子育て応援コラム
2021/02/04
読書ボランティア連絡会
今!読んで欲しい一冊 『桃太郎は盗人なのか?-「桃太郎」から考える鬼の正体―』 倉持 よつば 著 新日本出版社 2020年度埼玉県推奨図書、小学校5・6年生向きの部の課題図書
むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんがすんでいました。
おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに行きました。
おばあさんが川でせんたくをしていると川上から大きなももがながれてきました。
「ももたろう」のお話は、昭和生まれの者ならだれもが知っています。私も幼い時、祖母や祖父からこもりうたのように聞かされ、何の疑問も持たず育ちました。
ところが大人になって、絵本の勉強会に参加した時 「ももたろうほど時代の犠牲になった昔話はない。戦時中は戦意高揚のために利用され、敗戦後しばらくは日の目を見なかったのだ」と、講師の先生から聞いて驚きました。その時、集められる限りの「ももたろう」を集めてみんなで読み合った事がありました。
最近、こんな本を見つけました。
「桃太郎は盗人なのか?-「桃太郎」から考える鬼の正体―」
「鬼だから殺してもいい?」。小学5年生の倉持よつばさんは、「空からのぞいた桃太郎」の帯を見て、「えっ?それってどういうこと?」「鬼は悪くないの?」と疑問を持った。そこから、200冊以上の桃太郎の本を読み比べ、桃太郎の話は時代によって変わっていることを発見する。
「どうして?」「どういうこと?」時代によって変わる桃太郎像をあぶり出す中で、人と鬼の巨大な謎が解き明かされていく。
倉持さんのこの研究は、第22回図書館を使った調べる学習コンクール・小学生の部(高学年)で文部科学大臣賞を受賞。それが編集者の目にとまり一冊の本になったもの。
「鬼滅の刃」がブームになっている今、是非合わせて読んで欲しい作品です。
おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに行きました。
おばあさんが川でせんたくをしていると川上から大きなももがながれてきました。
「ももたろう」のお話は、昭和生まれの者ならだれもが知っています。私も幼い時、祖母や祖父からこもりうたのように聞かされ、何の疑問も持たず育ちました。
ところが大人になって、絵本の勉強会に参加した時 「ももたろうほど時代の犠牲になった昔話はない。戦時中は戦意高揚のために利用され、敗戦後しばらくは日の目を見なかったのだ」と、講師の先生から聞いて驚きました。その時、集められる限りの「ももたろう」を集めてみんなで読み合った事がありました。
最近、こんな本を見つけました。
「桃太郎は盗人なのか?-「桃太郎」から考える鬼の正体―」
「鬼だから殺してもいい?」。小学5年生の倉持よつばさんは、「空からのぞいた桃太郎」の帯を見て、「えっ?それってどういうこと?」「鬼は悪くないの?」と疑問を持った。そこから、200冊以上の桃太郎の本を読み比べ、桃太郎の話は時代によって変わっていることを発見する。
「どうして?」「どういうこと?」時代によって変わる桃太郎像をあぶり出す中で、人と鬼の巨大な謎が解き明かされていく。
倉持さんのこの研究は、第22回図書館を使った調べる学習コンクール・小学生の部(高学年)で文部科学大臣賞を受賞。それが編集者の目にとまり一冊の本になったもの。
「鬼滅の刃」がブームになっている今、是非合わせて読んで欲しい作品です。