、再び、束縛・イライラ・怒鳴る・暴力などが向かってくる、そしてまた、やさしくされる・・・というサイクルです。
特に暴力は、繰り返すたびに段々と激しく、周期も短くなっていく傾向があると言われています。暴力を受ける側も、繰り返される度に逃げる機会や気力がなくなっていき、抜け出すことが難しくなると言われているので、なるべく早いうちに気づくことが大切です。
「嫌だと思うことは嫌と伝える」「相手の嫌がることはしない」、親しい間柄でも自分と相手の気持ちを大切にして欲しいと思います。
ストーカー被害・加害
ストーカー行為とは、特定の者に対する恋愛感情・その他の好意の感情、又は、それが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的で、その特定の者やその家族等に対して、つきまとい等を繰り返す行為をいいます。学校の同級生・上級生、他校生、全く知らない人からと、ストーカーの被害は、いつ誰から起こるのか分かりません。
<ストーカー行為の例>
・つきまとい・待ち伏せ・押しかけ
・監視していると告げる行為
・面会・交際の要求
・乱暴な言動
・無言電話、連続した電話・LINE・メール・FAX
・汚物などの送付
・名誉を傷つける
・性的羞恥心の侵害
このような個人に向けられた陰湿な攻撃を受けた時、ひとりで悩まず、周囲の信頼できる人や警察に助けを求めてください。
怖いと感じることや不安に思うことがあれば、ためらわず警察に相談しましょう。
「警察相談専用電話 #9110」は、電話をかけた地域を管轄する警察の相談窓口につながります。犯罪に至っていなくても、ストーカーかも?と思った時は電話をして状況を話してください。
中高生のみなさんへ ~あれ?これってストーカー??~
もし、あなた自身が、相手の一日の行動を細かく知りたい、一方的に高価なプレゼントをしてしまった、返事をよこさない相手に用事もないのにメールやLINEを繰り返すなどストーカー行為かな?と不安になった時は、家族や異性の友だちに「こんな事されたらどう思う?」と聞いて、問題行動かを冷静に判断してみてください。
関連サイト
知っていますか?デートDV
ストーカー規制法(警視庁)
ストーカー被害を未然に防ぐこと を目的とした警察庁の情報発信ポータルサイト
ストーカー加害者にならないために(cafe-mizen)
ストーカーの概要と被害防止ポイント(埼玉県警察ホームページ)
身近に潜むトラブル
若者が狙われやすい悪質商法
スマートフォンやインターネットが普及し身近になったことで、未成年者の消費者トラブルも年々増加しています。
中学生が巻き込まれている消費者トラブルの例
・無料のオンラインゲームでアイテムを購入したら、高額な請求書が届いた
・無料のゲームサイトに登録したら、請求書が送られてきた
・SNSで「お試し」で購入したら、定期購入が条件だった
・ネットのショップやオークションで商品を購入したら、商品が届かない
・モデルにならないかと声をかけられ契約書にサインしたら、レッスン料や登録料などを請求された
など
架空・不当請求や詐欺的なインターネット通販、アポイントメントセールス、キャッチセールス、マルチ・マルチまがい商法など、契約に不慣れな若者がターゲットになりやすい傾向にあります。
トラブルに巻き込まれた場合や不安があれば、すぐに保護者や学校の先生など、信頼出来る大人に相談するように話しておきましょう。
消費者支援センターでも相談を受けています。
埼玉県消費生活支援センター川口:048-261-0999
小・中・高校生の消費生活相談事例
インターネット消費者トラブル防止について(消費者庁)
出会い系アプリ・サイト
新しい出会いの手段として、アプリやサイトを利用する人がいます。ユーザー数の多さや評価・コメントなどから利用しても安心と思いがちですが、名前や素性を隠して登録出来るので全てが信頼できるものではありません。相手から「おこづかいをあげる」「好きなものを買ってあげる」などの甘い言葉を巧みに使われ、 凶悪犯罪の被害にあう少年少女が後を絶ちません 。「私は大丈夫」と思っていても心の隙をついてきます。手口を知り、防衛の仕方を身につけましょう。
STOP!子供の性被害(警視庁)
出会い系サイト(各種相談の件数や傾向)(国民生活センター)
薬物乱用
違法薬物
軽い気持ち・遊び半分で1度やってしまったところから引き返せなくなるのが薬物です。
特に覚醒剤、大麻、コカイン、ヘロイン、mdma、シンナー等は依存性が強くやめることが難しいです。
精神や体をボロボロにし、通常の生活を過ごせなくなるだけでなく、場合によっては死亡してしまうこともあります。
また、幻覚や妄想が、殺人や放火等の凶悪な犯罪や交通事故を引き起こすなど、周囲の人、さらには社会全体に対しても、取り返しのつかない被害を及ぼしかねません。
友達や先輩など、身近な人からでも薬物を勧められた場合は、強い意志を持って断わることが大事だと話しておきましょう。
市販薬の乱用
近年、市販薬の乱用(オーバードーズ)が取り上げられています。使われているのは、一般的なせき止めやかぜ薬などです。これらには麻薬や覚醒剤と同じような成分がごく少量含まれています。
「つらい気持ちを和らげたい」「気分を変えたい」など生きづらさの理由で頼ってしまうことが多いようですが、服用をくり返すうちにのむ量がどんどん増加してしまい、体調が悪くなったり健康障害に陥るなど問題視されています。
つらいと感じた時、オーバードーズを行ってしまった時は、子どもも大人も医療機関や専門機関に相談してください。
薬物乱用防止啓発サイト
若者の薬物乱用を防止するための埼玉県の取り組みや相談先が記載されています。
ヤングケアラー
ヤングケアラーとは、本来大人がすると想定されているような次の家事や家族の世話などのケアを日常的に行っている18歳未満の子どものことをいいます。
ヤングケアラーは本来大人が担うべき、以下のようなケアを行っています。
・家族に代わって幼い兄弟の世話をする
・障がいのある家族の入浴や介助をする
・家計を支えるために労働を行う
・依存症を抱える家族に対応する など
ヤングケアラーの子どもが抱える問題点
・学業に影響する(学業に時間を割くことができない)
・交友関係が築けない(部活動や友達と遊ぶ時間が持てない)
・体力、健康が損なわれる(家にこもる時間が多くなる)
・進路に影響する(勉強する時間がとれない、金銭的にも労働の必要がある)など
家族のフォローをしている当事者は、「苦ではない」「自分はヤングケアラーに該当しない」と自覚がないことが多い状況です。「自分はそうかな」「あの子がそうかな」と思った時、話をしてください。学校の先生やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーだけでなくケアマネージャーやヘルパー、主任児童委員、民生委員・児童委員、子ども食堂のスタッフの方など、話を聞いて支援につながるお手伝いをしてくれる人が沢山います。
【相談・連絡先】
子どもスマイルネット
048‒822‒7007 毎日10:30~18:00 (祝日・12/29〜1/3を除く)
よい子の電話教育相談
#7300 または 0120‒86‒3192 毎日24時間
家族のケアを担う子ども・若者のつどい
ケアカフェ碧空(りく)オンライン:carecafe.riku@gmail.com(野口)
関連サイト・資料
こどもがこどもでいられる街に。~みんなでヤングケアラーを支える社会を目指して~
(こども家庭庁)
ケアラー(介護者等)支援
*ページ内に「ヤングケアラーってなに?」など資料も載っています。