更新日:2024/07/08
起こりやすい事故と予防のポイント
こどもの思いもよらない行動や、ちょっとした不注意が原因で、事故を招いてしまうことがあります。こどもは日々成長しています。どんな事故が起こりやすいのか、どのような注意をしたらよいか、成長に応じた対策でこどもの事故を予防しましょう。
新生児
寝ている時間が多く、自分の意思では移動ができないため、受け身の事故が多い時期です。
家の中をもう一度点検してみましょう。
起こりやすい事故 | 予防のポイント |
●窒息 ・柔らかい寝具やぬいぐるみなどでの窒息 ・添い寝をしていての窒息 |
・ベビーベッドに仰向けに寝かせる・顔が沈むような柔らかい寝具は使わない
|
●周囲の不注意による事故 ・誤って上から物を落とす ・赤ちゃんを落とす ・上の子が抱き上げて落とす、物を食べさせる |
・赤ちゃんの周囲に物を置かない ・抱いたまま転倒しないよう足元も片づける ・赤ちゃんから目を離さない |
1か月~6か月くらい
頭や手足を動かすことができるようになり、布団の周囲を移動したり、手の届くものに興味を示すようになります。
起こりやすい事故 | 予防のポイント |
●転落 ・ベビーベッドから転落 ・ベッド(大人用)やソファーから転落 |
・ベビーベッドの柵をあげておく ・ベッド(大人用)やソファーに寝かせない |
●やけど ・熱い飲み物をこぼす ・熱いシャワーをかけてしまう |
・赤ちゃんを抱いたまま熱い物を飲食しない ・風呂やシャワーの湯温は必ず確認する |
7か月~12か月くらい
寝返りやおすわりができるようになります。ハイハイやつかまり立ちができるようになると、興味のあるものに向かって移動もできて、いろいろな事故が起こりやすくなります。
起こりやすい事故 | 予防のポイント |
●転落・転倒・ケガ ・ベビーベッドから転落 ・ベッド(大人用)やソファーから転落 ・ベビーカー、ショッピングカートから落下 ・階段で転落 ・扉で手、指を挟む ・コンセントや電気コードによる事故 ・抱っこ紐から落下 |
・ベビーベッドの柵をあげておく |
●誤飲・中毒 ・たばこ、医薬品、化粧品、洗剤などの誤飲 ・ボタン電池、吸水ボール、磁石などの誤飲 ・お菓子、豆などの食品がのどにつまる ・おもちゃなどを口に入れ窒息 |
・たばこ、医薬品などは手の届かない所へ保管する |
●やけど ・ストーブやヒーターでやけど ・炊飯器、ポットなどの蒸気でやけど ・テーブルの上の熱い物をさわる |
・ストーブやヒーターなどは柵で囲む ・炊飯器やポットなどは手の届かない所へ置く ・熱い物は手の届かない所に置く ・テーブルクロスは使わない |
●溺れる ・浴槽や洗濯機に落ちて溺れる ・赤ちゃん用プールで溺れる |
・浴室に鍵をかける ・洗濯機のフタを閉めておく ・入浴時、水遊びをする時は目を離さない |
1歳~2歳頃
ひとりで歩けるようになり、行動範囲が広がります。手先と指先の能力も発達し、いろいろなものに興味を示します。高い所の物にも手が届くようになります。外出時、危険な場所では手をつないで、こどもから目を離さないようにしましょう。
起こりやすい事故 | 予防のポイント |
●転落・転倒・ケガ ・窓、ベランダから転落 ・階段、段差で転倒 ・つかまり立ちや歩行中に転倒 ・はさみ、刃物でケガ |
・窓際、ベランダには踏台になる物を置かない ・階段に柵をつける ・家具の角にクッション材をつける ・床にできるだけ物を置かない ・刃物は使用後すぐに片付ける ・扉や引き出しにチャイルドロックを付ける |
●やけど ・ストーブやヒーターでやけど ・ポットを倒す、アイロンに触る ・テーブルの上の熱い物を落とす |
・ストーブやヒーターなどは柵で囲む ・ポットやアイロンなどは手の届かない所へ置く ・コードにさわらせない ・熱い物はこどもの手が届かない所に置く ・テーブルクロスは使わない |
●誤飲・中毒 ・たばこ、医薬品、化粧品、洗剤などの誤飲 ・お菓子、豆などの食品がのどにつまる |
・危険なものは手の届かない所へ ・ピーナッツなど乾いた豆類を食べさせない |
●溺れる ・浴槽に落ちて溺れる ・幼児用プールで水遊び中の事故 |
・入浴後の浴槽の水は抜いておく ・水遊びする時は目を離さない |
3歳~5歳頃
身体能力が大きく発達し、屋外で遊ぶ機会や大人のまねをすることも増えます。目の前のことに夢中になり、周囲の状況に対する判断は十分にできないので、さらに事故やケガへの注意が必要になります。
起こりやすい事故 | 予防のポイント |
●転落・転倒・ケガ ・ブランコ、滑り台などの遊具からの転落 ・こどもを乗せた自転車が転倒 ・歯ブラシをくわえたままで転倒 |
・遊具の安全確認をして大人が見守る ・ヘルメット・シートベルトを着用する ・走行中だけでなく乗せ降ろしの時も注意する ・保護者がそばで見守る、座って歯みがきをさせる |
●やけど ・マッチやライターで火遊び ・花火 |
・マッチ、ライターは手の届かない所へ保管する ・大人と一緒に花火を持つ、常に大人が付き添う |
●溺れる ・水遊び |
・海、川、プールで遊ぶ場合は大人が目を離さない ・ライフジャケットを着用する |
●交通事故 ・道路への飛び出し |
・道路では手をつないで歩く ・普段から交通ルールを教えましょう |
▼こどもを車に乗せる時は、車内の事故にも気をつけましょう
・座席からの転落
年齢に合ったチャイルドシートを装着し、ドアは必ずロックしましょう。
・ドアや窓で指などを挟むケガ
ドアやパワーウィンドウを閉める時には必ず声をかけ、安全を確認しながら閉めるようにしましょう。
出発前にチャイルドロックを確認しましょう。
・こどもを車中へ残したま離れることは、熱中症になる危険があります
エンジンをかけていても車内の温度は急上昇します。車から離れる時には必ず車内を確認しましょう。
こどもを車内に残したまま、絶対に離れないでください。
参考サイト
こどもの事故防止ハンドブック(こども家庭庁)
もしもの時の「応急手当方法」
しっかり対策をしていても、事故が起こってしまうこともあります。もし事故が起こってしまったら、まず気持ちを落ちつけて行動することが大切です。下記のサイトでは、事故別の応急手当の方法について紹介していますので参考にしてください。
誤飲してしまったとき
薬、化学薬品、有害植物などを飲み込んだ場合、飲んだものによって、緊急性の高いものや吐かせてはいけないものがあります。
どうしたらよいかわからないときは、かかりつけ医、#8000、119番に電話しましょう。
関連ページ
こどもの病気・ケガの時は
子育てコンパス>子育て家庭全般>子どもの不慮の事故を防ぐために
子育てコンパス>乳児>はじめての外出>「チャイルドシート」で安全に、子どものせ自転車
子育てコンパス>幼児>遊びに行こう>子どもの交通安全
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(2017.4.24)