更新日:2024/11/13
妊娠前に
赤ちゃんは授かりもの
まだ子どものいない夫婦なら、「うちに赤ちゃんがいたら・・・」と想像することもあるでしょう。
赤ちゃんが欲しいと思った時に、すぐに妊娠する場合もありますが、なかなか妊娠まで至らない場合(不妊症)や、妊娠しても何度も流産を繰り返す場合(不育症)もあります。
妊娠についての知識を身につけ、体調管理を心がけたり、出産を考慮に入れた人生設計を考えたりする「妊活」という言葉もでてくるようになりました。妊娠を考えたときに、まず、自分やパートナーの体がどのような状態なのかを考えてもいいかもしれません。
また、生活習慣や食生活を見直して、最近の若い女性に多い、冷え症(低体温)を改善する・ストレスを溜めないなど、ホルモンバランスを崩さないように心掛けることも大切だと思います。
夫婦で共通の趣味を見つけて、夫婦の仲を深めるのもいいかもしれませんね。
妊娠前の検診
赤ちゃんがほしいと思ったら、自分の体の状態を確認するための手段として、検診を受ける人もいます。自覚症状のないうちに、内科系や婦人科系の病気になっていたりすると、妊娠していても人工流産をしなければならなかったり、自宅で安静や入院が必要になることもあるようです。
内科的な健康診断の他に、子宮頸がんや乳がんの検診を受けておくと安心かもしれません。
予防接種記録
今までにどんな予防接種を受けてきたか、どんな感染症にかかったのかを、自分の母子健康手帳や親などから確認しておくといいですね。病院で感染症に対しての免疫があるかどうかの抗体検査を受けることもできます。
関連サイト
がん検診
不妊症、不妊治療の情報サイト 妊娠しやすいカラダづくり
関連ページ
母子感染
何らかの微生物(細菌、ウイルスなど)が、ママから赤ちゃんに感染することを「母子感染」といいます。妊娠前からもともとその微生物を持っているママ(「キャリア」と呼ばれます)もいれば、妊娠中に感染するママもいます。
母子感染には、次の3つがあります。
①赤ちゃんがお腹の中で感染する「胎内感染」
②分娩が始まって産道を通るときに感染する「産道感染」
③出生後の母乳から感染する「経母乳感染」
妊婦健康診査で検査が行われるものもあるので、きちんと受診しましょう。
埼玉県草加保健所では、性感染症検査や肝炎検査の実施や相談を受付けています。
関連サイト
母子感染(NIID国立感染症研究所ホームページ)
妊娠中から気をつけたい母子感染について
大人の風しん
妊娠中に風しんに感染すると胎児に感染し、先天性風疹症候群(先天性心疾患、難聴、白内障など)を発症する可能性があります。
妊娠中の女性は予防接種を受けることができません。
妊婦を守る観点から、妊婦の夫や子ども・その同居家族、妊娠を希望する女性やその夫は、予防接種履歴を確認し、接種履歴が確認できないなど十分な抗体価が確認できない場合は、任意で予防接種を受けることを検討してください。
妊娠を考えている女性が予防接種をした場合には、その後2ヶ月間の避妊が必要です。
関連サイト
風しん抗体検査が無料で受けられます
大人の風しん任意予防接種費用の一部を助成します
風疹Q&A(NIID国立感染症研究所)
風しんについて(厚生労働省)
助産院でのお産
助産院は、助産師(専門教育を受け国家試験に合格した人)が、妊産婦、褥婦の保健指導・分娩・乳房ケアを行うところです。(※最初の妊娠検査、および血液検査など病院での診察が数回必要です。)
※令和6年4月現在、草加市内で分娩できる助産院はありません。
病院との違い
病院は医師がいますが、助産院は医師がいないので、正常な分娩での助産及び新生児ケアを行います。
(医師の管理が必要な場合は病院で出産します)
助産師が妊婦健診等から、分娩、産後まで一貫して、診察、指導、介助を行ってくれます。
(健診助成券が使えます。育児相談にものってくれます。)
家族の立会出産など自由な出産、自由な体位が選べ、自分に合ったゆったりした出産ができます。
万が一、お母さんや赤ちゃんに問題が発生した場合
嘱託病院(連携しいている病院)に診察を依頼したり、適切な処置が受けられる施設に搬送したりします。
助産院で出産できない場合
・逆子(骨盤位)がなおらない人
・以前、帝王切開した人
・以前の出産で自分か赤ちゃんに重要な問題があった人
・頻産婦(5回目以上のお産の方)。
・多胎妊婦(双子など)
・持病(糖尿病、心臓病など)、合併症(喘息、甲状腺機能異常など)がある人。
・感染症(B型肝炎、C型肝炎、HIV、HTLV-1、GBSなど)がある人
出産費用
お産の長さ、時間帯などで違ってきますが、だいたい出産育児一時金程度の金額です。