更新日:2024/02/20
病気に対する免疫をつけたり、免疫を強くするために予防接種をします。
赤ちゃんがお母さんからもらった病気に対する免疫は、成長とともに失われてしまいます。予防接種は赤ちゃん自身が免疫を作る助けとなり、もし病気にかかってしまっても重症化を防ぐという役割もあります。
成長するにつれ外出や人と接触する機会が多くなると、感染症にかかる可能性も高くなります。予防接種の効果や感染症など病気について正しく理解することは、子どもの健康のために大切なことです。
予防接種の分類
予防接種には予防接種法で定められた定期接種とそれ以外の任意接種があります。
定期接種と任意接種
定期接種:誰もが受けるべきと定められた予防接種です。住んでいる市町村で、無料(公費負担)で受けることができます。
※草加市で実施している定期接種の種類については、こちらで確認してください。
任意接種:本人(保護者)の希望で受けることができる定期接種以外の予防接種です。費用は原則自己負担です。例:季節性インフルエンザ、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)など
※定期接種に定められた予防接種でも、接種対象年齢外での接種は任意接種になります。
ワクチンの種類
予防接種で使用するワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンの2種類ありますが、効果や安全性に差はありません。
不活化ワクチン
病原体となるウイルスや細菌の感染する能力を失わせた(不活化、殺菌)ものを原材料として作られます。
自然感染や生ワクチンに比べて生み出される免疫力が弱いため、1回の接種では十分ではなく、何回か追加接種が必要になります。接種回数はワクチンによって異なります。
生ワクチン
病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくしたものを原材料として作られます。
毒性を弱められたウイルスや細菌が体内で増殖して免疫を高めていくので、接種の回数は少なくて済みます。十分な免疫ができるまでに約1ヵ月が必要です。
予防接種の通知・スケジュール
草加市では、生後2か月になる赤ちゃんのいる家庭に赤ちゃん訪問員が訪問し、4か月児・10か月児健康診査の診査票と予防接種の予診票綴りを配布しています。
予診票綴りには、ワクチンについての説明や接種に向けての注意事項など、重要なことが記載されています。内容をよく理解した上で予防接種を受けるようにしましょう。
予診票綴りには、予防接種スケジュール表も載っています。いつ頃どのワクチンが接種時期なのか確認しておきましょう。小学校入学までの定期接種の予診票ですので、それまで大切に保管してください。
接種のスケジュール
予防接種には病気ごとにそれぞれ接種に適した時期があり、定期接種は個別接種となっています。具体的な接種の日程は、かかりつけ医と相談して決めてください。
草加市予防接種情報提供サービス「母と子の健康応援サイト」では、それぞれの子どもに合わせた予防接種スケジュールを作成したり、接種日に合わせた「お知らせメール」を受け取ることができます
長期療養により定期予防接種を受けられなかった方
長期にわたる療養を必要とする疾病にかかり、接種対象年齢内に受けることが出来なかった場合でも、無料で受けることができます。接種前に草加市保健センター(電話:048-922-0200)に申請が必要です。
対象となる疾病や手続き方法などは、下記のリンク先で確認できます。
予防接種を受ける前に
予防接種の前に確認しておきたいこと
・予防接種は体調のよいときに受けるようにしましょう。お子さんの健康状態に気を配り、気になることがあればあらかじめかかりつけ医や保健センターに相談してください。
・当日はお子さんの状態をよく観察して普段と変わったところがないか確認して、接種の必要性や副反応などについて分からないことは接種を受ける前に接種医に相談しましょう。
・明らかに発熱をしている場合、予防接種の接種液に含まれる成分でアナフィラキシー症状(けいれんや呼吸困難)などを起こしたことがある、重篤な急性疾患にかかっているお子さんは予防接種を受けることができません。
※予防接種や乳児健診を受ける時は、必ず母子健康手帳を持参してください。
予防接種を受けた後の注意点
・予防接種を受けた後30分程度は病院でお子さんの様子を観察するか、医師とすぐ連絡を取れるようにしておきましょう。
・接種後、生ワクチンでは4週間、不活化ワクチンでは1週間は副反応に注意しましょう。
・接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は差支えありませんが、接種部位をこすることはやめましょう。
・接種当日は、激しい運動は避けましょう。
※母子健康手帳に記載している予防接種の記録は、将来、海外留学などの際に必要になる場合がありますので、大切に保存しましょう。
関連サイト
予防接種を受ける前や受けた後には何に気をつければよいの?(厚生労働省ホームページ)
副反応が起こった場合
ワクチン接種後、副反応(副作用)が起きることがありますが、多くは、発熱や注射した部分が腫れるといった、比較的軽く短期間で治るものです。ごくまれに、重いアレルギーなど、重症の副反応が起きることがあります。予防接種後に、高熱、接種部位のひどい腫れ、ひきつけ等の症状があったらすぐに医師の診断を受けて下さい。
予防接種健康被害救済制度
お子さんの症状が「予防接種後副反応疑い報告基準」に該当する場合は、医師から独立行政法人医薬品医療機関総合機構へ報告が行われます。健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、健康被害救済の給付の対象となります。
予防接種健康被害救済制度について(厚生労働省ホームページ)
子どもの予防接種に関する相談・問い合わせ
草加市保健センター
月曜日~金曜日 午前8時30分~午後5時(祝日・年末年始を除く)
電話:048-922-0200