子育て応援隊 そうかでの子育てを応援している団体・個人です。

カレーを全部たいらげた友人の息子のEくん、まだ上手にお喋り出来ない彼は『もっと』と手を動かしました。

これが、私が初めて見た“べビーサイン”でした。
まだお喋りできなくても意思表示が出来ちゃう事に単純に驚き、その後でもう一回驚いたのです。

ママがカレーのおかわりを持って来たのを見たEくん、今度はパチンと手を合わせました。
「えーーーごちそうさまなの？！」そう言いながらも彼のママは笑顔だったからです。

小さき人が、小さいお手てを使って一生懸命意思表示をする。
なんて可愛いんだろう。
思わず、イラッとしてしてまう場面でも笑顔がこぼれたママ。
なんて素敵なママなんだろう。

こんな風に子育てしたい。こんな笑顔のママでいたい。

この出来事のあと、私は我が子とのさよならを２回経験し、投薬治療を経て、なんとか腕の中に生きた赤ちゃんを抱っこする事が出来ました。

べビーサインを習いにいくこと、これに迷いはありませんでした。

それは、あんなに逢いたくてたまらなかった赤ちゃんなのに、母親になってみて、何を求めて泣いているのか、さっぱり分からなかったからです。

母乳育児が軌道にのらず悪戦苦闘。
ついさっきミルクを飲んだのにな、まだ足りないのかな？
オムツかな？…きれいなオムツだよ？
暑いのかな？…そうかな？くしゃみしちゃった。
シーツがよれていて心地悪いのかな？

初めての子育てにたくさんの？が浮かびました。
この子がべビーサインを本当にするのかな？とも思いましたが、でもきっとやらないで後悔するよりやって後悔するほうがいい。何かしないで後悔することだけは絶対にしたくない。不育症での経験が私を積極的にさせました。

そうして、べビーサインの教室に通い始めました。
習い始めて、３ヶ月目『もっと』のサインをしていることに気付きました。

…なんて可愛いんだろう！

『もっと』食べたいのね？『もっと』たかいたかいして欲しいのね！
分かってあげられるってなんて嬉しいことなんだろう。

ここからお話が上手に出来るようになるまで、彼とのコミュニケーションは一方通行でなく、赤ちゃんである彼からもどんどんと発信してくれました。


舐めても大丈夫なクレヨンで描いた“なぐり書き”が『にんじん』だったこと。

『お菓子』『ないな〜い』したら、『かなしい』と返ってきたこと。

お肉が苦手な息子。大好きな豆腐をふんだんに混ぜたハンバーグを作っても食べようとしない。
そこで、『豆腐』がはいっているんだよ？と伝えたら、疑いながらも（笑）一口食べて、目をキラキラさせて『おいしい！』としてくれたこと。

子育て広場でママ友との話に盛り上がっていたら…
『ねんね』『おうち』と眠いからお家に帰りたいと伝えてきてくれたこと。
ママ友と笑ってさよならしました。

絵本を持って、暗いから電気をつけて欲しいと『電気』のサインをしてきたこと。


話しだせばキリがないくらい、息子からたくさんのことを教えてもらいました。
僕はこう考えているんだよ。
こうしたいんだよ。

赤ちゃんはなんてキラキラしていて、楽しい発見を毎日しているんでしょう。
赤ちゃんが何もわかってないなんて、大人のきめつけだと気付きました。
小さいお手てで教えてくれる一つ一つが彼の世界を一緒に見つめている気持ちになれました。
なにより、分かってあげられることがこんなに楽しいことだなんて知りませんでした。

そんなべビーサイン育児。

いつの間にか、たくさんのママやパパに知ってもらいたい…
知らずにいるママたちに、是非このやりとりを見てもらいたい…
あなたのお子さんも、たくさんのキラキラした世界を見ている事に気付いて欲しい！

ついには、人前でお話しする事が好きでないくせに、講師の免許をもらいにたくさん勉強していました。べビーサインの良さをきちんとちゃんと伝えたい。

べビーサインを始めたのは、息子との生活を存分に楽しみたかったから。
きっと我が子との生活が辛い、大変なだけになっているママも多くいるはずです。
私も大変だったから。だけど、この育児法はたくさん癒してもらえます。

そして、それは、赤ちゃんにとっても、ママに伝えられて嬉しい、共感してもらえて嬉しいんです。
だって、伝わった赤ちゃんはにっこりととってもいい笑顔を見せてくれるから。

べビーサインに出逢えて本当に良かった。
きっとあなたもそう思うはず。


最後までお読み頂きましてありがとうございました。